アメリカで医者にかからざるを得ない人向けの情報をまとめておく。
アメリカの医療費はめちゃくちゃ高い。
病院のチャージ、医者のチャージ、救急車の利用のチャージ、助手のチャージ、検査のチャージなどは、全て異なる。
自分が加入している保険のネットワーク内か、ネットワーク外かで、請求金額は大きく違う。(まじで、十倍以上違う!)
医者に行く前に、「ネットワークに入っているか」を必ず確認しなければいけない。
病院がネットワーク内でも、医者がネットワーク外な時がある。
医者がネットワーク内でも、病院や使用した施設がネットワーク外な時がある。
ネットワーク内の医者と病院にかかっていても、検査などで、血液や尿が病院から外部のラボ(検査機関)に送られる時、そのラボがネットワーク外の可能性もある。予め、ネットワーク内のラボを調べておき、医者に「ネットワーク内のラボしか使いたくないから、ここかここに送ってね!」と言っておいた方がいい。
ネットワーク内かどうかは日々変わっている。医者に予約を取った時にはネットワーク内でも、診療を受けた時にはネットワーク外になってる場合がある。診療を受ける当日にも念のため調べたほうがよい。
事故とか、重体で意識不明の時などは、自分が運ばれる病院や診てもらう医者がネットワーク内かどうかをいちいち確認できない場合は運を天に任せるしかない。
事故とかじゃなく、十分に調べて診療を受けた場合でも、当日の病院の都合で看護師が足りなかったり、「たまたま」トイレを手伝ってくれた人がネットワーク外の医者だったとかの理由で、巨額の請求をされる場合があるので覚悟するべき。
保険のプランによるが、個人の自己負担額の上限は一応決まっている。保険のプランにもよるが、上限を払った後は、保険が全て払ってくれる……はずである。保険会社が認めれば。保険会社が払ってくれない場合は、全額自分の責任で払いますという書類に医者で署名させられる。ちなみに、オバマケアの公的保険だと、ネットワーク外の請求に対しては上限がない*1。
アメリカの個人破産の原因の第一位はギャンブルでも失業でもなく医療費である*2。
医療費請求の大半に間違いがある。一節には八割が多めに請求されているという*3!医者のオフィスも間違えるし、保険会社も間違える。誰も信じてはいけない。
ネットワーク内の医者にかかったのに、うっかりネットワーク外の料金を請求される場合がある。
医療費の請求書は必ず、詳細が書いてあるものを請求すること。
待合室のティッシュ、アルコールのついた綿棒、薬を入れた紙コップとかそういう細かいところでいちいち数十ドルずつ請求がされてる場合がある!
保険会社からのEOB(ベネフィット説明書)と照らし合わせて請求書をチェックすること。
あやしいと思うことや不明点があったら、遠慮なく尋ねること。相手は病院だから合ってるだろうと思わないこと。
医療費の請求コードが何を意味するのかは、インターネットで調べられる。
同じ処置が重複して請求される場合がある。
同じ処置なのに、全部細かくわけて請求される場合がある。
個室を使っていないのに、個室の使用料が取られているかもしれない。
手術室を使った時間を覚えておくこと。長めに請求されているかもしれない。
救急室に行った場合、緊急度が低い処置を受けただけなのに、大げさに見積もられて書かれている場合がある。
他の患者の医療費が請求されるケースもある。
医療費は、交渉することができる。(はじめから現金で支払う場合、保険を使うよりも安い金額を提示される場合がある。また請求書が来たあとも、給与明細などを見せて支払い能力がないことを説明すると、いきなり半額くらいになったりする)
医者も保険会社も、自信たっぷりで間違えたことを言ってきたり、あなたをバカ扱いするかもしれない。でも、結果的に自分が正しかったことは何度もあった。全てを疑い、諦めずに、戦うこと!
- 作者: あめいろぐ,反田篤志
- 出版社/メーカー: 保健同人社
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