#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

2800円の高級ボールペンをどうやって売るか?

ちょっと考えてみてほしい。

あなたなら、
この高級ボールペン(価格2800円)、
どうやって売りますか?

商品の特徴

●ボールペンの最後尾に
特殊シリコンを採用したマッサージローラー付き
●弱い筆圧でも滑らかな書き味
●文字がかすれない
●高級感あふれるアルミボディ
●高級感のあるボディーカラー

さあ。

あなたならどういう「売り文句」を作ってこの高級ボールペンを売るでしょうか。

ちょっと考えてみてください。

























はい、考えてみましたか?

この問に対する答えが書いてあるのが、本書。

買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則 (アスカビジネス)

買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則 (アスカビジネス)

買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則』です。

といっても書いてあるのは、「答え」としてのコピー例ではなく、
それを生み出す「考え方」。

だから、高級ボールペンだけでなく、どんなものでも売る文章が書けるようになる。

まさに「魚の釣り方」を教えてくれる本なのネ。これは。

この本の落とし穴といえば、読みやすすぎることかもしれない。

見開きで項目分けされていてサラサラ読めるし、
コピーの実例がたくさん挙げられているので 「分かった気」になりがち。

「うんうん、これには当然このコピーよね!」って。←答え見てから言うのは簡単だから!

しかし、この本が真に本領を発揮するのは、実際の事例に当てはめて使う時。

自分の脳みそをマジで使って、なんとかして何かを売らなければいけなくなった時に、この本はめちゃくちゃ役に立つ。そういう意味では、この本は「読む」本ためのではなく、「使う」本かもね。

……さて、早速の中身をご紹介。
これ、どこまで書いていいのか迷ったのだが、
アマゾンでも「目次」として公開されているため書いてしまおう。
買わせる文章のために必要なのは以下のとおり。

  • 商品の特徴を徹底的に洗い出す
  • 商品のターゲットを決める
  • ターゲットのニーズをつかむ
  • 商品のベネフィットを考える
  • キャッチコピーを作る
  • 商品の説得材料を盛り込む1(科学的な根拠/実績/お墨つき)
  • 商品の説得材料を盛り込む2(お客様の声)
  • 無意識下の問題やニーズに気づかせる
  • 商品の物語を語る
  • その他のベネフィットを追伸する
  • 商品の保証・アフターサービスを書く

まずはこれだけ!
だけど普段ちゃんとこういう順番で考えられてるかというと、 意外と抜け漏れがあるんじゃないかなあ!?  

「こういうの必要だよね」ってうっすらとは分かってて
「なんとなーく」手探りで書くことは誰にでもできると思うのだけど
こうして、キチンと基本を意識しながら書くのでは
出来がまったく違うと思う。

更に、これを、冒頭「高級ボールペン」を実際に素材にして
実際にやってみせる部分(第二章)これがまたよい。

紙上ワークショップみたい。
考えさせられる。
なるほどねーって。

一章で言われたのと同じことを二章で言ってるだけなんだけど
実例使ってやってみるってすごく大事なんだと実感。

また、買わせる文章には以下の様なテンプレートがあり
これらを目的によって使い分ける。
これもアマゾンの目次で公開されているので書いてしまう!

  • 「買わせる文章」の基本の型
  • 「悩み」の解決型
  • 「ワクワク」の提示型
  • いきなり商品紹介型
  • 比較型
  • 物語型
  • カタログ&チラシ型
  • 企画書・提案書

これも「納得」って感じ。

「企画を通す=企画を買ってもらう」だから
直接セールスに関係ないと思ってる人でも
企画書を書く人はこれを知っておいて損はない。

後は、コピーに使われる様々なテクニックや
企画書のために使える様々な「小ネタ」や
メールやSNSの使い方などがつめ込まれている。

これらの「小ネタ」部分も役に立つが
私にとっては前半がとてもよかった!

同じ作者による、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』の方も読んでみたくなった。

山口さんはブログでも多くの記事を公開されていて、ライティング塾もされているそうだ。

ライティング塾がもしオンラインで受講できたら絶対受講したい〜!