とうとう『ハンガー・ゲーム』シリーズ終わりましたね!ちょっと出遅れたのですが、映画館で観てきましたよ。
以下、ネタバレを含みますので、嫌な人は回れ右してください。
もはや、ハンガー・ゲームならではの世界観とかシリーズ序盤にあった「ハンガー・ゲーム」という極端な設定から来るゾクゾク感はなくなってきているわけですが、観ましたよ!こういう続編の「ダレ」感は、三部作の宿命なんですかね?『マトリックス』シリーズも、『ダイバージェント』も、第一部が世界観の提示とかワクワク感ではダントツであり(『ダイバージェント』は個人的にはまあまあだけど)回を追うごとにダレてきていてますね。
ハンガー・ゲームも、三部作の最終作、しかも、この最終作をさらに2つに分けて公開するというものすごい焦らしをやったわけですが、感想はひとつだけ「カットニス、男前」それにつきます!
「あなたはあたしが守る!」
『ハンガー・ゲーム』シリーズは、出てきた時は、『バトル・ロワイヤル』のパクリだとかなんだとかいろいろ言われてきて、わたしも眉毛にたっぷりツバをつけて観ました。しかし、設定がどうこうというより、「カットニス」という「男を守る」強いヒロインを造形できただけでも、『ハンガー・ゲーム』のオリジナリティは賞賛に値すると思ってます。漫画と小説しか読んでないけど『バトル・ロワイアル』の女の子像はこんな感じでは全然なかった。
『ハンガー・ゲーム』シリーズを通じてわたしが一番注目していたのは(キャピトル住人のファッションに加えw)、なんといっても「カットニスは、どちらの男を選ぶのか(ゲイルを選ぶのか?それともペータか?)」というもの。
ゲイルは、背が高くイケメン。猟師友達でもあり、強い兵士で、カットニスを助けてくれる(演じるのは、マイリー・サイラスの元カレであるリアム・ヘイズワース!かっこいいよー)。
それに対して、ペータは、絵を描くのがうまいパン屋の息子で、植物を育てるのも好き。……そう、草食系男子なのだ!死語だったらごめんなさい(演じるのは、『キッズ・アー・オールライト』でジュリアン・ムーアの子どもの一人を演じていたジョシュ・ハッチャーソン!かわいいよー)。
ぶっちゃけ戦いが苦手で、戦闘においては、カットニスの足手纏になったりもする。本当はずっとカットニスが好きだったのに、映画では、キャピトルでスノー大統領たちに洗脳されてしまい、カットニスを殺そうとする。そして泣き虫。ひえーっ!ものすごく面倒くさいよー!
そもそもカットニスははじめは村でよく狩りを一緒にしていたゲイルに淡い思いを抱いていたはずであり、ペータとは、ハンガー・ゲームに生き残るため皆の前で「恋人のフリ」をしていただけだったはず。しかし、シリーズを通じて、徐々にペータに対して愛が芽生えていたのね。
といっても「純愛」というより、結構都合よくゲイルとも最後までなかなかいい感じ。最後「戦いの論理」を優先するゲイルに嫌気がさしたのかもしれないけど、それがなかったらずっとずるずる二人をいい感じで振り回し続けたのだろうか?結構カットニスはわかりづらいというか、魔性の女なところがあるが、そんなところも、またよい。
とにかく、そんなずるさを持ちながらも、「ペータを守る」と宣言し、自分が殺されそうになっても彼を守りぬいたカットニスにじーんときた。ていうかかっこいい。『世界にひとつのプレイブック』と『アメリカン・ハッスル』の時のジェニファー役より好きです。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とはまた違った意味でのフェミニスト映画な気がするなあ。……というようにレッテルを貼ることには抵抗がある人もいるかもしれないけど。
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そして、このセリフ。
「You love me. Real or not real?」
「Real」
可愛すぎます(><)