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アメリカで働くレズの徒然

「ダークウェブ」を覗いてみたら……オンライン薬局がすごかった件

photo by Eleni Zazani

アシュリー・マディソンの顧客情報が流出したのは、ダークウェブ(ディープウェブ)だった(現在はクリアウェブ(サーフィスウェブ)でも検索できるサービスがある)。

そこで、以前から興味があったダークウェブ/ディープウェブの世界をちょっと覗いてみた。

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運営者が逮捕され、ビットコインの存在を世に知らしめた「シルクロード」の後継サイトもあった。

これらは全てGoogleYahoo!によって見つけられる通常のウェブではなく、「.com」や「.net」などの代わりに「.onion」という専用ドメインで運営されている。また、そのアドレスを通常のブラウザでアクセスしても見ることはできず、匿名ネットワーク(TOR)専用のブラウザ*1でアクセスする必要がある。

会員登録にはEメールなどは一切使わない。そして支払いもクレジットカードとかではなく、ビットコインなど匿名の通貨で行う。シルクロードの運営者が逮捕された時や、「Cicada 3301」について調べていた時にダークウェブについてはたくさん見聞きしたが、いざ目の前で見るとゾクゾクした。薬局以外の他のジャンルの「クリアウェブでは見られない」サイトもたくさんある。あとは、クレジットカードや武器、すぐに詐欺とわかるようなあやしい商材から、吐き気がするようなサイトまで、まさに「ディープ」で「ダーク」な世界が広がる。

ダークウェブを可能にしている匿名ネットワークはそもそも政府などのコントロールを嫌い、通信の秘密やセキュリティを保持するために発達したもので、言論の自由などのために必要なものだ。世界中で、ジャーナリストや政治活動家たちが匿名ネットワークによって、政府に禁じられた情報を発信し、自分の安全を守っている(ジャーナリストや活動家でなくても、監視されたくないと願う人なら誰でも匿名ネットワークを使ってネットサーフィンすることができる)。

同時にその技術が様々な取引に使われたり、犯罪の温床になったりもしている。皮肉な気もするが、自由とは常にこのような危険をはらむ諸刃の剣なのかもしれない。

yuichikawa.hatenablog.com

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*1:https://www.torproject.org/projects/torbrowser.html.en←このブラウザを使うと、通常のウェブも見られるが、個人情報を遮断してネットサーフィンできる。VPNなどと合わせて使えばより強力だ。