2019年の11月半ばに公開された映画チャーリーズ・エンジェルズ。観よう観ようと思いつつグズグスしてたら、たったの1ヶ月でメジャーな劇場から消えてしまいました。涙。
で、結局映画一本3ドルくらいで見られる場末の映画館で観たのですが、いや、普通に面白かったです。
でもさ。
— イチカワ❄️アメリカで働くレズ (@yu_ichikawa) 2019年12月14日
チャーリーズ・エンジェル、普通に超!超!フェミでクィアでガールパワーでカッコよくて笑えて最高よ?絶対観た方がよい。エリザベス・バンクスの愛が溢れてる。
ゴーストバスターズと一緒の構図だろうなと。
わたしは絶対的に支持する。
ターミネーターもそうだね!ターミネーターも、めっちゃフェミなメッセージあるじゃん!わたしにとっては別にそれが普通の価値観だけど大画面で観られると嬉しいよね。
— イチカワ❄️アメリカで働くレズ (@yu_ichikawa) 2019年12月14日
チャーリーズは、それにコメディ要素がかなり入っててよい!かっこいい3人のイメージで観ると裏切られる!
感想(ネタバレあり)
低評価で劇場からも早々と引き上げられていた割には、面白かったです!いい意味で予想を裏切られました。
一番いい意味で期待を裏切られたのはナオミ・スコットです。ポスターを見ると既にかっこいい3人が写っているのですが、実は映画の中では、ナオミ・スコットのキャラクターは、エンジェルではなく、エンジェルたちに「依頼」を出す内部告発者なのです。ところが命を狙われ、エンジェルズたちと共に逃走するうちに…?ナオミはカッコよいというよりお笑い担当で、ぶっちゃけアクションも出来ず、へっぴりごしで「あたしはー!クラブマガ(護身術)できるんだからね!」と叫ぶ姿や、決まった!と思いきやドジな姿に笑っぱなしでした。アラジンの時とは違うチャーミングさがあって、ますます好きになりました!
クィアみ全開のクリステン・スチュワートは、セクシー担当!クィア女子じゃなくても、女性のセクシーさを再定義してくれるような魅力に溢れてました。冒頭の『女装』シーンとか、見ものです!
エラ・バリンスカは高身長(180cm!!)でクールで正統派の女スパイって感じキャラクター。イギリスの情報機関MI6出身…という設定も良い!
ガール・パワー全開!
今回のチャーリーズ・エンジェルズで最も感じたのは女性たちへの愛です。ストーリーからサントラまで全てが女性フィーチャーであり、そこに、エリザベス・バンクスの強い意志と、あふれる愛を感じました。
今回の作品では、エンジェルズたちは代々存在する訓練された存在であり、ボスリーも一人ではなく、たくさんいる…ということになっています。←ボスリーは役職名なので、全員ボスリーと呼ばれているw
エリザベス・バンクス演じるボスリーは、元エンジェルから初めてボスリーに「昇進」したということが明かされ、さらには声だけで登場し、エンジェルズたちに指令をくだす謎の存在「チャーリー」も、同じように元エンジェルだった女性である?ということが示唆されているのです!
この作品は冒頭のクリステンの「女は何だってできると思う」というセリフが宣言していたように、明確にフェミニスト推しな映画なのです。←逆にそこが薄っぺらいと批判もされてるようですが(汗)系譜的には、ゴーストバスターズやオーシャンズ8、ターミネーターニューフェイト、などに連なるものと思いますが、さらにしっかりとしたステートメントを持っており、全編に色濃く流れるシスターフッド感があります。
もちろん、そーゆー主張抜きでも、アクションあり、恋の予感あり、裏切り者あり、どんでん返しあり、と、エンタメとしてもフツーに楽しめる。
最後、エンジェルになるためのトレーニングをする教官たちが出てくるんですが、それが豪華!昔のエンジェルズたちもいますし、ラヴァーン・コックスも!もちろん、エリザベス・バンクスも体張ってます!
サントラもアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイのコラボするテーマソングをはじめ、ガールパワー全開です。
いやー、ホント、予想をうわまわる満足度。決して名作ではないけど、心に残るチャーミングな映画。そーゆー意味で、『恋するミニスカウェポン』に似てるかも。
チャーリーズ・エンジェル、ロッテントマト52点ってのが本当納得いかない。※まだ言ってる。
— イチカワ❄️アメリカで働くレズ (@yu_ichikawa) 2019年12月15日
ふと思い出してD.E.B.S(恋するミニスカウェポン)を観てみたらこれもクソ評価だったため、ロッテントマトが全てじゃないけどね! pic.twitter.com/WlfkPdRvpq
映画史的に名作とされていても、フェミニズムとか、公民権的な目で観るとクソ映画があるように、一般的にB級映画でも、クィアとかガールパワー的にはキラキラ光ってる素敵な映画ってたくさんある。メインストリームな男性目線の映画批評ではこぼれ落ちるものをすくい上げていきたいよね。
— イチカワ❄️アメリカで働くレズ (@yu_ichikawa) 2019年12月15日
というわけで。
チャーリーズ・エンジェル、ぜひ観て欲しいです!
評価
- エンタメ度 ★★★★⭐︎
- ガール・パワー度 ★★★★★
- ゴージャス度 ★★★★★
チャーリーズ・エンジェル日本版公開
チャーリーズ・エンジェルは2020年の二月下旬に日本公開が予定されています。