ロサンゼルス国際空港(LAX)でのムスリム禁止抗議デモ行ってきました!すごい熱気でした!
トランプが大統領に就任後、出しまくっている大統領令。一つ一つコメントしていけばキリがないほどヤバいのですが、特に怒りの声が上がっているが、イスラム教国7カ国からのビザ発給/入国禁止。既に、昨日から抗議活動が始まっていましたが、わたしは今日参加してきました。
場所は、ロサンゼルス国際空港の国際線ターミナル。通称トム・ブラッドレーです。わたしもそうですが、日本に帰るときはここを使いますし、アメリカに一番初めに降り立ったのも、この、トム・ブラッドレーでした。 遠い目。
世界中の人がまず初めに降り立つ空港はアメリカの玄関なんですよね!
と言うわけで、メトロの駅からシャトルで空港へ向かいます。
ところが国際ターミナルのところは人がいっぱいなので、バスが通れず。一つ先のターミナルで降りました。
既にチャントの声が響いているので、ワクワクしながら走って合流。
今回多かったプラカードの言葉は、#noban #nowall (禁止にノー、壁にノー)でした。
あとは、「ムスリムの人ようこそ!」とか、「トランプを禁止せよ!」とか「私たちは皆移民だ」とかも多かったです。
あとは、彼らを入れろ!とか、アメリカは移民の国だ!とか。
チャントも、USA!USA!とかあって、反政府デモなのに、ものすごい愛国的なんです。愛国的なんだけど、排外主義に反対してるのね。日本語圏だと、「愛国」とか「日本が好き」と言うのは排外主義の言い換えに近いと言ってもいいくらい相関関係ある感じですが、アメリカの「愛国心」てまたちょっと違うんですよね。
確か同性婚が認められた時も、「私たちは今日、もっとアメリカになった」的な言い回しをしてる人がいて印象に残ってます。差別を乗り越える=アメリカだと言うことなのかな。
道端にも人が溢れたましたよ。
今日は歩くマーチではなくて、一箇所に留まって抗議するタイプのデモだったためか、チャントも盛んで、ものすごく熱気があり、わたしはすごく好きでした。一人で行ったのですが気づいたら涙がこみ上げてきてました(生理前とかではない)。
ビザはね、わたしも苦労してきたし、本当に他人事じゃないんですよ。よく、「不法移民に反対してるだけだ」と言いますが、今回の大統領令は全然違いますよね。有効なビザがあっても(当初はグリーンカード持ちもと言っていた。←抗議を受けて撤回)有無を言わさず一律入国禁止とかって、どれだけ理不尽なんだ……って。
アメリカに夢を持ってきて、そこで交換できるように頑張って。友達や恋人を作って。そこで人生を送ろうと計画して、努力してきたものが、法律でも裁判でもなく、突然のひとりの男の命令で覆されてしまう。ただ自分がとある国の出身だと言うだけで。これ、人権侵害以外の何者でもないでしょう。
しかも、これらの国は、イスラム教国だけど、これまでテロを起こしたことはなくて、むしろテロリストとのつながりが言われている国(サウジアラビアとか)はトランプが投資しており、強いビジネス上の関係があるために、禁止にはなってないんです。だから、そもそもの「テロと戦うため」と言う大義名分すらないんだよね。本当、単なる国内の支持者向けポーズなんだけど、影響する側にとってはとんでもない嫌がらせ。
思い出すのは、日系人の歴史。かつてアメリカ国内で同じように敵性国民として扱われ、強制収容されたと言う過去があります。既に帰化した人でもビジネスや、財産を没収され、収容されてたんです。
わたしは当時アメリカでその苦労をした日系人ではないので、完全にこの気持ちがわかるとは言えないが、もし自分の積み上げてきたものが、出身地や出自だけを理由に否定されたら…と想像すると悔しくてたまりません。
Trump executive order banning refugees: World reacts - BBC News
国連や、世界のリーダーがこぞってこの馬鹿げた大統領令を批判しているなか、日本の安倍晋三は、「コメントしない」とか……。
一応民主主義国家のはずなのに、情けない...
※現在この大統領令は、現在裁判所により差し止められています。大統領の暴走を止めるために、司法への期待が高まります。