#あたシモ

虹の向こう側

米バスケリーグNBAの審判、ゲイであることをカムアウト

photo by chillihead

米国プロバスケットボールリーグ(NBA)のトップレフェリーの一人、ビル・ケネディー(Bill Kennedy)さんがカムアウトしました。

NBAのレフェリーであることに誇りを持っているし、ゲイ男性であることに誇りを持っている」

"I am proud to be an NBA referee and I am proud to be a gay man,"

私はこれまでにも、スポーツ界の若い男女に「誰にも自分自身であることで、恥ずかしいなんて思わせられないように」というメッセージを送ることを望みながら、カムアウトしてきた先人たちの歩みに続いているのです。

ケネディーさんは、NBAで18年間レフェリーを勤めています。NBAコミッショナーアダム・シルバー(Adam Silver )さんは、ケネディーを心の底から支援するという声明を発表しています。

ケネディーさんのカムアウトは、12月3日にメキシコシティで行われたサクラメント・キングズとボストン・セルティックスの試合で起こった事件に関連して行われたものでした。

キングズのガードであるロジャン・ロンド(Rojan Rondo)選手は、度重なるファウルの後、退場を言い渡されます。その時、ケネディーさんを含む複数の審判が「このオカマ野郎!お前はオカマだよ、ビリー!」というホモフォビックな罵声を耳にしています。チームメイトやセキュリティーに取り押さえられるなどして、その場を離れさせたロンド選手は、一試合への出場停止を命じられました。

↑ロンド選手が退場になった時の様子。動画からでは、発言は聞き取れません。

NBAとゲイ

NBAにおいて、ホモフォビックな言動が元で制裁を受けたのがロンド選手で3人目です。2011年のプレイオフ中に、シカゴ・ブルズのジョアキム・ノア(Joakim Noah )選手は、ファンに対して行ったホモフォビックな発言で5万ドルの罰金を受けており、ロサンゼルス・レイカーズコービー・ブライアント(Kobe Bryant )はレフェリーに対してホモフォビックな侮蔑語を発したとして10万ドルの罰金を受けています。2人とも当該発言については謝罪しています。

「出場停止」という形ではロンド選手が初です。当初は、発言をしていたロンド選手でしたが、その後、ツイッターで発言を認めています。

試合中の僕の言動は、苛立ちと感情に基づくものでした。それだけです!

僕のLGBTコミュニティーに関する感情を表しているものではありません。誰かを怒らせたり、無礼な行いをするつもりはありませんでした。

「えーっと、言い訳もいいけど、まずは謝罪じゃない?人を攻撃する時に「オカマ」をはじめとする侮蔑語を使うのって、言われた本人とかだけじゃなくて、コミュニティ全体に対して喧嘩売ってるに等しいのだけど?」とも思いましたが、とりあえず、「差別はいけない」っていう建前が浸透しつつあるだけでも、マシになってきているのかなーと思いました。

NBAでカムアウト

NBAでは、これまで2011年に、元フェニックス・サンズのCEOだったリック・ウェルツ(Rick Welts)がカムアウト。続いて、2013年に、現役選手として初めてジェイソン・コリンズ(Jason Collins)がカムアウト。

レフェリーとしては、2014年に、バイオレット・パルマー(Violet Palmer)さんが、レズビアンであることを公表しています。パルマーさんは、1997年に、NBAの初の女性レフェリーとなり、2006年には、女性レフェリーとして初めてプレイオフを審判。時代を切り開いているなあ。

LGBTに対して急速に理解が進んでいるように見えるアメリカでも、スポーツ界はまだまだマッチョ&ホモフォビックな文化が支配する世界。

そんな世界で活躍し、しっかり結果を残しながら、カムアウトをしていく選手やレフェリーたちには、限りない尊敬の念を覚えます。

http://sports.yahoo.com/news/nba-referee-bill-kennedy-reveals-he-is-gay--rajon-rondo-made-alleged-homosexual-slur-to-him-174255321.html