こんにちは〜。彼女とつきあってもうすぐ3年経つイチカワユウ(@yu_ichikawa)です。
一回目、二回目、三回目の記事にスター&ツイートなどで反応してくださった方々ありがとうございます。
第4弾いきます!
(4) ポリアモリーの世界
さて、今回はちょっと寄り道です。
Fちゃんと知り合った頃、わたしは「ポリアモリー」という考え方にハマっていました。
ポリアモリーというのは、複数の人と合意の上で性愛関係を築くというもの。
当時「一対一で排他的につきあう」という約束を履行することが「愛」の本質である、みたいな考え方に何か疲れを感じていました。それって愛というより所有欲とか支配欲じゃない?とか悩んじゃってね。だから、オープンに開かれていながらも、「嘘」や「やきもち」がない誠実なパートナーシップが実践できないか模索していました。
ちょうど、オープンリレーションシップを実践しているレズビアンと数人知り合って、彼らの影響を受けていたのもあります。ポリアモリーに関する本やネットを読むところから始まって、ポリアモリーのパーティに行ってみたり、そこで知り合った人たちとBDSM専門のSNSにアカウントを作ってみたり、いろいろとそっちの世界でのコミュニティー活動をしていたのです。
当時は友達にも熱くポリアモリーについて語ったり、ポリアモリー関連のイベントやパーティーに誘いまくってました。温かく見守ってくれた皆、ありがとう。
▼ポリアモリーの会のプールパーティーに行ったのもこの頃。 http://yuichikawa.blog.fc2.com/blog-entry-2227.html
ポリアモリーコミュニティーは、男女で性関係を結んでいる人も多くて、一見LGBTの枠には入らないのだけど、それでも「ストレート」とは全然違い、やはりクィアなんです。しかし、わたし自身は男性と性的に関わるのには抵抗があったので、女性主体のポリアモリーコミュ二ティーを探していました。
そんなある日マリブのビーチハウスで行われる「女性だらけの下着パーティ」というのを見つけました。
行きたい。
超行きたい。
でも、一人じゃ怖いっ。
そこに一緒に来てくれたのが鍋パーティーの主催者Lynnでした。Lynnいい奴。←上で書いたプールパーティーに来てくれたのは別の友達。
会場は、サンタモニカからPCH沿いに北に約20分ほどかな?海が目の前にある、とんでもないプライムロケーション。5億円とか、10億円とか、そーゆーレベル。
中に入ると、リビングの窓は全面鏡張りで眩しい…ってゆうか、絶景すぎる。
『Lの世界』で言うなら、ヘレナとディランがメイクラブしていたようなお部屋……って例え古すぎて伝わらないかな?
↑覚えてる人、いますかー?
まるで撮影スタジオのようなおしゃれすぎる室内に足を踏み入れると、来ている人は、ほとんど白人で、アジア人はわたしとLynnだけ。知り合いもいないし、わたしは一気に「人見知りモード」へ突入。こんな時のために社交的なLynnを連れてきたのだけど、彼女もなんだか表情が硬い。シャンペンやチーズが用意してあるので、ま、まずは泡摂取してウォームアップ!
ごくごくごく。ふぅ。
ドリンクやスナックコーナー付近で微妙な微笑みを浮かべてウロウロしながら、誰かー話しかけてくれー!と念を送るが、いざ話しかけられても、英語がよくわからないので話が盛り上がらない(哀)助けてー!
と思った頃、主催者Gさんからの呼びかけがあり、皆部屋の中心へ集まる。ほっ。
主催者Gさんはヨーロッパからの移民らしくオリーブ色の肌にブルネットがゴージャス。年代はアラフォーといったところかな?英語のアクセントがとてもエレガントで素敵。
皆丸くなって座り、ひとりずつなぜこの場に来たのかを語りはじめた。
可愛い子いないかなと密かにあたりを見渡すと、一人、ケイト・ハドソン似の可愛い子がいる。そうこうしているうちに、どんどん自分の番が近づいてくる。
あー、やばい、何言おう、何言おう。
結局「自分はレズビアンなのだけど、ポリアモリーに興味があるので、この会はピッタリだと思ってきました。嘘とか裏切りとか、そういうのではない『複数の関係』を成功させるための方法論などを知りたいと思っています」的なことを言った。
Lynnは「えーっと、あたしは、そこにいるユウを手助けするために来ました!アーライです♪」と、遠回しながら「自分はポリアモリーではありません」宣言。
続いて、皆服を脱いでいく。
決して乱交タイム突入♪ではなくて、その日は、皆が「いらない洋服」を持ち寄っていて、自分の好きな服を持って帰ってよい「洋服交換会」だったのだ。下着になっていく。パンツとブラはつけているけど、ひえ、恥ずかしいぞ。
Lynnをちらっと見ると、恥じらいなんてどこぞやら。とっくに脱ぎ捨てお尻丸出しで洋服を漁っているっ。
おおおお。
Tバック!
