ちょっと考えてみてほしい。
あなたなら、
この高級ボールペン(価格2800円)、
どうやって売りますか?
商品の特徴●ボールペンの最後尾に
特殊シリコンを採用したマッサージローラー付き
●弱い筆圧でも滑らかな書き味
●文字がかすれない
●高級感あふれるアルミボディ
●高級感のあるボディーカラー
さあ。
あなたならどういう「売り文句」を作ってこの高級ボールペンを売るでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
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はい、考えてみましたか?
この問に対する答えが書いてあるのが、本書。
買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則 (アスカビジネス)
- 作者: 山口拓朗
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2014/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
『買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則』です。
といっても書いてあるのは、「答え」としてのコピー例ではなく、
それを生み出す「考え方」。
だから、高級ボールペンだけでなく、どんなものでも売る文章が書けるようになる。
まさに「魚の釣り方」を教えてくれる本なのネ。これは。
この本の落とし穴といえば、読みやすすぎることかもしれない。
見開きで項目分けされていてサラサラ読めるし、
コピーの実例がたくさん挙げられているので
「分かった気」になりがち。
「うんうん、これには当然このコピーよね!」って。←答え見てから言うのは簡単だから!
しかし、この本が真に本領を発揮するのは、実際の事例に当てはめて使う時。
自分の脳みそをマジで使って、なんとかして何かを売らなければいけなくなった時に、この本はめちゃくちゃ役に立つ。そういう意味では、この本は「読む」本ためのではなく、「使う」本かもね。
……さて、早速の中身をご紹介。
これ、どこまで書いていいのか迷ったのだが、
アマゾンでも「目次」として公開されているため書いてしまおう。
買わせる文章のために必要なのは以下のとおり。
- 商品の特徴を徹底的に洗い出す
- 商品のターゲットを決める
- ターゲットのニーズをつかむ
- 商品のベネフィットを考える
- キャッチコピーを作る
- 商品の説得材料を盛り込む1(科学的な根拠/実績/お墨つき)
- 商品の説得材料を盛り込む2(お客様の声)
- 無意識下の問題やニーズに気づかせる
- 商品の物語を語る
- その他のベネフィットを追伸する
- 商品の保証・アフターサービスを書く
まずはこれだけ!
だけど普段ちゃんとこういう順番で考えられてるかというと、
意外と抜け漏れがあるんじゃないかなあ!?
「こういうの必要だよね」ってうっすらとは分かってて
「なんとなーく」手探りで書くことは誰にでもできると思うのだけど
こうして、キチンと基本を意識しながら書くのでは
出来がまったく違うと思う。
更に、これを、冒頭「高級ボールペン」を実際に素材にして
実際にやってみせる部分(第二章)これがまたよい。
紙上ワークショップみたい。
考えさせられる。
なるほどねーって。
一章で言われたのと同じことを二章で言ってるだけなんだけど
実例使ってやってみるってすごく大事なんだと実感。
また、買わせる文章には以下の様なテンプレートがあり
これらを目的によって使い分ける。
これもアマゾンの目次で公開されているので書いてしまう!
- 「買わせる文章」の基本の型
- 「悩み」の解決型
- 「ワクワク」の提示型
- いきなり商品紹介型
- 比較型
- 物語型
- カタログ&チラシ型
- 企画書・提案書
これも「納得」って感じ。
「企画を通す=企画を買ってもらう」だから
直接セールスに関係ないと思ってる人でも
企画書を書く人はこれを知っておいて損はない。
後は、コピーに使われる様々なテクニックや
企画書のために使える様々な「小ネタ」や
メールやSNSの使い方などがつめ込まれている。
これらの「小ネタ」部分も役に立つが
私にとっては前半がとてもよかった!
同じ作者による、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』の方も読んでみたくなった。
山口さんはブログでも多くの記事を公開されていて、ライティング塾もされているそうだ。
ライティング塾がもしオンラインで受講できたら絶対受講したい〜!