#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

「旅」から学ぶこと

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わたしは決して旅上手というわけではない。そもそもそんなに旅に出たことがないし、うまく目的地につけたこともあれば、道に迷って、さまよった挙句惨めな気持ちで家に戻ってくるしかなかったことだってある。でも、そんななかから、自分なりに旅から学んだことを書いておく。

準備するけどしすぎない

安全に旅をするために、さまざまな準備は当然、必要。でも、同時に、「旅」の間に起こることすべてをコントロールし、予想の範囲内に収めようとすることは、無理だし、無駄でもあるのよね。

全てのことを理性でコントロールすることはできない。それを、知っておくことはものすごく大事、すべてを支配しようとすることを諦める。それは恐ろしいことかもしれないけど、一度うまくなれば、旅先のアクシデントも、楽しむことができると思う。そこではじめて、自分に起こることは全て受け止めて、受け入れる、ということができるようになる。

無意識をよい状態にしておく

はい、いきなり、わけわかんなくなりましたね。わたしは普段ソウルジェムがーとか言わない人間です。しかし、やっぱりどんな即物的な人間でも「無意識」は持っているからね。心の奥でイライラしてるとか、ハッピーな状態とか、そういうのあるよね。旅に出るなら、無意識をクリアに、よい状態に保っておくことが大事。そのために、普段から、好きな人、尊敬できる人とポジティブに接しておく必要がある。「本当は嫌いな人」に囲まれて「本当はやりたくないこと」を我慢しながらやってると、無意識にストレスがたまったり、ネガティブな感情で心が濁ってしまう。そうすると、日常から離れた旅において、フラフラと危険な道に入り込んでしまうことがある。

もちろん、日常が辛すぎるから、旅に出て気分転換したいんだよ〜とか、現実にはそういうのもあるだろうし、いきなり変えることはできない。だから、いろいろ難しいのは百も承知なおだけどね。普段から、心のなかにたまっている澱はきちんと掬いだし、水は循環させ、透明にしておくことを心がけておこう。

ジャッジしない

わたしはこれまでどちらかというと、物を知らないとか、頭の回転が鈍いと感じた人をすぐ見下すような人間だった。すすすすっすみませんすみませんすみません。

しかし、旅に出るようになって、そういう見方がまったく変わった、

旅先では、あなたが、どこで働いていて、肩書が何で、いくら稼いでいて、なんて、何の意味もない。

名刺なんて、ゴミだ。

ただそこでも、あなたがまったくジャッジしない/されないというわけではない。そこでは、あなたがどんな人間なのか、が問われる。

クールなのか、スウィートなのか。イライラしているのか、今この瞬間をリラックスして楽しめているのか。「一緒に時間をすごしたい奴」なのかその本質が問われる。

人を許す。

優しく、親切にする。

穏やかにする。

困っている人に手を差し伸べる。

そういうことこそが、旅では、いや、人生では大切なんだと思う。