#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

政治的立場の異なる友達とのつきあい方

ツイッターでも書いたのだけどこっちにも書いておこう。

 
わたしにはニコールとゆう大切な友達がいる。
 
ここで書いた子だ。
 
レズ友達がご出産
 
 
わたしがまだまだウエストハリウッドで毎週遊んでた頃にトラックストップというかイベントで知り合った。

 
彼女とわたしはいつも楽しい時間を過ごした。女の子にモテなくて辛い時も、女の子にフラれて悲しい時も、いつも二人は励ましあった。一つだけ話が合わない点があった。それは政治についてだ。わたしの友達にはリベラルとか独立派が多いのだけど、テキサス出身で、レストランを経営している彼女は、共和党支持者なのだった。
 
彼女自身は自分の政治的立ち位置を「財政的保守派で、政治的リベラル」と説明した。小さい政府を好み、ビジネスが自由に振舞うことを求めるタイプの保守派で、キリスト教右派などのモラル的にいろいろな口出ししてくるタイプの保守派とは違う。
 
 
彼女は、オバマ大統領が大嫌いで、よくオバマケアの悪口を言っていた。また「従業員は休みを取りたがってばかり」と文句を言ったり、厳しい移民政策を支持したり、移民労働者であるわたしは「えーっとσ^_^;」と思うことも多かった。それでもわたしたちは友達だった。なぜかニコールはわたしを気に入ってくれたのだった。
 
夏はホテルのルーフトッフでプールパーティに行き、冬はカラオケで歌いながらビールを飲みまくった。彼女は、痩せているのに、いつも3人前くらい料理を頼んで、食べて、食べて!と勧めてくる。。。もうお腹いっぱいだよ……。

 わたしがはじめて出席した同性同士のウェディングも、彼女のものだった。まだその頃、合法ではなかったけど……。
 
そんなニコールが、わたしのドナルド・トランプ支持者に対する意見に対して「人それぞれだから、それぞれの意見は尊重すべき。リベラルなら、心を開いて違う人の意見も聞くべき」と長い反論を書いてきたことに、わたしは深く深く落胆してしまった。別の友達が二人くらい実際にトランプ支持者だったんだけど、正直、その二人がトランプを支持しているという事実より、ニコールが、トランプ支持者を肯定しているようなところが悲しかった。ニコールはよい大学を出てるし、頭もよい。彼女自身はきっとトランプ支持者ではないと思う。
 
 
あんな、性差別、人種差別、丸出しの発言を
肯定することは、わたしは絶対できないし、友達がそれを支持してるのも嫌だ。
 
 
そう思ってこのエントリを書いた。
 
 
トランプ支持者に反論するのは「彼の”政策”に同意しないから」ではないhttp://yuichikawa.hatenablog.com/entry/my-friend-supports-Trump
 
 
その後、ニコールとはずっと気まずかった。というか、自分の気持ちをどう表現すればよいのか、わからなくて。心の中に重い石が埋め込まれたみたいな気分だった。ニコールのことが大好きだったけど、わたしは意見の違いをどう扱えばよいのかわかんなかった。
 
 
わたしは多分そーゆー、政治的立場の違う人とのつきあい方が下手なんだと思う。
 
 
でも、今日……というか、ついさっき。ニコールからメッセージが来た。
 
わたしのこと誰だか覚えてる?と。
 
はは、ニコールらしいな。
 
うん、もちろん、覚えてる。
 
君は、わたしの、大事な、友達。
 
まだ、これから二人の違いをどうやって扱うべきなのか、わたしは完全な答えを持っていない。これから二人がどうなるのか、わからない。でも……わたしはニコールのことが好きで、友達でいたい。今はその気持ちを伝えることに集中したい。