わたしには数年前からよくオバマとかホワイトハウスの人からメールが届く。まじで。(ビヨンセとかジェイZからも来たことある!まじで)今日も「LGBTの権利のために戦いましょう!」みたいなメールが来ていた。
このプライド月間に、わたしたちは、LGBTの権利について最近成し遂げられた大きな進歩について祝うひとときを持っています。
しかし、まだまだやらなければいけないことがあることを指摘しなければなりません。
全米で、半数以上のLGBTのアメリカ人が、彼らが誰を愛するかを理由として解雇することを禁ずる法律のない州で暮らしています。
わたしたちの一人ひとりが、この現状を変えるために真剣に取り組むことができるし、そうしなければいけません。
全てのアメリカ人がありのままで受け入れられる権利のために戦う、と言ってください
https://my.barackobama.com/Fight-For-LGBT-Equality
ありがとう。
オバマの仲間がこんなことを言ってくるなんて……。大統領候補者が「同性婚を支持しますか?」というような質問に「うーん、平等ということを考えると、同性婚の禁止には反対……」などとのらりくらりと答えなければいけなかった時代(つい最近のことだ!)を思い出すと、隔世の感がある。
オバマにしても、ヒラリーにしても、ある時から吹っ切れたようにLGBTを票田としてロックオンし、めちゃくちゃターゲティングしてきたわけだが、そもそもホワイトハウスとLGBTとの関わりはもっと昔からあるのである。
エレノア・ルーズベルトって誰よ。
エレノア・ルーズベルトの知名度ってどれくらいあるのかな?彼女はセオドア・ルーズベルトの名であり、フランクリン・ルーズベルトの妻である。←ちょうど、第二次世界大戦の時に大統領だった人。また彼女自身も人権活動家として女性や有色人種の人権のために熱心に活動し、国連の世界人権宣言の起草を手がけるなど、大きな影響力を持っている。戦争中は、日系人の差別に反対するスピーチなどもしていたそうだ。
エレノアの恋人
そんなエレノアはルーズベルトとの間に六人の子を設けながらも、生涯にわたり女性との親密な関係を持っていた。
一人が、女性飛行士であるアメリア・イアハート。女性として初めての大西洋単独横断飛行をするなどし、1937年7月の赤道上世界一周飛行の途中で、南太平洋において行方不明となった彼女とエレノアは、女性の人権や世界平和という共通の情熱を持っていたため、とても親しくなったという。アメリアはエレノアを飛行機でいろいろなところに連れて行き、エレノアは、アメリカに影響され飛行機の操縦を習おうともしたようだ。
もう一人は、APの記者であったロレナ・ヒコック。彼女との間の3500通にも及ぶ書簡集は本にもまとめられているが、内容はとてもロマンティックである。
愛しいヒック。 私は、あなたへの言葉なしに眠ることができません。 わたしの中の一部が、立ち去ってしまうように感じています。 あなたは私の人生の中でとても大きな一部を占めるようになってしまい、あなたなしでは空っぽです。
ジュテームを言いたかったのに言えなかった。 けれど覚えていて。眠りにつくときはいつもあなたのことを考えています。
あなたの側に横たわっていられたらいいのに。 そしてあなたを腕の中に抱ければいいのに!
エレノアは、ルーズベルト大統領の就任式の日に、ヒコックからもらったサファイヤの指輪をはめていたという。
ヒコックはその後、エレノアの側にいるために記者を辞める。エレノアは、当時ルーズベルトが手がけていたニューディール政策のためのリサーチャーとしてヒコックを雇い、彼女の生活を保障した。
彼らの関係が本当はどんなものだったのかは、誰にもわからない。しかしエレノアがヒコックに書いた手紙にはこんなものがある。
あなたはわたしたちに関するうわさ話について考える?わたしはあなたよりずっと楽観的です。なぜなら、『あの人たち』が何を言おうがわたしはちっとも気にしていないからだと思います。*1
もっともエレノアは男性とも関係を持っていた。夫のルーズベルトとはお互いに恋人を持つことを認め合っていたようでもある。「ルーズベルト」とは歴史の教科書でちらっと見た名前でしかなかったが、こうして調べてみると、ぐっと人間的で興味深い二人に見えてきた。
もしもエレノアが今の時代に生きていたら、どんな人生を選択したのだろうか?
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↑宮本百合子と湯浅芳子の話を思い出した。宮本百合子の「宮本」って宮本顕治の宮本なんだよね。切なすぎる。昔読んで号泣した。