#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

2018年6月。未だに「レズバー潜入」とかやってることに驚愕した話

各国でプライド・パレードが行われている「プライド月間」6月に、日本では暗澹とする記事が出た。もはや元記事は削除されており、Twitter上でも一段落ついた感はあるが、記録のためにブログにしておく。

内容は、レズビアンへの偏見に満ちているだけでなく、(一応後ろ姿ではあるが)知り合いが見れば「あの人だ」とわかるような隠し撮り写真も多数掲載されていた

LGBTに対するデタラメな説明

わたしのツイートからは漏れているが、トランスの説明もひどかった。

「カミングアウト」の意味って?

また、指摘されているように、サイト名に「カミングアウト」とつけている割には、本来の意味合いを全く理解していないような、ひどい有様。カミングアウトがセクシャリティ以外の場面で使われることはある。しかし、カタカナ語のカミングアウトは意味が乖離しすぎていると思うことが多い。ましてや、今回のケースのように、セクシャルマイノリティに対して何の理解も敬意もない場面で使われていることは本末転倒だ。

カミングアウトって、単に「告白」とか「体験談」とかそういう意味じゃないよ?

だから、わたしはカタカナだと「カムアウト」と書くことが多い。ま、ここらへんは今度改めて書く。

日本語もひどい

さて、このサイト『カミングアウト東京』そもそもメディアとしてのレベルが低く、日本語もひどい。

このツイートをした後、すぐ当該箇所が修正された。

しかし、このTwitterも見られていたのか?まもなく記事自体が削除されてしまった。残念ながらアーカイブを取っていなかったので、既に検証することはできない。

LGBTとかの話ではない、もっと根本的な問題

現在カミングアウト東京からは特にコメントなどは出ていない。これで火消しできたつもり、ということなのか。ちょっと悔しいが、特にこれ以上コメントをとったりするつもりはない。

ただ、わたしが言いたいことは一つ。

LGBT関係の記事を書くなら、最低限しっかりと本を読むなり、研修を受けるなりして、基本的な知識をつけたうえで、取材対象に敬意を払いながら書いてほしい。

というか、これ、LGBT関連の記事に限らず、何の記事であっても、当然のことですよね? もちろん、セクシャルマイノリティの当事者でない限り、わからないことってどうしてもあるだろう。取材の過程で、不手際とかそういうのが出てきてしまうときだってあるかもしれない。それはしかたない。でも「自分の知らない世界を理解したい。伝えたい」と真摯に考えている人に、寛容に協力してくれる当事者は少なくはない。わたしも自分にできる範囲でなら協力したいと思っている。

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↑まきむぅの本とか、読みやすいので「何から読んだらいいかわからん」って人におすすめ。

www.atashimo.com

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