週刊文春による安藤美姫さんの報道を見た。圧倒的にずれていると感じたのは、二人が恋人か?みたいな迫り方をしている点。
「恋人じゃないです」 「他の生徒にも同じ距離感です」
って言い逃れ可能な問題ではない。
これは、二人が恋人なのか?という目線で見るべき問題ではなく、指導者の態度として適切なのか?ってアングルで見るべき問題である。
「海外生活が長いので、距離が近い」みたいな擁護も見かけたけど、どの海外の話だろう。パーソナルスペースの概念強い国もあるし、未成年とイチャイチャするのが許されない国だってある。このような擁護にはすごく違和感覚えた。実際の2人の関係がどうであれ(安藤さんが主張されているように、第三者からはわからないことがたくさんあるのは当然)、外形的に見て、あのような近さで指導をするのは不適切であり、それを理由として批判をするべき。いくら子供であっても、バウンダリーを大切にして身体接触を行う必要がある。相手が未成年であるのに加え、教える側、教わる側として権力関係がある中では、接し方として、超えてはいけない線がある。
Xでのコメントのほとんどが「男女が逆なら大問題」とか「淫行条例」とか言っているが、このような距離感で生徒に接するのは、性別関係なく問題だし、意図していなくても加害になってしまっている。男女が入れ替わっていても、同性同士でも問題。二人に性的関係がないとしても、あらゆる不適切なmanipulationへつながる可能性のあるgloomingそのもので大問題である。
しかし、ここで難しいのは安藤美姫さん自身も、自身が選手時代、モロゾフコーチとの恋人関係となり、いわば正常なコーチ・選手の関係ではない経験のなかで、育ってきたという点。だからといって安藤美姫さんの責任が免責されるわけではない。しかし自らの意思や意図を超えて「それしか知らないからそうなってしまう」という虐待の連鎖にも似た構図を感じた。
今安藤美姫さんに指導されている16才の選手も、残念ながら今後他人との適切な距離の取り方で苦労すると思うし、将来自分が指導者の立場になった時問題を起こす可能性が高くなってしまうと思う。