#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

【イベントレポート】ロサンゼルス国際オートショー2018で気になった車とか!

ロサンゼルスの国際オートショー(LA Auto Show)行ってきました。

ロサンゼルスのオートショーは、一般公開日が設けられていることもあり、普通に「次の自動車何にしようかな?」「新しいシビックってどんな感じ?」みたいなカジュアルな自動車ファンが訪れるイベントです。CESとかと比べると、ぶっ飛んだ発表は少ないので面白みに欠けるかもですが、メモ的に書いておきます!

米国メーカーRivianのEVピックアップトラック&SUV

RivianのEVピックアップトラップ「R1T」には人が群がっていました!

products.rivian.com

EVのフロントランナーであるTeslaはセダン→SUV→スポーツカー・業務用トラックという流れで開発しています。しかし、実は、米国市場で勝つ上でもっとも重要な車種が「ピックアップトラック」です。これに絞ってEVを開発してきたのがRivianというスタートアップです。MIT出身のルジ・スカリンジが2009年に創業し、長い間話題にのぼることはありませんでしたが、2017年にイリノイ州の三菱自動車の工場を引き継ぎ、また電動ピックトラックとSUVを製造する計画を発表しました。

実際に出来上がったRivianのトラック(まだ試乗はできず、見るだけのものでしたが)未来的な印象を残しながらも、アメリカ人が好きそうなガッツリヘビーデューティーな印象に仕上がっていました。またパワーもすごく3秒で60マイルに達します!速い!航続距離は最大約400マイル(サンフランシスコからヨセミテ往復!←とかこういう表現のしかたがうまいw)お値段は61,500ドル〜。

米新興EVメーカー Rivian が近未来的な電動ピックアップトラック R1T を発表 | HYPEBEAST.JP

またRivianは、ピックアップトラックに加えて、やはりアメリカ人が好きそうなマスキュリンで大型なSUV「R1S」も発表しています。今アメリカの都市部では「小型のSUV」というジャンルが人気を集めていますが、そんなのに見向きもしない。郊外や中西部にロックオンした感じの作りです。2021年に納車予定で、現在は1,000ドル支払うことで予約できます。航続距離は最大約410マイルで、価格は、72,500ドル。

Rivianが今後実際の大量生産フェーズをどのように乗り越え、マーケットでどう評価されていくのか、非常に興味あります。

中国メーカーだけど、中身は元BMWとシリコンバレー!中国初のEVメーカーBYTON

質実剛健でアメリカ人のDNAにアピールしそうな感じのRivianと対象的だったのが、中国のEVメーカーBytonです。外観がスリークなのはもちろん、インテリアも非常にラウンジっぽく、全面一面に広がるワイドな画面と、後部座席にも一台ずつ設置されたタブレットが印象的でした。シックというよりわかりやすくラグジュアリーで、新興国の富裕層が好みそうなテイスト。

Bytonは実際に試乗ブースを設けていたのですが、試乗車の充電が切れ「会場に用意されている充電器が弱いもので、充電に予想以上に時間がかかっている」という理由で、途中で試乗が中止になっていました。ちょっと残念。

現在プリオーダーを受付中であり、2020年の後半には製造・納車の見込み…とのことでした。航続距離は323マイルで、価格は45,000ドルくらいです。

IconaのNucleus

Iconaの自動運転車EVコンセプトカーNucleusもすごかったです。まるでリムジンのような居住性の高いインテリアと、スタイリッシュなデザインが目立ってました(車内にシャンパングラスおいてあるw)。

ところで、気になったこと。以前IconaのVolcuno話題になった時は「中国初のスーパーカー」「中国版フェラーリ」「中国のマネーと、イタリアの技術が合わさった車」などと取り上げられており、当時の記事を見たために「Iconaといえば中国のファーム」なのかと思っていましたが、今調べると、全然中国の会社っぽい記述は見当たらず「イタリアのデザインエンジニアリング会社Icona」「中国に需要があるので上海にオフィスを立ち上げたがあくまでイタリアのデザインファーム」みたくなってますね。なんなんだろう。ブランディング的な大人の事情?誰か自動車業界に詳しい方教えてください。

目の保養

かっこいい車いろいろありましたー(雑)

気になった「キャンピングカー」改造サービス

Fordのブースの奥にあった、車を改造してキャンピングカーにしてくれるというサービス「VanDoIt」が気になりました!ビンテージのワーゲンバスとかに興味あるけど、実用性やコストが気になる人は見てみてください。

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ソーラーパネルや、ホットシャワー、ベッド、キッチンセット、フラットスクリーンテレビ、冷蔵庫、インソレーション、収納スペースなど様々なモジュールの中から必要なものだけ選んでカスタムしてもらえます。

気になるお値段は、ベースの自動車・改造費、全て込みで38,800ドル〜88,800ドル!ローンも組めるので、意外とお手頃な気がする(ちなみに出来合いのタイニーハウスはだいたい6万ドルくらいかかる。別に牽引用の自動車が必要)。

キャンピングカーのベース車両は、Ford Transit、Mercedes Sprinter、Ram Promaster、Nissan NVなどが改造可能だけども、FordのTransitが価格や補償の面で最も人気なのでTransitがおススメなんだとか。←だからFordの中にあったのね。

わたしは、田舎に住みたい!とかキャンパーバンで旅に出たい!とか、という衝動と戦っているので(←人生疲れ気味)こういうのを見てるだけで癒やされます。まじで、仕事引退したら、今住んでいる家は賃貸に出し、キャンパーバンでジプシー的にあちこち移動しながら生活費を最小限に抑えて暮らす…というのが夢だったりします。

Airstream

あ、エアストリームのブースもあってとてもよかった!Sport, Nest, Basecampの3モデルの中に入って居住空間を感じることができました!

生活者目線で気になった車

はい、夢見るのはさておき、個人的に今回気になったのは、以下の通り。

マツダ・新型Mazda 3 ←攻めた新デザインで登場。個人的にはものすごく気に入った!個人的に今ガソリン車をわざわざ買うというのが抵抗があり、どうせならEV、プラグイン、燃料電池のいずれかに乗りたい気持ちがある。ただマツダは今後しばらくもガソリン車に力を入れていくという。

トヨタ・カローラ・ハッチバック←以前北米ではカローラをベースにしたハッチバックMatrixという車があったが廃盤になっていた。今回満を持してカローラのハッチバックが登場した。

トヨタ・カローラ・ハイブリッド←まだ出てなかったが今後登場予定とのこと。気になるけど、プリウスとどう棲み分けするつもりなんだろう?

ホンダ・ClarityとInsight←ハイブリッドのInsightとプラグインハイブリッドのClarityを比較したかった。去年はトヨタのMiraiとホンダのClarityの燃料電池車比較をしていたが、やっぱりClarityは微妙な立ち位置な気がする。

【アメリカ節約術】2018年中にEV、燃料電池車、プラグインハイブリッド社などを購入すると、タックスクレジットがもらえます。

小型SUVが気になっているFちゃんは

  • ホンダ HR-V
  • トヨタ C-HR
  • マツダ CX-3

を比較していました。

といっても、全て別に今回新型になったモデルというわけではないので、こちらについては今度改めて書きます!

自動車メーカーの皆様、お疲れ様でした。