#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

近況

ほんとこの一週間精神的にも疲れて体調も最悪でかなり寝込んでいました。以前「ニュース性の鬱があるのでは?」という話を書きましたが、ホント、そういう感じです。

yuichikawa.hatenablog.com

書けない……というだけじゃなくて、関連するニュースとかブログとかもほとんど読めませんでした。読もうとしなくても、自然と入ってくるのですが、普通ならそれらについて調べたり書いたりするのですが、もうそういうことすらできなくて……。追悼集会に足を運ぶこともできず、ひたすら寝込んでいました。

あまりに暗いニュースが多すぎるし、それが自分や自分に関する人々を直接的に傷つける…比喩ではなくて本当に命を狙われるんだということが、こんなに影響を与えるのだとは想像もしませんでした。これまでも「日本人を対象とした抗議活動があるので注意してください」と領事館から連絡が来たりしたことはありましたが……。その時とはまた違う感じです。もちろん、わたしが今日この瞬間までこんなふうに思わないで過ごしてこれたこと自体が恵まれていたのだとは思います。人間、自分に関係する悲劇は血が出るように苦しく感じるのに、「関係ない」(と勝手に考えた)悲劇については、なかなか自分のこととして真面目に考えられない。そんな自分自身の限界についても、思い知らされました。

今回のオーランドの事件については、同性愛嫌悪とか、イスラム原理主義の問題というよりは(それらも関係もちろんあるのですが)、社会として取り組むべき問題は、まずは「銃規制」の問題だと思っています。

これまでアメリカでは、多くの銃による事件が起きてきましたが、全米ライフル協会をはじめとする保守派の抵抗があり、なかなか銃規制への動きは具体化しませんでした。しかし、今回、LGBTという、既にある程度社会活動の経験のあるグループが銃乱射のターゲットとなったため、はじめて銃規制へ向けての実効性ある動きが行われるのではないかと期待がされています。早速上院議会では、民主党議員が銃規制を求めるフィリバスター(14時間を超える演説)が行われました。

もうこれ以上、銃によって命を落とす人々が出ないように……。心の底から祈っています。

いや、でもね。祈るだけじゃだめだ。

寄付をする。 政治家に電話や手紙を書く。 投票する。

こういうことを地道にやっていこうと思います。

日本でも、もうすぐ選挙ですよね。

政治に関することって、本当たまにうんざりしますが、それでも、自分に出来ることを確実に地道にやっていくことが、「生きやすい社会」を作るためには大事なのだと思います。