#あたシモ

虹の向こう側

「同性婚のせい」でアル=カイダに参加しようとした男

カリフォルニア州フリーモントに住む22歳の男アダム・シャフィーは、アル=カイダに参加するためにトルコに渡航しようとしたとして逮捕され、現在裁判が行われています(参考記事)。

アダムはイスラム教徒で、アメリカが「間違った方向へ進んでいる」と感じており、もっとイスラム的価値観に基いて運営されている国で暮らしたいと考えていたとのこと。「間違った方向」の一つは同性婚で、アダムは2015年6月に最高裁同性婚判決が下された数日に、サンフランシスコからイスタンブール行きの片道航空券を購入しています。

はじめはISISに参加しようと考えていたものの、「ISISはあまりにも人を殺しすぎている」と考え、シリアで反アサド派として活動しているアル=カイダ系列の団体アル=ヌスラに参加しようとしたそうです。このグループも十分首切り処刑とかしてて、結構暴力的なんですけどね……。

アダムの過激派への傾倒は以前から始まっており、2014年の8月に家族でエジプトに旅行した際、現地で姿を消したアダムについて、両親は「シリアに行ったのかもしれない」とアメリカ大使館に通報しています。

現在アダムは、逃亡の恐れが大きいことを理由に、保釈を却下されています。彼自身は「難民を助けるためにシリアに行きたかった」と述べており、今後も公判は続く予定です。

イスラム教と同性愛

イスラム教は、同性愛的「欲望」自体を罪だとはしていません。しかし、同性婚に限らず、結婚外での性交渉は全て禁じられています。イスラム教における結婚は性交と生殖を「神の目」から見て合法なものにするために必要なもので、男性が女性に対して経済的サポートをする代わりに、女性が排他的な性のアクセスを提供する契約であり、本質的に同性間の関係は含まれないのだと考えられています。しかし、同性婚をしたい人がするのはよいのでは、と考えているイスラム教徒も多く、2014年に行われた調査によれば、アメリカに住むイスラム教徒のうち42%が同性婚に賛成しています(参考記事)。また、イスラム教徒としてカムアウトしている同性愛者もいます(参考記事)。

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