「同性愛者は動物以下」とホモフォビックな発言をしたことで、Nikeのスポンサーを失ったボクサーのマニー・パッキャオ。
彼は「同性と交尾する動物なんているかい?動物は、男女の区別がつくぶん、同性愛者よりましなんだ」的なことを発言していますが、自然界に同性愛的行動を取る動物なんて、めちゃくちゃいるんですけどね!
ボクシング=ナイキがパッキャオとの契約打ち切り、同性愛差別で | ロイター
↑Nikeはこの発言を受け、すぐにパッキャオとのスポンサー契約を解除。
「私たちは、パッキャオの発言を、忌まわしいものだと考えます。Nikeはどのような種類の差別にも反対であり、LGBTコミュニティーの権利のための戦いを支援してきた長い歴史を持っています。パッキャオとはすでに関係を持っていません。」
“We find Manny Pacquiao’s comments abhorrent. Nike strongly opposes discrimination of any kinds and has a long history of supporting and standing up for the rights of the LGBT community. “We no longer have a relationship with Manny Pacquiao.”
しかし、パッキャオは、数億円の大型スポンサーの話が舞い込んでいるから、別に痛くも痒くもないという立場を見せています(参考記事)。
新しくパッキャオのスポンサーになるのがどんな企業なのかはわかりませんが、このように公然と差別的な発言をする人を支援するんだなーという目で見られて批判されることは間違いないでしょうねー。
ちなみに、ライバルメイウェザーの反応は?
パッキャオがメイウェザーと戦った「世紀の対戦」時、アメリカでは本当に大騒ぎで、わたしの周りでも、皆「どっちを応援する!?」って話題でした。わたしは、メイウェザーの戦い方が好きじゃなかったので、パッキャオを応援していたのですが、ものすごーく裏切られた気分です。彼に対しての尊敬を失いました。
I stand behind President Obama & support gay marriage. I'm an American citizen & I believe people should live their life the way they want.
— Floyd Mayweather (@FloydMayweather) May 16, 2012
その相手方であり、「もっとも金を稼ぐボクサー」であるメイウェザーは、2012年に、オバマ大統領を支持する形で、同性婚を支持するとツイートしています。
また今回の件でもコメントを求められており、「人が生きたいように生きればよい」という趣旨の発言をしています。
去年は世界チャンピョンのタイソン・フューリーのホモフォビックな発言が話題になるなど、個人的に「ボクシングってホモフォビックなノリなのかな?」という印象がつきかけたボクシングですが、メイウェザーのような選手がいたことは、とても重要だと思いました。