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スパイの美容法:CIAがスキンケアとかシリコンバレーのスタートアップ企業に投資する理由

photo by jaycross

内部情報などを匿名で受け付けて記事にしているメディアInterceptの入手した資料により、CIAがベンチャーキャピタルを通じてスキンケア会社に投資していることがわかりました。諜報機関がスキンケア?ちょっと意外なこの動きの背後にあるCIAの真の狙いとは何なのでしょうか?

オプラ・ウィンフリーとCIAが注目したスキンケア会社

スキンセンティアル・サイエンスは新興のスキンケア会社で、クリアリスタ(Clearista)というブランドを展開しています。「肌の表面を生まれ変わらせる」というジェルと、消しゴムのように肌の表面をこすってシミを消すというペンによって、美容ブロガーやユーチューバーに人気を集めています。オプラ・ ウィンフリーの雑誌でも取り上げられたこともあります。

このスキンケア会社に、CIAのベンチャーキャピタルであるIn-Q-Telが投資していることがわかりました。

肌はDNAのサンプル

なぜCIAがスキンケア会社に興味を持つのでしょう?実は、皮膚は、CIAにとっては非常に貴重な資料であり「ユニークであり、あまり活用されていないサンプル」なのです。スキンセンティアル・サイエンス社は、肌の角質層を採取することで、皮膚がんをはじめとする様々な診断をする技術を持っています。この技術は医療目的だけでなく、美容目的にも応用が可能。さらには、DNAをはじめとするさまざまな個人特定のためにも使える可能性があります。

スキンセンティアル・サイエンス社の技術を使えば、犯罪現場に残された皮膚サンプルから個人特定に繋がる情報を突き止めたり、または麻薬使用についての検査ができるかもしれないのです。

スキンケア会社が「よりあなたの肌にあった製品を」ということで「肌情報」という個人情報を集め、そしてそのサンプル分析をする技術を開発していくうえで、同じ技術 がCIAにも活用されるかもしれない……というのはちょっとというか、ちょっと不気味な感じもする。まあこの製品を使ったところで、サンプルが勝手にCIAに送られるーなんてことはないだろうけど。初めは「なになに、このペンを使うとデータがCIAに送られちゃうの?」とか焦りました。というか、とりあえずこの製品一度使ってみたいw

In-Q-Telとは

インキュテル(In-Q-Tel)はCIA内にあるベンチャーキャピタルファンド。CIAは、スキンセンティアル・サイエンス社以外にも、さまざまなベンチャーに投資をしていることがわかった。これまで公開されていなかったが今回明らかになったIn-Q-Telの投資先は以下のとおり。なかには、シリコンバレーで注目されているベンチャー企業も含まれている。

  • Aquifi
  • Beartooth
  • CliQr
  • CloudPassage
  • Databricks
  • Dataminr
  • Docker
  • Echodyne
  • Epiq Solutions
  • Geofeedia
  • goTenna
  • Headspin
  • Interset
  • Keyssa
  • Kymeta
  • Lookout
  • Mapbox
  • Mesosphere
  • Nervana
  • Orbital Insight
  • Orion Labs
  • Parallel Wireless
  • PATHAR
  • Pneubotics
  • PsiKick
  • PubNub
  • Rocket Lab
  • Skincential Sciences
  • Soft Robotics
  • Sonatype
  • Spaceflight Industries
  • Threatstream
  • Timbr.io
  • Transient Electronics
  • TransVoyant
  • TRX Systems
  • Voltaiq
  • Zoomdata

CIAが特に興味を持っているのは、ツイッターなどのソーシャルメディアへの投稿データを分析するデータマイニングのプラットフォームや、監視サービスのようです。ISISのツイッター使用などが話題になるなか、CIAがこれらのソーシャルメディアへの監視を強めていることと関係しているでしょう。

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