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ロスのLGBT映画祭OUTFESTで、ジェイミー・バビット監督の新作見てきた〜

ロスのLGBT映画祭OUTFESTでジェイミーバビット監督の新作『フレズノ』を観た。バビット監督は、言わずと知れた『GO!GO!チアーズ』や『ちっちゃいパイパイ大作戦』の監督。『Lの世界』もやってました。脚本は奥さんのキャリー・ドーネット←『サウスパーク』や『ポートランディア』などの人気テレビ番組を手がける脚本家。

フレズノの予告編は、ここから観れます。

フレズノ』はセントラルカリフォルニアにある保守的な街フレズノの舞台に、セックス中毒で問題ばかり起こす姉シャノン(ジュディ・グリア)と、彼女を助けようとするレズビアンの妹マーサ(ナターシャ・リオン)の懸命に生きる姿をコミカルに描いている。

有名な役者が結構出ているが、レズビアン映画ファン的には、これは、オレンジイズザニューブラックのニッキー役で知られるナターシャ・リオンが出てることで注目でしょ。

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↑中央やや左でヤンキー座りしているのが、ニッキーことナターシャ。

彼女は、バビット監督と15年前に組んだ傑作ビアン映画『GO!GO!チアーズ』の主演でも知られる。←わたしこの映画めちゃ大好き!なのに、この娘がニッキー役の人って気づいてなかった。

ナターシャはノンケで、今サタデーナイトライブで人気のフレッド・アーミソン(『フレズノ』にもペット墓地の管理人として登場)とつきあってる。ボサボサの髪を振り乱してる印象のある彼女だが、実際には、髪もツヤツヤで、可愛かった〜!話しかけたけどフレンドリーで、サインや写真撮影にも気さくに応じてくれたよ!

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レズビアン役常連のクレア・デュバルも、バイブ屋のお姉さんとして、カメオ出演しています。←『GO!GO!チアーズ』の時の彼女クールでかっこよかったわあ。

この映画では『フレズノ』という街の「何もない小さな田舎街っぷり」が重要な要素になってる。

関東圏でいうならどこだろう。茨城?下妻物語みたいな感じかもしれない。ジェイミーバビット監督は、そもそも自分が育ったオハイオ州クリーブランドを想定したそうだが、南カリフォルニアではクリーブランドっぽさは撮れない!ということで、調査をし、ベーカーズフィールドと、フレズノが候補に上がってフレズノになったそうだ。

実際にそこに行き、そのゲイバーで撮影したそうだが、役者たちは「フレズノに飽き飽き」してたんだとか。

殺しあり、強盗ありの、ややダークなストーリーなのだがしっかり笑えて、ディルドの山や、ビアン女子ソフトボールなどの「ビアンあるある」もトキメキ要素もあって、最後はほっこり……さすがバビット監督って感じの作品でした。

上映後のQ&Aセッションにて。左から、プロデューサーのアンドレア・スパーリング、ジェイミーバビット監督、ナターシャ・リオン、脚本のキャリー・ドーネット。

プロデューサーのアンドレアは以前ジェイミーと付き合っていて、『D.E.B.S.(恋のミニスカウエポン)』を手がけたり、『GO!GO!チアーズ』の時もプロデュースしていて、エンタメ業界のなかでのレズビアンパワーカップルとして有名で二人の子供を育てていた。その後、別れて、去年脚本家のキャリーと結婚したそうだが、この映画の計画を立てたのは数年前のことで、キャリーとジェイミーの初めてのコラボ。もしかして、この映画作る間にいろいろあったのかな⁈とか、Q&Aセッションで並んでいる三人を見ていろいろ考えてしまった。まあ、ただでさえ狭いLの世界だが、エンタメ業界、となるとますます狭くなるんだろうなぁ。皆繋がってるよねぇ。

って、ごめんなさい。わたし、根がミーハーなので、完全にゴシップ誌ノリになってしまったけど、バビット監督の作品はよかったわ。機会があったら是非観てみて!

短編集も観たので、それは改めて書く予定。

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↑ナターシャはこれにも出てました。一般的にはこれで有名かも⁈

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