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ペネロペ・クルスの新作映画『Everybody Knows』はミステリ風味。過去から蘇る「秘密」とは?

Todos lo saben (Spanish Edition)

ペネロペ・クルスが主演の新作映画『エブリバディ・ノウズ(原題:Todos lo saben)』を観てきました!

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』のあらすじ(ネタバレなし)

ブエノス・アイレスに住んでいるラウラ(ペネロペ・クルス)は、妹の結婚式のためにマドリード郊外の実家に子供二人を連れて帰省する。家族や古い友人たちとの再会は、結婚式も無事に終わりそうになる。しかし、結婚式の夜、ラウラの長女イレーネが誘拐され、ベッドの上には地元で起こった過去の誘拐事件を報じる新聞の切り抜きが置かれていた。一体誰が何のために?誘拐犯からのメッセージが届きはじめ、ラウラの過去の秘密が暴かれていく。

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』の予告編

かなりホラーっぽさが強調された予告編になってます。

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』の感想(ネタバレあり)

満足です!

サイコミステリーとしてマーケティングされているっぽいこの映画ですが、「秘密」というのも大したことはないですし、サイコロジカルスリラーとしては少々「先が読める」感はありますが、ペネルペ・クルスの美しさが堪能できただけでも大満足です。

ただ、スペイン映画でのペネロペ・クルスって結構強い女性を演じることが多いと思うのですが、この映画でのペレロペの役は結構ヘルプレスな感じなので、そこがちょっと意外でした。その代り、ペネロペの夫ハビエル・バルデムが演じるパコとかはかっこよかったです。よい意味でマッチョというか。パコモテすぎ。実生活でも夫婦なだけあって、ラウラとパコの間に流れる深い絆が画面から感じられました。

しかし人間関係の掘り下げが足りず、よくわからなかった点があります(以下軽くネタバレあり)。

一つは、ラウラが16年前にパコを捨ててアレハンドロの元に行った理由がよくわからない。アレハンドロは、当時アル中だったんですよね?そして、パコが「ラウラに現金をあげて助けるためにも荒れ地を買ってあげた」みたいなことを言っていることからすると、おそらくアレハンドロも当時はじめから金持ちというわけではなかったのでしょう。そうすると、なぜラウラがアレハンドロの元に行ったのか?がよくわかりませんでした。

また、もう一つは、誘拐犯の動機です。誘拐犯グループには某家族の一員が絡んでいるのですが、どうして?というその動機がよくわかりませんでした。それはスペイン語→英語字幕のところで抜けてしまったのかもしれませんし、よくわかりませんでした。

ただ、すべてを論理的に理解しようとするとよくわかりませんが、なんとなく雰囲気を楽しみながらストーリーを楽しめる映画でもあるので、ま、よしとします。

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』の評価

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』はロッテントマトで批評家70%、一般63%という評価です。名監督と名高いアスガル・ファルハーディーの他の作品と比較して「まあまあ」という意見もありますが、この作品だけで純粋に観たらそんなに悪くないと思います。

  • 家族愛度 ★★★★★
  • ペネロペ美しい度 ★★★★★
  • ミステリー度 ★★★☆☆

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』の日本公開

『Everybody Knows(エブリバディ・ノウズ)』の日本公開は未定だそうです。ブロックバスター系ではないので、ミニシアターかな?と思いますが、ぜひ公開されてほしいですね!

※内容は掲載時のものです。