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#あたシモ

虹の向こう側

はしごたんの本『照準を持たない暴力性の発動』を読みました!

読みました!

照準を持たない暴力性の発動

照準を持たない暴力性の発動

はしごたん( id:kuroihikari )は、ブログ『[heartbreaking.]http://kuroihikari.hatenablog.com/)』を運営するブロガーである。

彼女のことを知ったのは、はてなブログに来てちゃんと活動を始めた去年くらいから。ニワカと呼ばれても仕方ないくらい最近のことなのですが、初めて読んだ瞬間からビビッときて大好きになりました。

はしごたんの文章には、ブログ全盛時代の今ではない一世代前のテキストサイトの香りがした。ターゲットとコンセプトを決めて、ブランディングを意識しながら、役に立つ情報を綴っていく……的なのとは正反対の、破滅的というか無頼派というか。

ただ懐かしさからそれをよいとしてるわけではなく、彼女の文章に感じる真摯さに胸を打たれた。恨みつらみやコンプレックス、そして誰かへの欲望までも包み隠さず書くその生々しさに。

とりつかれたようにはしごたんの過去ログを読み漁るうち、一見支離滅裂にも見えるような彼女の激情にはきちんと彼女なりの一貫した理由があり、また一見突き放すような文体は実は他人への気遣いや注意深いユーモアに満ちていることを知った。

この電子書籍の作成と編集を担当されたぽてっくす( id:potex )さんは、ブログではしごたんを知り、電子書籍の作成をサポートすることとなったようだが、そのように惚れ込む気持ちは、わたしには理解できた。

作成中と聞いた時から楽しみにしていた電子書籍

実際完成したと聞いてすぐにポチっ。一気に読んだ。ブログで既に触れられていることも、ブログとはまた違い、まとまった形での体験や思ったことがじっくり書かれていて興味深かった。もちろんブログにはない、電子書籍で初めて詳細に語られる話もあった。

虐待のこと、 子どもへの思い、 同性である女の子に長いこと恋していたこと、 自分の体への思い、 豊胸手術のこと、 仕事のこと、 盗癖のこと、 借金のこと……

一見ランダムなようでいて、すべてつながっている。そしてここまでさらけ出して書ける彼女の強さに圧倒された。

物知りになるとか仕事の役に立つとか、ライフハックとかアドバイスとか、そーゆー類の書籍ではないし、万人受けはしないかもしれない。でも、心に傷を持ちながらも生きていきたい幸せになりたいと願いその方法を模索しながら日々を生き延びるている人間にとってはこの本は「読めてよかった」の一言につきる。

※性暴力に関することが含まれるので、フラッシュバック注意です。読んでいて胃が重苦しくて辛すぎてかなり何度かKindleを閉じなければいけない時がありました。