昔は「投資とかうさんくさい」という感じで、興味も知識もなかった。親や周りの友人もそういうタイプではなかったし。銀行預金派(しかも放置してて金利とか満期とかよくわからない)という、典型的な貧乏人のパターン。どこにいくら入っているのかよくわからないので、適当に小切手(チェック)を切ったり引き出したりして、残高が足りなくなり、罰金を取られるとか日常茶飯事だったorz
もともと自分は起業に興味があり、とあるプロジェクトを立ち上げるためにアメリカに来たわけのが現在に続くきっかけなんだけど(その後仕事は何度か変わりました)、立ち上げ直後の、一番つらい時期に、「金持ち父さん・貧乏父さん」シリーズに出会い、経営とは結局投資であることや、自営業(S)だからといってビジネスオーナー(B)とは限らないことなどを学んだ。そして、いくらスタートアップでコアメンバーとして24時間身を削って働いても、自分が持ち分を持っていない限り、自分はオーナーじゃないし、そこに福利厚生が厚くても、あくまで従業員であり、起業家とはいえない……なんていう当たり前のことも学んだ。こうして書くと、当たり前すぎるけど、わかんなかったんだよね。当時の私は。とりあえず学校も出てたし、それなりにいろいろなことを知ってたつもりだけど、世間知らずだった。
そこで、ファイナンシャル・リテラシーの重要さに目覚め、ちょうど起業についてはもちろん投資についても書いていた板倉さんの本に出会った。「社長失格」「Start Me Up」「Keep It Simple, Stupid」「失敗から学ぶ」と立て続けに読み、サイトに乗っているエッセイの過去ログを読破した。板倉さんは本質は起業家なのだと思うが、語り口に個性があり、文章が面白い。←すぐ女性とかデートとかに例えの出てくるのはアレだが。それを差し引いてもなんか読んじゃう。
- 作者: 板倉雄一郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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「おりこうさんおばかさんのお金の使い方」(略しておりおば)は、そんな板倉さんが、板倉節はちょっと控えめに、ファイナンシャル・リテラシーについてわかりやすく書いた本。ちょっと古い本ではあるんだけど、特にトレンドに流されないよい本だと思う。投資に興味がなくても、ここに書いてあるような基本を抑えておくことは大事。「価格と価値の違い」とかね。
とかね。
しかし、頭では「キャピタルゲインよりキャシュフロー」、「テクニカルよりファンダメンタルズ」とわかっていても、現実にそれに沿った判断をして投資していくのはなかなか難しいんだよね……orz 実際今読み返したらわかってたつもりでも「おばかさん」になってたところがあったことに気づく。まだまだ「なりたい自分」への道は遠い。でも一歩ずつ進んでいくよ!