#あたシモ

虹の向こう側

ジャマイカから来た運転手

KIWISTAR ステッカー - Jamaica ジャマイカ - 5つのサイズの国の旗バンパーステッカーで利用可能

コンサートイベントの後ウーバー乗り場は殺人的な混雑になる。もう、「到着しました」って出てるし、ピックアップスペースのどこかに自分のウーバーいるはずなのに、全然見つからない。挙げ句の果てに、勝手にキャンセルされたりする。また、やり直し。

 

 

「さっきから、ずっとここにいるんだけど!?」

電話口で声を荒げてしまったわたしを徒歩で迎えに来てくれた彼は、オンボロのセントラを運転していた。座席は緑色と黄色の派手なバンダナが巻いてあり、後部座席には、ご丁寧にバスタオルが敷いてある。え、何このタオル。なんか、逆に心配になるんだけど……でも、そのタオルを除けることは、彼に対して失礼になる気がして、わたしはそのまま、バスタオルの上に腰かけた。

 

3日前からウーバーを始めたばかりだという彼は、一年前に、ジャマイカから引っ越して来たばかりだった。緑と黄色のバンダナは、ジャマイカの国旗だったのだ。彼はジャマイカが、大好きで、ジャマイカの食事や、天気や、ウサイン・ボルトのことについて話が止まらなかった。 ジャマイカが大好きなんだな、そう思った。

 

でも、毎日日本語を使い、寿司とかラーメンを毎週のように食べてるわたしも、側から見たら、超日本人ってゆーか、日本大好きに見えるんだろうな。ま、好きとか嫌いとかってゆーか、それが自分の一部だからな。

 

そして一方、わたしは恥ずかしながら、ジャマイカのことを何も知らない。レゲエ?とかコーヒー?とか、そんなイメージしかない。

 

何の言葉が話されているかすら知らなかった。

 

ジャマイカで使われてるのは、一応英語ベースだけど、ジャマイカ訛りの独特の言葉でパトワというのがあるらしい。例えばwhatがwaaになったり、Iがmeになったり。ジャマイカ語と呼ばれたりもするようだ。またジャマイカの中でも3つエリアが分かれていて、言葉を聞けばどのエリア出身かわかるって言っていた。ウーバーの彼は、西側の田舎町らしい。キングストンとかはまた全然違うんだって。

 

面白いなー。

 

詳しくはここで読める。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャマイカ・クレオール語

 

「ジャマイカ人にあったら、what’s up?の代わりに、『わごーん?』って言ってみ。どこで聞いたの?ってなるよ!」

 

わごーん!か。what’s going on?が変形したものかな?調べたら、オバマ前大統領がジャマイカを訪れた時、この挨拶をしたんだってさ。

 

ジャマイカについて語り続ける彼の話を耳を傾けていたら、めちゃくちゃジャマイカ行きたくなった!

 

ジャマイカに限らず、カリブ海行ってみたいね。ちなみにジャマイカのパスポート持ってると、カリブ海の国にビザなして行けるんだってさ。そう言えば、アメリカに来た直後、まだ車がない時に、よくカープールして一緒に行った友達はセントルチア出身だった。元気かな。

 

最近ウーバー運転手の国際化が進んでいて、乗るたびに面白い話が聞ける。相手も、自分も、産まれたのはここじゃないけど、夢を抱き、海を越え、今ここで夢に向かって生きている。なんか、よいよね。

 

車を降りる時、ありがとう!ってパトワで言いたくて、なんて言うんだろう…と思って、スマホで調べようと思ったけど、もう車のドアは開いていた。

 

おやすみなさい!よい夜をね!って何の変哲もない挨拶だよなぁ……と思いながら、ウーバーのアプリを開き、彼に五つ星をつけた。