うーん、友達のTバックなんて見たくなかったぞ。
ま、いいや。
OK。どうやら恥ずかしがっているのは、わたしだけのようです。ここで脱げなきゃ女がすたる。というか、別に全裸ではなくパンツとブラ着けてるんだから、そんなに恥ずかしくないよね?ちょっとお腹がぽっこりしてるけど、アメリカ基準では、わたしむしろ痩せ型だし!ひとしきりもじもじしてみるが、そもそも誰もわたしのことなんて見ていない!
ということで、わたしも洋服を脱ぎ捨てた。
↑インスタにはリア充ぶってこんなポストをしていましたが、実は、この時半裸だったんですねw
(背後には、皆が持ち寄った洋服が散乱しているのが見えるw)
いざ脱いでみると羞恥心はどこへやら。早速洋服の物色を開始。ちょっとランジェリーっぽいセクシーなワンピースに手を伸ばしていると、「あ、それ可愛いよ!」と声をかけられました。振り返ると……うわっ!さっき自己紹介をしている時に「かわいいな」と思ったケイト・ハドソン似の子ではないですか。
「わたし、それ欲しかったんだけど試したらサイズ小さすぎて……あなたなら似合うと思う」
「そ、そそそそそそうかな?」
挙動不審にならないよう気をつけながらワンピースを着てみる。
ケイト・ハドソンは余裕のある微笑みをたたえながら紐を後ろで結んでくれました。絶対年下なのに溢れ出るお姉さん感。
「うんとってもキュート。You should take it!」
普段こんなに短いワンピースは着ないわたし。
果たして似合っているんだろうか?
不安だ。
めちゃくちゃドギマギするが、ケイト・ハドソンがほめてくれるので、そのまま着続けることに。
「えーっと座る?」
パティオの椅子に座ってみた。うーん。よい景色。
「えーっと、ケイト(仮名)は、よくこういうところに来るの?」
「たまにね」
「えーっと、うーんと、ケイトは女の子のパートナーを探しているの?」
「うふふ。私の彼氏はとても理解がある人なの」
あ、そっち系ですか。
実際レズビアンの世界には「3人目」を求めるノンケカップルがよく出没します。掲示板とかでもよくある話なのですが、こういうカップルはまず、「彼女さん」を「餌」として女の子を募集して後から「理解ある彼氏」が参加してくるパターンが多いんですよね。わたしは男は好きじゃないんです……。
しかし、その時…
「あなたの連絡先、教えてくれる?」
ぎゃ〜!
問われるままに番号交換をしてしまいました。だって、ケイト・ハドソン可愛くて、心臓が飛び出そうだったんだもん!
そんな感じで夢のような時は過ぎて行きました。
途中で、主催者Gさんの恋人らしき女性Iさんがパーティーに合流。革ジャンを着て、背が高く、長くカーリーな髪がワイルドでかっこいい。顔もめちゃくちゃ整っている。なんだろう。ミシェル・ロドリゲスをシュッとさせた感じ?
Gさんと同じように、外国訛り(たぶん南米)の強い英語を話すIさんは多分レズビアンっぽい。Gさんがウェストハリウッドにいるところは想像できないけど、Iさんは、いそう。ものすごくいそう。
わたしはため息をついてマリブの豪邸を眺めた。
このライフスタイルは誰によって支えられているんだろう?美女だらけのパーティーは素敵だったけど、あまりに素敵すぎて、その場に「ない」ものの存在感を意識せずにはいられなかった。
Lynnとわたしは気に入った洋服を紙袋に詰め込んで、マリブの豪邸を後にした。
……って馴れ初めの話なのに、今回は全然Fちゃん出てきませんでしたw
(続く)
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↑いよいよ10位以内突入⁈順位上がったら続きを書きます。