#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

私の英語勉強法 -- ネットで無料で独学してアメリカで通じる英語力を身につける!

ゼブラ チェックペンチェックセット 赤 SE-361-CK

わたしは今英語を使って生活していますが、これまで、学校の授業の他は、英会話教室に行ったことがありません。「受験英語」をベースに「ほぼ独学」で英語を勉強してきました(通信教育や語学学習用SNSはいくつか試した経験あり。こちらについてはまた改めてレビューします!)。今回はわたしの実践している英語学習方法を紹介します。「これがベストだ!」と言いたいわけではないですが、基本的に無料でできるので、お試しあれ!方法は、長文読解とリスニングを合わせて鍛えるというものです。英会話学校や留学と合わせて行うのもおすすめです。

用意するもの

・音声とスクリプトが用意されている英文 ・辞書 ・単語帳(フラッシュカード)アプリ

勉強法の概要

①さらっと聴いて意味をつかむ
 ↓
②スクリプトを読んで長文読解
 ↓
③わからなかった単語をリストアップし単語帳/フラッシュカードに登録
 ↓
④音声を聞き返し、理解できるか確認する
 ↓
⑤シャドウイングと脳内ディクテーションを行う
 ↓
⑥言えない/聞き取れない箇所を何度もリピートして練習する
 ↓
⑦(単語帳を覚える)
 ↓
⑧繰り返し

以上です。以下詳しく説明していきます。

前提条件とおすすめ教材

まず、前提として「英文法」については、既に基本をマスターしていることが必要です。ここで紹介するのは、「リスニングと長文読解を組み合わせて、スピーキング力まで高める!」という勉強方法なので、「三単現のs」とか「I, my, me, mine」とかそれ系がわかっていない人は、まずそこを固めた方がよいです。ここらへんの話はまた改めてします。わたしが文法について愛用しているのはこの本です。

ここで紹介する勉強法のための教材は、「音声」と「トランスクリプト(文字起こし)」が公開されているものであれば何でもOKです。

自分に興味のあるトピックの文章の方がよいですが、ここでは、初心者の方向けにディズニーの朗読シリーズ「リードアロング」、中級者以上の方向けにはニュースサイトをおすすめしますが、これは自分がこれを使って勉強してきた/いるというだけなので、別の教材でもOKです。

ディズニーのリードアロングがおすすめな理由

Frozen Read-Along Storybook and CD

Frozen Read-Along Storybook and CD

Aladdin Read-Along Storybook and CD

Aladdin Read-Along Storybook and CD

The Good Dinosaur (Read-Along Storybook and CD) (A Disney Storybook and CD)

The Good Dinosaur (Read-Along Storybook and CD) (A Disney Storybook and CD)

ディズニーのリードアロングストーリーブックは、朗読CDがついた子ども向けの本で、ディズニー映画の内容が要約されて一冊の本になったものです。

  • ディズニー映画が元になっているので、大体話が分かる。
  • 程よく短かいので、飽きずに最後まで読める。
  • 英語がクリアで聞き取りやすい。
  • 音楽なども入っていて楽しい。
  • 一話10分程度と、短いので気軽にできる。

などの点で、おすすめです。リードアロングには何種類もありますが、すべて制覇する必要はありません。むしろ一種類を何百回も聴いて完璧にした方がよいです。もちろん、同じように音声付きの書籍であれば、ディズニーでなくてもOKです。オーディブルなどのオーディオブックサービスを使うのもいいかもしれません。

ニュース番組がおすすめな理由

中級以上の方には、ニュース番組がおすすめです。時事ネタ英語が毎日アップロードされる英語ニュースサイトには、毎日ニュースがアップロードされます。また英語を学びながら、時事ニュースにも強くなれるという一石二鳥です。

また、テレビやラジオがおすすめな理由は「話し言葉が主体」という点です。もちろん、時事英語ならではの語彙などを学ぶ必要はありますが、新聞や雑誌の英語と比べて、わかりやすい表現が使われていることが多いです。

ニューヨーク・タイムスやエコノミストなどを読めばわかりますが、新聞や雑誌の見出しや言い回しは、英語の初学者にとっては理解しづらいものです。「いつかはあれをスラスラ読めるように!」という目標として置くのはよいのですが、いきなり手をだすと失敗します。

それに比べて、テレビやラジオ番組の英語は、かなり単純なのでおすすめです。

具体的には以下の様なニュースサイトがあります(他のニュースサイトでもOKです)。

NPRは、公共ラジオ局で事実に基づいた中立的なニュースを流しています。3割強のリスナーからの寄付に加え、大学や政府の補助金、更に、企業からのスポンサーも受けたうえで運営されています。英語はかなりわかりやすいです。しかし、すべての記事に音声がついていない、トランスクリプトがついていない記事もある、動画がない、などの点が残念です。

デモクラシーナウ!は、20年間続いている独立系ニュース番組です。企業のスポンサーを一切受けずに運営されています。ホストのエイミー・グッドマンの声が独特なのと、ゲストたちもまくし立てるように語ることが多いため、聞き取りの難易度は高いと思います。1時間の番組がテレビ・ラジオ・ポッドキャストが平日毎日更新されており、スクリプトも公開されているので、学習のために便利です。

次にこれらの教材を使った詳しい勉強法を見ていきます。

①さらっと聴いて意味をつかむ

「さらっと」と言っても「ぼーっと」聞いていてはだめです。以下の点がつかめるように意識しながら聞いてみます。

(ニュース番組の場合)

  • テーマは何か?
  • 特に、論点は何か?
  • 誰が話しているのか?
  • その人の立場は何か?

