#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

心霊写真に写った話

心霊写真って今も、あるんでしょうか。

わたしが子供の頃は、教室の後ろにおいてある学級文庫に、「心霊写真集」みたいな謎の本が紛れ込んでいて、皆それを熟読し、恐れおののいていた。

ま、心の底から信じていてたわけではないが……、それでも「地縛霊」とか、心霊写真の種類とか、いろいろ学んだ。

人の顔や、「ありえない」映像が映り込むパターン。

被写体が、不気味にゆがんでいるパターン……。

余分な手や足が映り込んだり、ありえない角度で映り込むパターン……

逆に、四肢の一部が消失しているパターン……。

登場は、心霊写真以外にも、修学旅行で「こっくりさん」が流行って、神がかった子がイタコのようになったり、こっくりさんが禁止されたり……と、心霊やスピリチュアルを巡ってはさまざまなことがあった。

そんななか、わたしは「どちらかというとUFO派」に転向。←やはりきっかけは学級文庫にまぎれていたUFO本だった……。毎晩のように、テレパシーによってUFOとの交信を試みたり、矢追純一を読みあさって、いつしか「エリア51」へ行くことを夢みたり、NASAの発表した月面写真を食い入るように見て「宇宙人の基地」の痕跡を探したり……中学校に進学するにつれ、立派なオカルト&陰謀論大好き女子へと成長した。

というわけで、心霊写真や心霊現象にはあまり興味を持ってはいなかったのだが、ある日突然、心霊現象(?)の当事者になる時がやってきた。十五歳、高校一年の時のことである。

その頃、合唱コンクールがあり、カメラマンが多くの写真を撮って張り出した。自分で選んで好きなものを購入できるのだが、そのうちの一枚の写真で、立っているはずのわたしの足の下がすっぱりと切れていたのだ。

同じ時に撮られた他の写真を見ると、しっかり足全体が写っているのだが、一枚だけがおかしい。靴は写っているし、スカートと、腿までもしっかりと写っている……。しかし、その下が透明。そして、裏側のひな壇みたいなものが写っている!

一瞬ぞっとしたものの、すぐに「これはネタになる」と思い、クラス中に見せてまわった。しかし、もう皆いい大人だし、新学校で、それなりに論理的に考える子が多いので、「ええー?」とか言ってすぐには信じない。

「これ、どうやったのー?」とか聞かれる。こっちが知りたい。いくら聞かれてもオチもないし、写真も不思議なままなので、そのうち、「足には気をつけてね」とか言われて終わった。

それから実にうん十うん年(笑)、今にいたるまで、一度も足にトラブルはないが、今後も気をつけていきたい。また、あの時の「心霊写真」を、もう一度見たくなった。ここに画像をアップして、みんなの解釈を戦わせるのも、また楽しいだろうに!