前回、『D.E.B.S.』の短編映画版の話をしたので、それに出ていたタミー・リン・マイケルズとメリッサ・エスリッジについて書きます。
元祖レズビアンシンガー
レズビアン・ミュージックと言えば必ずといっていいほど名前があがるのが「メリッサ・エスリッジ」です。メリッサ・エスリッジは、80年代から活躍していて、グラミー賞は2回受賞するなど成功した女性ミュージシャンでしたが、1993年にレズビアンであることをカムアウト。メリッサ・エスリッジの日本語Wikipediaページがありませんでしたが(汗)有名歌手です。61年生まれのk.d.Langと同い年で、今活躍中のティーガン&サラなども影響を受けているそうです。
↑アル・ゴアが地球温暖化について訴えたドキュメンタリー映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』のテーマソングでアカデミー賞歌曲賞を受賞。このミュージックビデオ自体一つのミニドキュメンタリーになってて、強いメッセージ性を持っています。
さて、このようにサクセスフルなシンガーだったメリッサ・エスリッジ。1990年から2000年くらいまでジュリー・サイファーという映画関係者と10年間付き合っていました。しかし、2000年にこの彼女に「わたしはノンケ」と言われて、破局(涙)その後、2002年には、12歳年下の女優のタミー・リン・マイケルズとデートをはじめました。タミー・リン・マイケルズは『Lの世界』にも出ている女優です。
2003年9月にはコミットメント・セレモニー(同性婚が認められる前に多く行われていたパートナーシップを誓う儀式)を行いました。2006年には、マイケルズが精子提供を受け、双子を出産。しかし、その後2010年には、別居したことを発表、子の親権をめぐって2年間争った挙句、同意に至りました。詳しい条件は公にされていませんが、エスリッジは、マイケルズに、毎月300万円ほどの養育費を払っているのではないかと言われています。
問題がこじれたのは子どもの養育の件だけではありません。
エスリッジの新しい彼女は親友だった
二人が別居して3ヶ月後、エスリッジは新しい彼女と付き合いだすのですが、この「新カノ」リンダ・ウォルム(Linda Wallem)はエスリッジとマイケルズのセレモニーに「親友」として出席した女性だったのです。だから、「元妻」マイケルズも知っていた人なんですよね。
黙ってられない「元妻」マイケルズは自らのブログに思いの丈をぶつけます(参考記事)。
私は2009年の11月23日に引っ越した
彼女は、これは助けになると言ったし
私もそうだと思ってた
他の女はいないと思ってた
知らなかった
私が出て行くのと同時に
誰かが引っ越してきていたなんて
さらに別のブログ投稿では、エスリッジから驚くべき荷物が届いていたことを明かします。
3週間後
新しい「おもちゃ」が詰まった箱が届けられた
彼女のアシスタントが間違えて
わたしの借家に届けたのだ
開けた時
何かがおこってると感じた私は彼女に電話した
「うちの台所にあなたの新しいチ◯コたちがいるんだけど?」少しずつ少しずつ
私は物事が
思っていたようなものではなかったことに気づく彼女は私と別れるつもりだなんて一度も言わなかった
歌と歌詞でしか気持ちを表現できない人
しかし、マイケルズは、念を入れてブログに免責事項を書いています。
訴えられないように一応言っておきますが、私は、二人が、私がまだあの家に住んでいた時(ちなみにあの家はまだ私の家でもあります!)に関係を持ち始めたと言っているわけではありません……まだ。
エスリッジは、ロックスターだけあって、結構ワイルドな生活を送っていたらしいですし、エスリッジとウォラムの交際期間と、マイケルズとの交際期間が重複していたのかはわかりません。でも、別れたはずの彼女から「おもちゃ」の箱が送られてきたら、かなり凹みますね。「ふぅーん。誰かとよろしくやってるんだ!?」って。その点ではマイケルズにちょっと同情します。
エスリッジと、ウォラムはなんと誕生日が同じ(1961年5月29日)!その後もつきあいつづけ、2014年には結婚しています。
レズビアンにありがち?
この「仲のよい友達とつきあう」っていうパターンは、レズビアンコミュニティーで結構目にするんですよね。特にレズビアンに多いというより、コミュニティーの狭さ故に、「元カノ」「今カノ」の両方が同じコミュニティーにいるので、目立つだけかもしれませんが。
わたしの周りにも、同性結婚式を挙げて、その写真をポスターやFacebookページに載せるなど、コミュニティー活動に熱心で、憧れられているような有名カップルがいくつかいるのですが、カップルの片割れ同士がくっついてしまい、そのコミュニティーが空中分解する……みたいのを目撃してます。
わたしは、「友達」を恋愛対象として見ることに対して強い忌避感があるのですが、それは、自分のいるコミュ二ティーを色恋沙汰で破壊したくない、という思いによるものかもしれませんね。
恋愛は人にとってものすごく強い動機づけとなり得ますが、それによって得られるものと同時に「失うもの」も多いもの。狭いコミュニティーでは、絶対に「新彼女」と「元カノ」はつながっていますし、共通の友達もいるはずですから、行動に気をつけないといけませんね。あっ、あとブログ持ちの人と別れる時は、変なことを書かれないように気をつけて。こほ。
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