聞き取れる限りのことをメモってみましょう。少なくともテーマと論点が「ざっくり」わかればよいと思います。もしも「全然ダメ!テーマすら聞き取れない」という場合は、教材のレベルが合っていません。まずディズニーから始めましょう。

(ディズニーのリードアロング、その他オーディオブックの場合)

  • 舞台はどこか
  • 登場人物が何人いるか
  • それぞれの登場人物の名前は
  • それぞれの登場人物のセリフ(内容&誰に向けられたものか)
  • 主人公は何をしているか/何をしようとしているか?

以上のことについて、精一杯考えてみてください。「全然わからない」という場合でも、「とりあえず自分なりの仮説を立てる」ことが大事です。間違えていてもかまいません。

②スクリプトを読んで長文読解を行う

これは、読んで文字の如くです。普通に辞書とにらめっこして頑張ってください。そして、上で想像した「テーマ」「論点」(物語の場合は、登場人物や出来事など)がつかめていたかどうかを確認します。

長い文章は「和訳しよう」と思うと混乱するので、頭からそのまま読んでいくとよいです。スラッシュを入れながら読むのがおすすめ。この方法は、スラッシュリーディングと言うようです。スラッシュリーディングについては、機会があればまた書きます。

ポイントは、「頭のなかで意味がわかってればOK≒キレイな日本語に訳せなくてもOK」です。意味がわかってるんだけど日本語の文章に出来ないことって、結構あります。翻訳って意外と難しいんです。

さて、ここでわからなかった英単語・熟語はメモをとっておき、単語帳に登録します(次項で詳しく解説します)。

ニュースを理解するためには、英語力以外に、時事問題についての基本的な知識が必要です。単語以外に、わからなかった時事単語や用語などは別途勉強します。この説明を英語で読んで理解するのが難しい場合は、同じ事柄を取り上げている日本語のニュースを読むのでもかまいません。始めに頑張って必要な基礎知識を身に付ければ、その後は芋づる式に語彙が増えていきます。英文ニュースを読めば、いつのまにか時事ネタに強くになれるのもおすすめです。あと、ディズニー(というかお伽話)には独特の語彙があるので、それも覚えてしまいましょう。

③わからなかった単語を単語帳に登録。暗記

見逃しやすいのですが、非常に重要なステップです。

  • その場で単語を調べながら読むだけ
  • 調べた単語を、登録だけする

だけでなく、これらを「暗記」する、っていうところまでやるのがキモ。頻出単語とかは、ニュースを読み込むうちに自然と「あ、またこの単語だ」って覚えられるのですが、やはり一度でも出てきた単語はキチンと「暗記」しましょう。

これについては、アナログな単語帳でもExcel管理でもいいのですが、わたしはWeblio単語帳とAnkiというサービスがおすすめです。共に無料です。この二つのサービスの詳しい使い方については、別途改めて書きます。

④音声を聞き返し、理解できるか確認する

次に、英語を聞き返します。この時は、すべての単語および文章の意味がわかっているはずなので、改めてそれらが理解できているかどうか、確認しながら聞きます。

⑤シャドウイング&脳内ディクテーションを行う

聞き返しながら、以下のことを試します。

シャドウイングは、ナレーターの直後に口真似をして発音していくことです。脳内ディクテーションは、脳内「聞き取り」です。聞いた英語を頭のなかで単語にしてみます。この時、綴りがわからなくてもいいので、頭のなかで音声を英単語にしてみてください。

シャドウイングだけだと、例えば聞こえた通り「ゲラウェイー」と繰り返せばよいのですが、脳内ディクテーションだと「get away」という単語だということがわかればいいです(綴りはわからなくてもOK)。

⑥言えない/聞き取れない箇所を何度もリピートして練習

シャドウイング&脳内ディクテーションをしていると、どうしても言えないところが出てくると思います。この時のポイントは、できないところを何度も聞いて練習するということです。うまくシャドウイングできないところは、聞き取れていない=そこにある単語をキチンとブレイクダウンして理解できていない場所です。必要であれば、スクリプトに戻り、どこにアクセントがついているのか?どことどこの単語がくっついているのか?などを考えながら、そこを何度も繰り返して再生しながら練習します。再生ソフトなどによっては15秒だけ巻き戻しとかできる機能を使うと便利です。

漫然とした「多聴」や「流し聞き」との違いはここで、わからないところを繰り返して聞くことで、完全に頭のなかで音声・文字・発声が重なりあうまでやります。

⑦最終的には自分がニュースをばっちり読めるくらいまで、聴きこむ&モノマネする

単語帳の暗記をしながら、繰り返し英語を聞きこみ、暗唱できるくらいになったら完成です。ディズニーのリードアロングはひとつのお話で10分程度なので、100回くらい聞きこんだら、次の教材に進んでいました。ちなみに、今はニュース記事は毎日1時間番組を2〜3回聞いています。