#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

ヘイトスピーチ対策に本腰をいれるITプラットフォーム企業。そしてそれが不満なトランプ

Facebook,Twitter,Alphabet(Google)がヘイトスピーチに対抗する声明に正式に参加し、ヘイトスピーチに取り組む姿勢を発表しました*1

「クライストチャーチ コール」と呼ばれるこの声明は、ニュージーランドのアーデーン首相と、フランスのマクロン大統領によって主導されているプロジェクトで、今年の3月15日にニュージーランドのクライスとチャーチのモスクであった乱射事件からその名前がとられています。この事件は白人優位主義者による、イスラム教徒を狙ったヘイトクライムです。

IT業界でもっとも強力なプラットフォーム企業に加え、フランス、ニュージランド、UK、カナダ、ヨルダン、インドネシアなどのリーダーが同意したこの声明は、ヘイトスピーチの拡散や暴力の煽動におけるインターネットの果たす役割を認め、アルゴリズムや直接介入を通じてこれらと戦うことを誓いました。この声明には法的拘束力があるものではないですが、近年ソーシャルメディアが差別や暴力のツールとして使われてきたことに批判が集まっていたことを鑑みると重要な動きです。

既に、Facebookは事件の24時間後までに、動画を150万件削除し(乱射の様子はFacebookライブで中継されていました)、120万件の動画がアップロードされるのをブロックしました。またライブストリーミングについての新たなポリシーも発表しています。

米国は表現の自由の観点から公式の声明には不賛同だが、趣旨には賛同すると発表しています。

ドナルド・トランプ大統領 そっくりコスプレ 被り物 マスク 忘年会 出し物 パーティ

反発するホワイトハウス(というかトランプ)

しかし、実はまさにツイッターを通じてヘイトスピーチを繰り広げている張本人のトランプ大統領本人は反発しているようです。以前からトランプはソーシャルメディアが保守に偏見を持っているという意見を持っていました*2

クライストチャーチコールと、ITの企業たちのヘイトスピーチに対抗する団結が広く報じられたあと、ホワイトハウスにはこんな調査票が登場していました*3。もしも、自分の発言がもとでソーシャルメディアからアカウント停止された時、大統領に言いつけられるというフォームです。わお。

f:id:calibaby:20190517144806p:plain

ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 (文春新書)

ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 (文春新書)

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

【英語イディオム】my cup of tea(わたしのお茶)って?

毎日コツコツ英語の勉強!今日は「my cup of tea」の意味です。

Cup of Tea

my cup of teaの意味

my cup of teaをそのまま見ると「私のお茶一杯」という意味ですが、イディオムとしては「好きなこと・得意なこと」です。

  • favorite
  • one's thing
  • taste

通常否定文で「好きじゃない」「興味がない」という感じで使われます。

my cup of teaの語源

19世紀後半に肯定文として「好きなもの」を表す文脈でmy cup of teaが使われだしました。紅茶を使って言い回しであることからも想像できる通り、イギリス英語が語源です。1920年代には否定文としての使用が主流となりました*1

my cup of teaの用法

原題アメリカ英語のコーパスによれば*2、 my cup of teahは以下のような文脈で使われています。イディオムとしての使用はほとんどが「否定形」であることがわかります。あとは、複数でも単数形でもそのまま使えるんですね!

It isn't my cup of tea but it has to be done.

Social issues aren't my cup of tea.

my cup of teaを使ううえでの注意点

注意点としては、現在ではほとんど「否定形」で使われることが多い点です。イギリス英語由来の言い回しですが、アメリカでも十分通じます。

ただそんなによく使われるとか流行ってる言い方では全然ありません。わたしの周りのアメリカ人だと、同様の内容を伝える時は、口語では、it’s not my thingとかit’s your thingとか言う気がしますね。←カジュアルな言い方です。参考まで!

英熟語Always1001 (河合塾SERIES)

英熟語Always1001 (河合塾SERIES)

解体英熟語 改訂第2版[ブック型]

解体英熟語 改訂第2版[ブック型]

歓喜!Tileの電池交換ができるようになってたよ!

f:id:calibaby:20190515152737p:plain

「あの鍵どこやった〜?」

「あれ?財布が見当たらない!」

そんな人の強い味方であるTile。一言でいうなら「FindMyiPhone」機能をどこにでもつけられるガジェットですね。

わたしはプリオーダーの段階でめちゃくちゃ「ピン!」と来て、速攻オーダー。それいらい、もはや5年以上?お世話になっている。これを使う前は、いつも鍵がない!ってんで、出がけに15分はロスしていたし、そのせいで遅刻したことも数知れない。しかし、Tileを使い始めてからそれがなくなり、手放せない、という救世主のような存在である。

このTileも最近ではいろいろな種類が出てきているが、ようやく「電池交換」ができるモデルが登場していた。

昔のTileはどう頑張っても電池交換ができないようにガチガチに固められており、わたしも一度無理やり分解してみたら、フツーにボタン電池が出てきて白けた思い出がある。毎年買い替えさせたいからって、これはないよね。環境にも悪い。

ということで、Tileにも批判が集まっていたためか、最近のTileはようやく「電池交換ができるモデル」が登場しつつある。

f:id:calibaby:20190515145200j:plain

まあ、今買うならTile Pro一択かな〜!と思ってみてたけどMateもいいかも……。

ちょっと注意が必要なのは、今AmazonとかでTile Proと検索すると「電池交換ができない旧型のTile Pro」も出てくること!白・金のProシリーズは旧型の可能性高いです。白・黒のPro シリーズは新型です。Mateも旧型出てくるはずです。「電池交換版」かどうか確認してください。

不安な人はTile公式サイトから買うと確実に新型の電池交換できるモデルが手に入ります。

まとめ買いするとお得。わたしはいつも4、5個まとめて買ってます。

  • 財布
  • ラップトップバッグの中

あとは、自転車につけたり、ドローンにつける人もいるようです!あとは一眼レフ、犬や猫、さらにはスーツケースなど。使い方いろいろだなー。自分のスマホ自体のブルートゥースが届かなくなっても、Lost modeにすることで、周りのTileユーザーが「ここにあったよ」と教えてくれる。つまり、Tileユーザーが増えれば増えるほど、なくし物は見つかりやすくなるんですね!

