#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

女性への愛ある視点に泣けた。映画『チャーリーズ・エンジェルズ』超応援!

Don't Call Me Angel (Charlie's Angels)

Don't Call Me Angel (Charlie's Angels)

  • アリアナ・グランデ, マイリー・サイラス & ラナ・デル・レイ
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

2019年の11月半ばに公開された映画チャーリーズ・エンジェルズ。観よう観ようと思いつつグズグスしてたら、たったの1ヶ月でメジャーな劇場から消えてしまいました。涙。

https://twitter.com/yu_ichikawa/status/1205693787621584896:embedた#チャーリーズ・エンジェル、公開から1ヶ月も経つか経たないかなのに、もはやメジャーな劇場での上映尽く終わってる…評判悪すぎなのでは💧エリザベス・バンクス気の毒やなー。観た人の評価は悪くはないけど、批評家スコアが低いんねー。

で、結局映画一本3ドルくらいで見られる場末の映画館で観たのですが、いや、普通に面白かったです。

感想(ネタバレあり)

低評価で劇場からも早々と引き上げられていた割には、面白かったです!いい意味で予想を裏切られました。  

一番いい意味で期待を裏切られたのはナオミ・スコットです。ポスターを見ると既にかっこいい3人が写っているのですが、実は映画の中では、ナオミ・スコットのキャラクターは、エンジェルではなく、エンジェルたちに「依頼」を出す内部告発者なのです。ところが命を狙われ、エンジェルズたちと共に逃走するうちに…?ナオミはカッコよいというよりお笑い担当で、ぶっちゃけアクションも出来ず、へっぴりごしで「あたしはー!クラブマガ(護身術)できるんだからね!」と叫ぶ姿や、決まった!と思いきやドジな姿に笑っぱなしでした。アラジンの時とは違うチャーミングさがあって、ますます好きになりました!

クィアみ全開のクリステン・スチュワートは、セクシー担当!クィア女子じゃなくても、女性のセクシーさを再定義してくれるような魅力に溢れてました。冒頭の『女装』シーンとか、見ものです!

エラ・バリンスカは高身長(180cm!!)でクールで正統派の女スパイって感じキャラクター。イギリスの情報機関MI6出身…という設定も良い!

ガール・パワー全開!

今回のチャーリーズ・エンジェルズで最も感じたのは女性たちへの愛です。ストーリーからサントラまで全てが女性フィーチャーであり、そこに、エリザベス・バンクスの強い意志と、あふれる愛を感じました。

今回の作品では、エンジェルズたちは代々存在する訓練された存在であり、ボスリーも一人ではなく、たくさんいる…ということになっています。←ボスリーは役職名なので、全員ボスリーと呼ばれているw

エリザベス・バンクス演じるボスリーは、元エンジェルから初めてボスリーに「昇進」したということが明かされ、さらには声だけで登場し、エンジェルズたちに指令をくだす謎の存在「チャーリー」も、同じように元エンジェルだった女性である?ということが示唆されているのです!

この作品は冒頭のクリステンの「女は何だってできると思う」というセリフが宣言していたように、明確にフェミニスト推しな映画なのです。←逆にそこが薄っぺらいと批判もされてるようですが(汗)系譜的には、ゴーストバスターズやオーシャンズ8、ターミネーターニューフェイト、などに連なるものと思いますが、さらにしっかりとしたステートメントを持っており、全編に色濃く流れるシスターフッド感があります。

もちろん、そーゆー主張抜きでも、アクションあり、恋の予感あり、裏切り者あり、どんでん返しあり、と、エンタメとしてもフツーに楽しめる。

最後、エンジェルになるためのトレーニングをする教官たちが出てくるんですが、それが豪華!昔のエンジェルズたちもいますし、ラヴァーン・コックスも!もちろん、エリザベス・バンクスも体張ってます!

サントラもアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイのコラボするテーマソングをはじめ、ガールパワー全開です。

いやー、ホント、予想をうわまわる満足度。決して名作ではないけど、心に残るチャーミングな映画。そーゆー意味で、『恋するミニスカウェポン』に似てるかも。

というわけで。

チャーリーズ・エンジェル、ぜひ観て欲しいです!

評価

  • エンタメ度 ★★★★⭐︎
  • ガール・パワー度 ★★★★★
  • ゴージャス度 ★★★★★

チャーリーズ・エンジェル日本版公開

チャーリーズ・エンジェルは2020年の二月下旬に日本公開が予定されています。