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アメリカで働くレズの徒然

中国・同性婚をめぐる初の訴訟

photo by Hector Garcia

中国初の同性間訴訟

中国に住むゲイ男性が、同性間の結婚証明書を拒否されたことを不服として、訴えを起こしています(参考記事)。

原告は、スン・ウィンリンさん(仮名)。6月23日に湖南省長沙市芙蓉区にある法務局で結婚証明書を申し込みましたが、役人に「男性と女性のみが申し込めます」と拒否されました。そこで、スンさんは地域の法務局を提訴。中国で同性婚をめぐる訴訟は初めてとされています。

「法律の原文は『男性と女性』ではなく『夫と妻』になっています。個人的には、この夫と妻という言葉は、異性愛者だけに当てはまるものではなく、同性カップルにも当てはまると思います。法律が差別的なわけではないと思います」と、スンさんはグローバルタイムズに述べています。

裁判所ははじめスンさんの訴えを受理しない姿勢を見せたものの、スンさんが、不服書をファイルすると脅したところ、しぶしぶ受理。しかし文書での確認が得られないため、本当に訴訟が受理されたのかどうかは不明だそうです。5月に最高人民法院が発表した新しい仕組みにおいては、訴訟の外形的要件が揃っていれば、裁判所は訴えを受理しなければいけないことになっており、本来であれば、このような裁判所の姿勢は、この新しい規則に反している、とスンさんの代理人を務めるシ・フーロン弁護士は述べています。

変わる中国

今年、中国では、アメリカの最高裁判決の直後、警察の警告にも関わらず、レズビアンカップルが結婚式を挙げるなど、動きがでています。このブログではどうしてもアメリカや英語圏のニュースが多くなってしまっていますが、隣国である中国でも、確実に時代は動いています。今後も見守っていきたいと思います。