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虹の向こう側

ハリウッドの巨大スタジオ、ジョージア州の「反LGBT法案」にこぞって反発!

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ディズニー、マーヴェル、タイム・ワーナー、21センチュリー・フォックス、ワインスタイン・カンパニー……ハリウッドの巨大スタジオたちが、ジョージア州の議会を通った反LGBT法案に反発しています。反LGBT差別法が成立した場合、『キャプテンアメリカ/シビルウォー』『アントマン』などジョージア州で行われた大規模な撮影を停止するというのです。

ジョージア州アトランタ近郊を舞台とした人気ゾンビ番組『ウォーキング・デッド』のAMCもボイコットに参加するとしています(参考記事

これらのプロダクションは、ジョージア州にとって、大きな収益源となっています。例えば映画『アントマン』は3,579人のジョージア州住民を雇用し、約120億円をジョージア州内で使い、22,413 室のホテルを撮影で使っていたと言います。これだけ巨大なプロダクションを失うのは、ジョージア州にとっては大きな痛手です。

スポーツ界からもボイコットの声

ジョージア州をボイコットするとしているのは、ハリウッドだけではありません。アメリカで最も人気のあるスポーツアメフトの最高峰を決めるスーパーボウル(アメフトの日本シリーズみたいなもん)という試合があり、アメリカではオリンピックよりもワールドカップよりも視聴率の高い化物イベントです。この開催地としてジョージア州アトランタは今最終候補地に残っているのですが、主催者のNFLは「もしもジョージア州がこの法律を成立させるなら、スーパーボウルは開催させない」と発表しています(参考記事)。

ジョージア州の「反LGBT法」ってどんな内容なの?

今回問題となっている法律「House Bill 757」は通称「表現の自由保護法(First Amendment Defense Act:FADA)」、「宗教の自由」法とも言われています。差別的な法律は「反ゲイ法」なんて名前であることはまずなくて、一見よさそうな名前になってることがほとんどなんですよねー。

この法律が成立すると何がおこるの?

本法律が成立すると、宗教的団体が、自分の信仰と反する従業員を解雇したり、信仰に基づいてサービス提供を拒否することが許されます。

LGBTのスタッフはクビだ!あなたには売らない!とかとかそういうことができるようになるわけで、「差別を合法化する法律」だと言われているんですね。

ちなみに、今大統領選挙の真っ最中ですが、共和党の候補は、連邦レベルでFADAを成立させる!と公約しています。

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この後、どうなるの?

本法律は、既にジョージア州の議会にて可決されており、後はネイサン・ディール知事が署名すれば法律として成立します。しかし、知事は拒否権(veto)を使って法律の成立を阻止することもできるため、州知事の対応に注目が集まっているのです。

ディール知事は、もともと民主党でしたが、その後共和党に鞍替えした人物。HRCのレーティングでは0%と完全な反ゲイ保守派ではありますが、本件のように「差別を推進すると取られかねない法律」(差別そのものなんですが)には以前から慎重な立場をとっていたため、拒否権を発動する可能性が高いんじゃないかなー?と思っています。ジョージア州の評判にも関わるし、実害もかなり大きくなりそうだしね。

知事が拒否権を発動するかどうかの期限は5月3日。いったいどうなるのか、目が離せません。

ハリウッドが放つメッセージ

しかし、ジョージア州がどう転ぶとしても、この機会に『スターウォーズ』や『アントマン』その他多くの人気映画やテレビ番組を生み出している巨大映画産業がこのような「LGBT差別は許さない」という態度を明確にしてくれたことを嬉しく思います。ジョージア州の法律のようなバックラッシュジョージア州に限らず、全米で起こっていることであり、今回のように影響力を持つ企業による大規模なボイコット表明は、全米、いや、全世界への強力なメッセージになると思うからです。

ハリウッド自体、まだまだ白人男性中心社会で、ゲイの俳優は役を取るのに苦労し、そして、作品のなかではマイノリティーは脇役だったり殺されてばっかり……といういろいろな問題を抱えている業界ではありますが、それでも、自らの信じる「よりよい社会」のために影響力を及ぼそうとする姿勢は応援したいと思います〜!

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