This picture highlights how intense the #BlueCutFire is. Thankful for the unified commands efforts. pic.twitter.com/ABmGNQMKJW
— CHP PIO - LA County (@CHPsouthern) August 17, 2016
ロサンゼルスから東に60マイルほど行った郊外のサンベルナディーノ郡で、大規模な火事が続いています。多くの住宅が焼け、停電や灰の被害などが続いているため、住民約82000人が避難しているそうです。付近の州間高速道路15号線も閉鎖されています(参考記事)。
1300人を超える消防隊員が消火作業にあたっていますが、今のところまったく鎮火できていないそうで、過去数十年のなかでもっとも酷い火事だとまで言われています。
In less than 24 hours the #BlueCutFire in SoCal burned almost 4 times size of nearby #PilotFire. 30K vs 8K acres pic.twitter.com/jkbSIaYFuw
— Wildfire Today (@wildfiretoday) 2016年8月17日
カリフォルニアの夏といえば「山火事」
カリフォルニアは、空気が感想しており、風が強く、そして、しばしば夏は気温が高くなるので、山火事が起きやすく、大きな問題になります。日本の夏は高温多湿なので、乾燥する「冬」が火事のシーズンですが、カリフォルニアでは夏が火事のシーズンなんですね(ロサンゼルスは冬が雨季ということになっています……最近全然雨が振らなくて、干ばつが問題になっていますが)。歩きタバコや、花火……ちょっとした不注意が大災害を招いてしまうので、注意したいですね!
サンバーナディーノ?サンベルナンディーノ?サンベルナディーノってどんな場所?
去年、ISISに影響を受けたとされる夫婦により、乱射事件がおこった舞台でもあるサンベルナディーノ群。
San Bernardinoのカタカナ表記には、いろいろなものがありますが、わたしはサンベルナディーノと書くことにします。
ロサンゼルスに住んでいるわたしにとって、サンベルナディーノは、コンベンションとか、レイブとか、何かイベントのために行く地域っていう印象です。
特に観光でおすすめの場所ではありませんが……あえていうなら「オリジナルのマクドナルド」があります。
1940年代に、マクドナルド兄弟がオープンした店で、『McDonald's Bar-B-Que』です。初めは肉などいろいろなものを売っていたのですが、売上の殆どがハンバーガーから来ていると気づいたマクドナルド兄弟は、メニューをシンプルにし、その後McDonald'sとして店をリニューアル。その後、フランチャイズ化した後の、「最初のマクドナルド」は、ロサンゼルスのダウニー市にあります。今では、オリジナルのマクドナルドの店舗はミュージアムとしているそうです。(入場無料)
Original McDonald's Site and Museum 1398 N E St San Bernardino, CA 92405
さて、そんなサンベルナディーノですが、2010年の国勢調査*1によれば、アメリカの100の大都市のなかで、デトロイトに次いで2番目に貧しい街なのです。70年代には5万6千ドル(インフレ調整後)と、カリフォルニア平均からそう遠くなかった世帯別平均所得はどんどん下がり、2013年には3万7千ドルへと落ち込んでいます。2012年には破産の申請を出しました。現在も再建に向けた努力が続けれており、そのためにはより高い税率や手数料と、公共サービスのカットが必要だと言われています。
このように、既に苦しい生活をしているサンベルナディーノにこのような天災が振りかかるのは、辛すぎます。ブルーカットファイヤーが早く収まり、影響を受けている人々の暮らしが元に戻りますように……。
また、サンベルナディーノに行く方は火事や煙に充分に気をつけてくださいー!
*1:census