とにかく生活を一変してくれたTileめちゃくちゃオススメ!

うっかり屋さん、なくし物が多い方、ぜひ使ってみてちょうだいな!

Tile公式サイト

www.atashimo.com

www.atashimo.com

www.atashimo.com

www.atashimo.com

男性向けブランドが打ち出す「有害な男らしさ」

男性用コスメブランド「War Paint」のインスタ画像

男性向けコスメブランド『WAR PAINT』の命名が「トキシック・マスキュリニティ」だと批判を浴びています。

WAR PAINTは「男性の肌のために作られた」という触れ込みのUK発のメイクアップブランド。2023年までには290億ドル(約3兆円)に成長すると見込まれている*1男性コスメ市場ですが実際には、男性と女性の肌にはさほど違いはなく、結局「男性用化粧品」はマーケティング勝負だと言われています。→つまり、女性向けの化粧品の中身ほぼそのままで「見せ方」を変えて「男性向け」にしてるということね。

男性用コスメブランド「War Paint」のパッケージ画像

WAR PAINTの意味は、かつてネイティブ・アメリカンなどが戦いの前に顔に施したペイントです。「出陣化粧」というと、かっこいいですが、結局は「戦争」という言葉をいれ、「男らしさ」を強調しているわけです。またデザイン的にもパッケージは全部真っ黒。でも製品ラインナップはファンデーションやブロンザー、コンシーラーなど、もろ「メークアップ」なので、「そこまでして男らしくありたいかw」「トキシック・マスキュリニティの極み」と言われています。雰囲気的に「俺のメーク」みたいな感じといえば伝わるでしょうか?製品メイクアップなのに、それで「女みたい」になってしまうのを過度に恐れるあまり?パッケージ黒くして、戦うぜ!って男ぶって強がってる感じが滑稽なんですよね。そこまでして男らしくありたいんだwっていう。

アメリカ男性向けのブランド

ちなみに、アメリカでは、最近ヒゲが流行っていることもあり、男性向けのグルーミングブランドはたくさんあります。そんななかで、特に「男らしさ」を打ち出してると思うのはDuke Cannonです。

ここはボストン・コンサルティング出身のコンサルで、ゲータレードでブランディングを担当していた人が創業したブランドで、ブランド作りがうまいです。軍隊っぽさを全面に押し出しており、「チャラチャラしてない大人の無骨なオトコ」向けのブランドです。製品はレンガ大ほどもあるゴツくて長持ちする石鹸や、バカでかいリップクリーム、固形コロンやハンドクリームなどです。こちらも石鹸にいちいち「第二次世界大戦シリーズ」で匂いが「勝利の香り」「生産性の香り」「達成の香り」などいちいち男らしい。また、ハンドクリームの命名は「血まみれの拳修復クリーム(Bloody Knuckles Hand Repair Balm)」など、好戦的かつ愛国心が滲んでいます。トキシックかどうかはさておき、完全に「マスキュリン」押しですし、下手したら「女子供」とは違う感が漂ってきそうな気はぷんぷんします。ここのハンドクリームは無香料でめちゃんこしっとり感が長持ちするのでわたし使っているんですが(汗)

トキシック・マスキュリニティを批判する男性向けブランドも

アメリカ男性向けのコンシューマーグッズがどこも「マスキュリン」押しなわけではありません。今年(2019年)の始めにはカミソリメーカーのジレットがいじめやセクシュアル・ハラスメントなどの「トキシック・マスキュリニティ」から生まれる男性文化を批判する広告を発表し、物議を醸し出しました。

肝心の男性はどう考えている?

今回取り上げたようなブランドに対して、アメリカ人男性はどう考えているのか?結構気になります。というのは、実はトキシック・マスキュリニティは、男性自身に対してもっともキツい抑圧として働くからです。

グローバル市場調査会社「ミンテル」の調査では、米国人男性の18%が、「男性用化粧品の広告にセクシズムを感じる」と回答。25%は「広告に採用されるモデルやセレブ、アスリートは、自身を表していない」と答えた。特にミレニアル世代では、「よりリアリティがあり、親近感を感じる広告を好む」とした人が25%と、全体(19%)を上回ったという*2

日本の男性向けブランドはどうなんだろう?

日本のブランドはどうなんだろうと思ってみてみました。男性コスメブランドとしては、「FIVEISM × THREE」などあるみたいですが、ちらっと見る限り、悪い意味でのオスオスしさは感じませんでした。

個人的にはレストランの「俺のシリーズ」や「男前豆腐」とか、やたらと男アピールというか、男らしさ礼賛を感じます。戦いや攻撃性と結び浮いているわけではないので、トキシックかどうかはさておき、でも、やっぱり男男連呼するのは好きじゃない……。

男前豆腐ケンちゃん

と思ったら意外とゲイっぽい外見でした。