#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

クリステン・スチュワートxクロエ・セベニー百合!『Lizzie』は実際の犯罪を題材にした文芸インディ映画!

先日、チャーリーズ・エンジェルズでクリステン・スチュワートの溢れ出るクィアな色気に夢中になってしまったので、またまたクリステンの出演作をiTunesで観ました。

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感想

面白いというより、美しい映画かな。あとで詳しく書くけど、この映画って、ストーリーの大枠は皆知っている作品なので。それをどう調理したのか?というのを味わう作品かと。

クリステン・スチュワートは、最近のノリノリな感じではなく、一昔前のトワイライト時代の抑圧された我慢してる表情が堪能できます。クロエ・セヴィニーは、なんなんだろう。怪演だよね。正直、無表情すぎて、クロエの演じるリジーの感情の変化はよくわからなかった。ただ、確実に感じるのは、居心地の悪さや、「コレジャナイ感」とでもいうのかな。淡々とした日々の描写のなかに、当時の女たちの置かれた環境の理不尽さや、引っかかりが多く描かれていて、その不愉快さが徐々に積み上がっていくさまが丁寧に描かれていた。

リジーがブリジットに読み書きを教えるところからはじまる2人の関係は恋愛というよりも、まるで傷を舐め合うような関係だなと思った。2人の間には確かにケミストリーはあるのだけど、好きとか嫌いとかっていうより、不本意な状況に置かれてしまっている2人の閉塞感や無力感を少しでも軽減するための足掻きのように感じられた。でも、セックスシーンのクリステンはすごくよくて!こーゆー映画でのレズビアンシーンは、ぶっちゃけ耽美的すぎたり、ズレてたり、変なことが多いけど、クリステンはさすがですなーっと感じました。うーん。シャイなのに、積極的になるクリステン、セクシー❤︎

話題裁判と無罪判決

この映画のポイントは、19世紀に実際に起こった殺人事件を題材にしているということ。

リジー・ボーデンは彼女の父アンドリューと、継母サラが自宅にてオノで惨殺された事件の主な容疑者として裁判にかけられ、その様子は広く報じられ、関心を呼びました。結局陪審員は、彼女を無罪としましたが、その理由は「リジーのような階層の女性にこのような犯罪が犯せるはずがない」という意識があった…と映画では仄めかされています。

実際の事件の概要を調べてみたところ、ほぼ映画と同様だが、リジーとブリジットの関係についてはこの映画の原作者の創作のようです。またアンドリューによる性的虐待もあくまで仮説の域を出ません。

ただ、リジーにレズビアンの噂があったのは事実で、彼女は亡くなるまで、独身を貫きました。クリステン演じたブリジットにはそのような噂はなく、ブリジットはその後な職場で出会った男性と結婚したとのことです。

ま、結婚したからってセクシュアリティがわかるわけではないし、資産を持ち裕福だったリジーと、住み込みメイドとして働き続けなければいけなかったブリジットとでは、当時の時代背景からしても「男と結婚」の持つ意味が違いますよね。

おまけ:邦題&ポスターヤバすぎ問題再燃

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…とここまできて日本版のリンクをAmazonで探して今初めて気づいたのですが……この映画の邦題とポスター、ヤバすぎませんか?アメリカ版と違いすぎますよね?確かにアメリカ版にも斧は写ってますけど。日本版の演出は、まるで猟奇ホラーものではないですか!未解決事件とか、犯罪スリラーってのも、何か違う気がするぞ。

Lizzieは確かに殺人事件を扱ってはいるものの、そこに至るまでにジワジワ緊張の高まっていく心理スリラーっぽさと、美しいシネマグラフィーとの対比が不思議な感覚を与えてくれる作品なのですよ。そもそも時代劇ですしね。静かな映画です。

だから、この日本版ポスターは違和感ありました。あとさ、モンスターズって、どこから出てきたの?誰がモンスター?

まさかとは思うけど、レズビアン→モンスターっていう安易な連想じゃないだろうね?

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あ、そうそう。リジーが当時住んでいたマサチューセッツ州の家は現在B&Bと博物館となってます。リジーファンが多く訪れているみたい。私もいつか行きたいです。

評価

  • 百合度 ★★★⭐︎⭐︎
  • ミステリー度 ★★⭐︎⭐︎⭐︎
  • 時代劇度 ★★★★⭐︎

https://www.tripadvisor.com/Hotel_Review-g41564-d115165-Reviews-Lizzie_Borden_Bed_and_Breakfast-Fall_River_Massachusetts.html