#あたシモ

虹の向こう側

ダウンタウンでプレイする謎のバンドの正体

Tempus Fugit

 

「面白いバンドがプレイするよ」と誘われた。

このバンドについては、検索しても何も出てこなかった。YouTubeも、ウェブサイトさえも見当たらない。一体どんなバンドなんだろう?

夜のダウンタウンへ向かう。ロサンゼルスの高速道路は、街灯が少ない。

いつでも車と街の光が、雲に反射して、道路をうっすら照らしているから、人工的な明かりはいらないというのだろうか?

スカイスクレーパーが立ち並、金融街を通りぬけ、卸売街も通りぬけ、ホームレスが蠢く夜の4thストリートを、東へ。

もう夜11時近いというのに、レンガ造りの雰囲気のある建物が立ち並ぶアートディストリクトでは、オーガニックカフェにたむろす人の熱気と、ガーリックの匂いが溢れている。新しくできたヴェニュー「レジデント」はすぐそこ。ここはクラブではなく、ガーデンバー。くつろげる「庭」エリアと、バーが一体化している。IDを見せて入ると、フードトラックとブリュワリーの出店が所狭しと並んでいる。この街ではナショナルブランドのビールなんて誰も飲まないに見える。そしてこの街では、誰もがゲイに見えるのに、誰もがストレートのように振舞っている……。昼間、BBQで会う時とは、誰もが違って見える。この場所では……。

とびきり辛いジンジャーエールで、靄がかかってきた頭をクリアーにする。もうすぐ真夜中。シンデレラは帰る時間。人口密度は高くなるばかり。さあ、パーティを始めよう。誰もが体を揺らして、熱い吐息を吐く。もうこれ以上は我慢できない。

何の前触れもなく、バンドメンバーが飛び出す。

謎のバンドの正体は……ああ、彼だったのか!

そしてギターは……彼女じゃないか。

ワウワウしたギターがこもった熱気に火をつける。

ステージの上のパフォーマーを観るとき、いつでも少し恋をしてしまう。彼らが繰りだすリズムに身を任せ、わたしたちは汗にまみれた体を投げ出す。

 


Anderson .Paak - Am I Wrong (feat. ScHoolboy Q)

もう出会いを探す必要はない。でもクラブに行くことはやめられないだろう。音楽を摂取するために。

 

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