最近YouTubeであるホストさんをよく観ています。それは天使ニアさん。
https://youtu.be/GHSSdtSteBc?si=LD-mL4s80m4tbr00
街録chにも出ています。
https://youtu.be/jSC6cKa_mUU?si=e70hSjxazn5zUneR
女性でありながら男性ホストに混ざって売り上げ2億円を上げ、現在はBlue Roseというお店の代表を勤めていらっしゃいます。お客さんのほとんどはノンケさんで、「これまでに女の子を好きになったことがない」という女性が9割方とのこと。確かに、整った顔立ちとミステリアスな雰囲気で「ジェンダーレス」みたいなうたい文句がぴったりの美形な方です。
そもそもホストさんは、髪を長くのばしていたり、メイクをしていて普通に「綺麗」だったりで、そもそも既存のジェンダー表現の壁を越えた存在であるような気もします。そのため、その世界でわざわざ「ジェンダーレス枠」みたいなカテゴリを作って評価するのも違うような気がするのですが、それでも「女性ホスト」というのは、これまでのホストとは違った魅力によって人気を集めているんでしょう。
わたしが初めてLGBTの基礎みたいなのを学んだ時は、バイナリ的なジェンダー観を前提とし(その中での「グラデーション」は認められているものの)性自認の軸、性的指向、ジェンダー表現など様々な軸があり、それらの掛け合わせで自らのアイデンティを理解したり、他者に伝えたりしていました。しかいs、LGBTQやクィアの概念が一般化しカジュアル化するにつれ、このような型にはまらないあり方や流動的なあり方なども一般的になってきたのかなと思います。
例えば天使ニアさんを好きになってしまった女の子がクィアなのか?っていうと、それはなんとも言えないというか。そうかもしれないし、そうではないかかもしれないし。それは人の「アイデンティティ」の形成過程にも関わってくるし、最終的にはその人自身が決めるしかないことなのです。
女性ホスト志願者
天使ニアさんのBlue Roseというホストクラブの面接には、男性だけでなく多くの女性志願者が訪れていました。天使ニアさんを見て「私もやりたい」ということで、集まったんでしょうね。ガチでトランス男性!みたいな方もいれば、レズビアンバーで働いている人もいて、面白かったです。そこにいた方々は(ジェンダーレス枠)みたいな感じなのかもしれませんが、正直、一人ひとりのカテゴリは違うのだと思います。当たり前のことですが、天使ニアさんも決して「女性」というだけで売れてるわけではなくて、卓越したビジュアルとか話術とかで売ってるわけですからね……。特定のあり方だからホストとして「売れる」のではなく、どんな世界でもそこで成功している人は、独自の努力をしているんだと思います。
水商売と性の商品化
ホストについては、近年社会問題にもなっている。直接的には高額会計の支払いが話題になっているが、そこには性の商品化や自由意思に見せかけた搾取構造、児童をめぐる安全やメンタルヘルス、労働環境など複数の問題が絡んでいる。なのでキラキラとした表面だけ見て憧れたり、崇めたりするのは違うと思うし、それをしたくもない。
でも一度くらいYouTubeやInstagramで観ている人たちの店に飲みに行ってみたい気持ちはある。