ゲイ男性にはさまざまなステロタイプ(型にはまった見方)があります。そのなかには、一見「感性が豊か」「ファッショナブル」「クリエーティブ」「面白い」「気持ちをわかってくれる」など、一見ポジティブに見えるようなステロタイプあります。SEX AND THE CITYや、ウィル&グレースなどのテレビや映画作品などで繰り返し描かれる、ユーモアに満ちファッショナブルな「ゲイの親友」像は多くの女性たちにとって魅力的なものですが、アングリア・ラスキン大学の心理学者たちは、このような人気のステロタイプは「ポジティブな偏見」を生むと信じています。そしてこのようなポジティブな偏見も、長い目でみるとやはりゲイ男性たちにマイナスの影響を与えていることがわかりました(参考記事)。
このような偏見は、ゲイを一面的に見ることにつながり、その人の本当の人格を見る妨げとなるというのです。
ステロタイプに当てはまる人にとっても、過度な期待を受けることはプレッシャーになりますし、そのようなステロタイプに当てはまらないタイプの人にとって、社会に蔓延するこのような偏見は、精神的な悪影響へと繋がりかねません。
他のマイノリティーにも当てはまる話
ゲイ男性に限らず、「レズビアンはこう」とか「XX人はこう」とか、マイノリティーに対するあるあるネタは数多く存在します。それが、必ずしも悪い意味での偏見でない場合は、わたしも仲間内で話している時は「ネタ」として言ってしまうこともあります。
しかし、当たり前のことなんですが、人は一人ひとり違うんですよね。マイノリティーに限らず、他者のことを理解しようとする時には、このことを決して忘れず、雑なレッテル張りや、自分の期待を相手に対して押し付けることのないよう、丁寧に接していかなければいけないなーと感じました。
(あ、ちなみにわたしはバスケもサッカーもソフトボールもプレイしませんし、日曜大工も苦手ですし、ベジタリアンでもないですし、スバルにも乗っていません……)