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#あたシモ

虹の向こう側

ホリデーシーズンの自殺率が高いというのは、都市伝説!実は冬の自殺率は低かった。

photo by canonsnapper

アメリカでは「ホリデーシーズン(サンクスギビングからクリスマスの間)」の自殺率が高いという話がまことしやかに囁かれる。いかにもありそうな話なのだが、米国疾病管理予防センター(Center for Disease Control and Prevention、通常CDC)によれば、実はこれは嘘。ホリデーシーズンは、もっとも自殺率が低い時期であり、自殺率は春〜夏にピークを迎えるのだ。これは、1897年からずっとそうで、ヨーロッパも同じ。日本も3月〜6月が自殺のピーク*1。そして、南半球では、同じく春にあたる12月が自殺のピークになる*2 。「春は精神が不安定になる」ってよく言うけど、本当なのかもしれない。

「ホリデーシーズンに自殺が多いという」都市伝説がどのように広まったのかは、よくわからない。1990年代末には、メディアの実に6割もがこの誤った都市伝説を伝えていて(都市伝説であることを伝えている報道は17%)、今でも4割ほどの報道が、この都市伝説が真実であるかのように伝えつづけているという。

しかし、この話が簡単に皆に信じられる理由はたやすく想像できる。皆が家族と共に過ごし、幸せな様子をFacebookにアップしまくるので、家族や友達がいない人たちは、普段に増して孤独を感じるのだ。外国人だったらなおさら。クリスマスやバレンタインに皆がラブラブしてると嫌だっていうのと似てるかもしれない。もしくはお盆やお正月に帰る場所がない……の方が近いかな?逆に大家族がいても「義理の家族(英語だとin-laws)」との付き合いで、いろいろ気を使って疲れてしまう季節でもある。あと、どんより寒いしね。

だから、今の季節、改めて自殺について考えることはきっと意味があることだと思う。友達に連絡したり、お互いに励まし合うことも。←これはいつでも大事!

自殺にまつわるデータ(アメリカ編:CDCによる)

  • 全米では毎年3万8千人が自殺している。
  • 全米では毎年25万人ほどの自殺サバイバー(自殺未遂者)になっていると想定される。
  • 自殺はアメリカで死因の10位である(15歳から34歳の年齢層では死因の2位)。
  • 1990年から2000年までの間、自殺率は10万人中12.5人から10.4人にまで減少していたが、その後また自殺率は10万人中12.1人に上昇している。
  • 18歳以上のアメリカ人の20%-25%が鬱の影響を受けている。
  • 男性の自殺率は女性の4倍以上であり、全米の自殺者のうち、79%が男性である。
  • 女性は鬱になる割合が男性の約2倍であり、自殺願望を持つことも男性より多い。
  • 女性の自殺未遂は男性の約3倍である。
  • 自殺の手段として、男性は銃などの火器を使うことがもっとも多く、女性は毒物を使った自殺がもっとも多い。
  • 女性の自殺率がもっとも高い年齢層は45歳〜54歳であり、男性では、75歳以上である。
  • アメリカでもっとも高い自殺率の人種は白人、ネイティブ・アメリカン、そして、アラスカ原住民である。

死にたくなった時にすること(在米編)

  • ナイフや銃など、自分を傷つけそうなものから離れる。
  • 911*3にダイヤルする
  • 救急室に自分で行く

911っていつかけていいのかわからないけど、死にたい気持ちが高まった時はかけていい。あとは、ERも死にたすぎるときは行ってよいようだ(だけど、緊急医療費が高いので、請求書が来た時にまた改めてうんざりする可能性はかなり高い)。

死にたい気持ちや衝動は多くの場合、うつから来ているので、抗うつ剤や心理セラピーを受けることによって収まることが多い。あと、訓練を受けた人に話を聞いてもらうと楽になったりするので、場合はこちらの電話番号にかけて、話すのもいい。余裕があればセラピーに行くとよいのだけど、切羽詰っている場合は、このような自殺予防のための電話番号が用意されている。

(↑北米で、日本語でかけられる自殺相談ダイヤルの情報あったら教えてください。追加します)

ちなみに、日本では、「いのちの電話」があります。

全国の電話番号リストはこちら。

もちろん長い観点からは、「痛み」のもととなっているものに働きかけて、その痛みを減らすことが必要だ。けど、衝動が高まった瞬間「誰かと会話する」というそんな単純なことでも、運命は変えられたりする。

死にたくなったら、これを読め!

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