ネトフリで話題の『ブラックミラー:バンダースナッチ』観てみました!
『バンダースナッチ』は、途中で画面の下に選択肢が出てきて、選ぶことで話の進み方が変わっていくという作品。いかにもネトフリらしいというか、むしろ映画館ではできないネトフリならではの映画です。
ただ、発想自体は、ゲームブックみたいなものですね。昔好きだったので、懐かしさを覚えました。
ブラックミラー:バンダースナッチのあらすじ
舞台は80年代。主人公は、ゲームプログラマーのステファン・バトラー。幼い頃に母を失い、父と共に暮らしながら自宅で作ったゲームをゲーム会社に売り込もうとする。ヒット作を生み出す人気ゲームメーカー、コリンのいるタッカーソフトにデモを見せたところ、気に入ってもらえるが……
ブラックミラー:バンダースナッチの感想
途中で何度もやり直しさせられましたが、ようやく結末へ。しかもその結末も複数パターン(5種類)あるようです!
先にFちゃんが観て次にわたしが観たのですが、二人の結末は異なりました。
肝心の感想はというと、前半はすごく面白かったんです。80年代の音楽が印象的に使われるところや精神を病んだ青年が主人公な点など、『ドニー・ダーコ』を思わせる感じ。また、『マトリックス』を思わせるトリップシーンもすごくリアルでそこら辺まではワクワクしながら観てたんですよね。
でも、後半段々だるくなってきました。
ネトフリを観ている視聴者に絡んでくるような自己パロディネタもあったりして、面白いは面白いのですが、もっとグイグイ引っ張る骨太のストーリーラインが欲しかった。
なので、映画としてはまぁまぁです。でも、こーゆー作りの恋愛モノとか出てきたら面白いだろうな〜ってか、ハマりすぎて怖いかも。
ネトフリ、次は何をやってくれるのか、楽しみです!
ゲームブックの出版社から訴えられたネトフリ
さて、この映画の中では、バンダースナッチという架空のゲームブックが大きなキーとなりますが、アメリカでこのゲームブックシリーズ『Choose Your Own Adventure』を出版していたChooseco, LLCが、ネトフリを相手取って約25ミリオンドルの支払いを求める訴訟を起こしました。ひぇー。
ゲームブック業界は、ビデオゲームの興隆と共にどんどん下火になりましたが、ゲームブック出版社は、エンタメ企業に対してゲームブックに基づいて選択肢を選んで進むインタラクティブなエンタメのライセンス契約をする、というビジネスモデルにやって生き延びていました。
で、アメリカでは20世紀フォックスはこの商標を使う権利を持っているそうで、ネトフリは2016年にライセンスを取ろうとしたが、結局ライセンスを持っておらず、Chooseco, LLCの権利を侵害している……というのが言い分です。映画の中でも言及がある有名なこのゲームブックシリーズへの感傷を利用して利益を上げているというのです。
ネトフリも大変ですね!
ブラックミラー:バンダースナッチ評価
- 新しい度 ★★★★☆
- 怖い度 ★★☆☆☆
- クセになる度 ★★★★☆