#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

ジェシカ・アルバのHonest Companyはどこへ行く?

前回に引き続き、美容業界ネタ。

ジェシカ・アルバが共同創立者の一人であるHonest Company。わたしは、もともとジェシカ・アルバが好きなこともあり、サンタモニカにあるこの会社に以前から注目しています。

Honestのベビー用品は、ターゲットやホールフーズなどの大手小売に入っており、美容ブランドのローンチも行うなど、傍からは、順調そうに見えていました。しかし、実はその内情はゴタゴタしており、次回Honestの増資はダウンラウンドになると言われています。ダウンラウンドとは、前回の増資時と比べて一株の評価額が下がることであり、基本的には投資家にとっては⤵な出来事です。

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Honest Companyは、最近、より伝統的な小売店のチェーンとの関係を伸ばすために、創設者でありEコマースに強かったブライアン・リーがCEOを辞任、CloroxやBurt's Beeで小売チャネルに強いニック・ブラホスをCEOとして迎えることでテコ入れを図っています。ユニリーバと売却の相談をしていたが、話がまとまらず、ユニリーバは結局Honest CompanyにライバルであるSeventh GenerationをDollar Shave Clubとともに買収してしまった。大手企業に買収されるというのは、スタートアップ創設者にとって定番の勝ちパターンの一つだがだが、Honest Companyは評価額が高すぎるため、逆に買い手候補がいなくなっているという話もあります。会社の評価が高いというのは通常嬉しい筈ですが、うまいこと大手に買収されるというシナリオを描く起業家にとっては、異様に評価額があがってしまうのも考えものみたいです。そもそも買収されづらくなりますし、身の丈に合わない高値で買収されてしまうと、後の期待値も異常に高まって、関係がギクシャクしてしまいますからね。

また、Honest Companyは既存のメインストリームブランドよりも、自然で地球にやさしいというのが「ウリ」ですが、成分について批判を受けたり、多くの消費者グループから訴訟を受けるなどの問題も抱えています。最近、偽装ラベルが問題となって炎上真っ最中のジョン・マスターズ・オーガニックもそうだし、ちょっと前話題になったロサンゼルスの人気ヴィーガンレストラン「Cafe Gratitude」のオーナーへの殺害予告などでも見られることだが、下手に自然派やヴィーガンなどとしてマーケティングをすると、その約束が裏切られた時に、これまで熱烈なファンだった消費者が敵になることがあるので、気をつけなければなりません。

ジェシカ・アルバを始めとするは、今後どのようにHonest Companyを経営していくのでしょう?

今後も目が離せません。

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今週のお題「行ってみたい場所」