#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

学者でも研究者でもない「フツーの社会人」がどんどん大学院に行く国アメリカ

photo by Luis Hernandez - D2k6.es

最近Fionaが大学院に出願するためのエッセイやレターを頑張って書いている。彼女の職場は最近スタッフが二人辞めたのに、新しく雇わないので、めちゃくちゃ忙しい。そのせいで、ただでさえ忙しくイライラしているのに、大学院の準備で余計に大変そうだ。

わたしが日本にいた時は「大学院」って学者になりたい人が行くところで、そこに行ったら、まあ普通に就職とかはしないのかなー!っていう印象だった。あくまで印象で、理系とか、「院に行かなきゃ就職できない」っていうところもあることはあるんだろうけどね。

あと大学出て、就職した子で、その後大学院に戻った子はほとんど知らない。←友達がいないと言うなw

さてさて、ところ変わってアメリカ!

アメリカでは、周りの社会人の子はほんっと皆大学院に行っている。それも、大学卒業後、そのまま「院行く?就職する?」ってんじゃなくて、社会人として数年働いて院に戻る。そうしないとそれより出世できないらしい。そういう意味で「学歴社会」だなーと感じる。日本で学歴社会というと「有名大が有利」というイメージだけど、アメリカだと「どのレベルの学位を取ってるか」というのが重要みたい。

んで、ものすごく意外なのは、「先生」とか「プライベートの子守り」として現役で働いている子たちが、仕事の傍らで大学院に行ってるのだ。大変申し訳ないのだが、わたしはこういう仕事に院レベルの教育が必要という認識があまりなくって「ええっ。公立高校の教師をしながら、大学院に行く必要あるのー?」とか「ええええ????子守りをしながら、大学院なんて通えるの?」と驚いてしまった。

ちゃんと、「音楽教育の修士」とか、「児童の発達の修士」とか、仕事に関係することを取ってる。あ、「アーティストになりたいからアートの修士を取る」とか言う人もいたなー(遠い目)しかも、単に「学ぶのが好き」とか「習い事」「スキルアップ」というか趣味的なんじゃなくて、それがガチで将来の収入の増加につながるという計算のもと、取ってる。すごいなー。

そんで、大学院の学費って(学校や学部ににもよるけど)かなり高いわけ!1年で数百万とかするわけ!それでも、元がとれるんだからいいよね。

企業で働いてる子はラッキーで、大学院のお金を企業が出してくれたりする。←もちろん、仕事に関係ある場合のみ。その場合、その後も二年間その企業で働かないと、学費を返還しなきゃいけない。

わたしは、自分のことを棚に上げて言うが、「Fiona、院なんでいかないんだろう!」ってずっと思ってた。だってさ。アメリカ人で仕事も頑張ってて、周りの人を見る限り「すごく大学院に行きそう」なタイプなのに。GMAT(大学院に入るための試験)の教科書も、もう何年の前のバージョンが本棚で埃をかぶってた。

「昔は行きたかったのに、もう諦めたのかな?」

でも、現実的には、「学歴」より「経験」や「スキル」の方が物を言う職場というものもあって。ある程度有名な企業でそれなりに職歴を積んで、履歴書が「強く」なると、学歴よりそっちを頑張ったほうが効率的になるのでしばらく行かなかったんだって。←逆に、その経験がないとか、外国人とかも、実用的な修士とか博士をビシッと持ってれば、意外といきなりいい会社に入れたりする。税とか監査系とか、おすすめ。

そんな彼女が一念発起してるので、めちゃくちゃ応援してる。頑張ってる人の側にいると、刺激を受けられるからいいよね!わたしも頑張るよ!

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