#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

タチ?ネコ?って聞かれるたびに、辛かった

photo by reader of the pack

こんなアメリカンジョークがあります。

猫とは何か?

  1. 猫はやりたいことをやる。
  2. 猫はあなたの言うことを聞かない。
  3. 猫は何をしでかすか予想もつかない。
  4. あなたが一緒に遊びたいとかまおうとする時は、猫は冷たい。
  5. あなたが一人でいたい時は、猫は一緒に遊ぼうと甘えてくる。
  6. 猫は、どんな気まぐれも全部満たしてもらいたがる。
  7. 猫は気分屋である。
  8. 猫はあちこちに毛をまきちらす。

結論:猫とは、動物の姿をしたフェムである!

犬とは何か?

  1. 犬は家の中で一番気持ちいい家具の上に寝そべって一日過ごす。
  2. 犬は、半ブロック離れたところからでも、餌の袋を開ける音を聞きつけるが、同じ部屋にいるあなたの話は聞かない。
  3. 犬は、馬鹿っぽいと同時に愛らしく見える。
  4. 犬は不満があるとうなる。ガルルー!
  5. あなたが一緒に遊びたい時は、犬も遊びたがる。
  6. あなたが一人でいたい時も、犬は一緒に遊びたがる。
  7. 犬はあちこちに自分のおもちゃをまきちらす。
  8. 犬は自分の口を使って汚いことをした後でも、キスしたがる。
  9. 犬はあなたに会うとすぐに、股間めがけてまっしぐら!

結論:犬とは、動物の姿をしたブッチである!

今週のお題「犬派? 猫派?」

というわけで、久々に、タチとネコについて。厳密には、ブッチとフェムは、外見の話で、タチ/ネコの話とは違うのですが……。英語でははtop/bottomという話はさほど話にでず、ブッチ/フェム分類が、日本語でいうタチ/ネコに相当する話なのではないかな?と思います。

ゲイの世界では、性役割的に「攻める側」をタチ、「受ける側」とネコというそうで、それはレズビアンの世界でも同じです。

最近では変わってきたのかな?とも思いますが、わたしが初めてゲイ・コミュニティーに足を踏み入れた時は、「名前の次に年齢とタチネコを速攻聞かれる」という文化が残っておりまして、そこで合うようなら会話続行、興味がないなら「次」へレフトスワイプするという、まさしく「出合い系サイトのリアル版」みたいな阿鼻叫喚地獄であったわけです。

アメリカに来てからは、top/bottomという方法では、さほど聞かれなくなりましたが、それでも、ブッチ(ボーイッシュ)/フェムなのか?という問題は、出会い系サイトなどで常につきまとう問題でして、わたしはそれがずっと辛かったんですね。

性的に関係することだから、初対面の相手では言いたくないけど、仲のよい相手なら言えるとかそういう問題でもなくて。 本当に、心の底から、どっちでもない気がするから。 心の底では、別に、どっちでもよくない?というか、日によって違う、とか「自分は自分」そういうのじゃダメなのかなー?そんなもん、リバって言えばいいじゃんという話ではあるし、まあリアルではそういう返答でお茶を濁してきたわけですが、それって結局「その他」というカテゴリに丸をつけているだけで、そのカテゴライズ自体への違和感は消えなかったんですよね。

わたしにとっては、「こういう服装して、こんなプレイが好き」とか「こういうシチュエーションに燃える」というのはあっても、それをタチ/ネコとかブッチ/フェム分類に落としこむっていうのがよくわかんないんですよね。

ジェンダーの面で「Xジェンダー」とか「ジェンダークィア」と言って既存の枠組みにカテゴライズされることを嫌う人がいるのと似てるかなーなどと思います。わたしは、身体的、社会的に「女性」自認はあるのですが、ゲイ・コミュニティー内での「それで、あなたの外見はブッチなのフェムなの」「タチなのネコなのそれともリバなの」的なカテゴリ分けには本当に辟易してきました。

彼女が出来てよかったことのひとつは、そういうカテゴリをいちいち問われなくなって気楽になった点です。結局こういうカテゴリ分けって、恋人やパートナーを探す際のマッチングのための一つの材料なので、必要にかられて出てきたものだというのはわかるし、それが当てはまる人にとっては、有効な方法だと思うので、否定しようとは思わないのですが。でも個人的には、そういう結構しんどかったです。

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