英語を学んでいる皆さん、こんにちは!アメリカで英語で仕事をしているイチカワ(@yu_ichikawa)です。本日は「英語の発音が苦手」という人向けのアプリELSAの紹介です。
人工知能が英語発音を矯正 | ELSA Speak
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- ELSAとは
- ELSAの特徴
- Elsaの値段(安くゲットする方法)
- ELSAのよい点
- Elsaのイマイチな点
- 補足:「そこまでしてアメリカ英語を話す必要があるの?」「日本人英語でも個性だからいいのでは?」という話
ELSAとは
ELSAはアメリカ英語の発音矯正に特化したアプリです。ELSAという名前はEnglish Language Speech Assistantの頭文字から来ています。ELSAの運営会社はサンフランシスコにあり、スタンフォード大でMBAと教育学の修士を収めたVu Vanと、音声認識およびAIの専門家であるドクターXavier Angueraによって2005年創設されました。アプリは2006年のSXSWで発表されました。
ELSAはベトナムで生まれ育ったVuVan自身が、アメリカに来て発音で苦労した経験から生まれました。読み書きがうまくできても、発音が下手なために、話が通じなかったりするのです。←移民あるあるw
これまで、発音矯正のためには、多くの書籍やYouTubeなどの教材がありました。しかし、それらは一方通行です。「発音コーチ」や「スピーチセラピスト」を雇う人もいますが、これらのプロフェッショナルサービスは時給が高額で、多くの人にとって簡単に手がでるものではありません。
そこで創設者のVu Vanは
- 双方向性
- 気軽な料金
という特色を持つELSAを開発したのです。
ELSAの特徴
画面に表示される単語やフレーズを発音すると、AIが発音がどの程度正確なアメリカ英語の発音をできているか診断してくれます。
Regular設定で「Excellent」が出ても油断は禁物です。
設定を「Advanced」に変えると、言えてないサウンドが赤くなり、確認できます。←結構エグい。
「スピーカーマーク」をタップすると、お手本の発音が聴けます。また、自分で話した後に、「耳マーク」をタップすると、自分の発音が聴けます。
自分の発音を録音し、ネイティブの発音と比較するのは、発音のよい勉強だと思います。
Elsaの値段(安くゲットする方法)
Elsaの金額は、国によって異なります。
今USのアプリの公式価格は以下のとおりです。
- Monthly $11.99
- 3 months $25.99
- 1 year $74.99
よくプロモをやっているので、ウェブで「Elsa Promo」などで検索するとお得に申し込めます。
わたしはこういう月々じわじわ課金されるのが苦手なので、どーんと生涯会員になりました。1万円くらいでした。まったく後悔していません。その後ツイッターでELSAを推しまくっているのも、別に自分に無料レッスンが貰えるからとかではなく(既に生涯会員になっているので関係ないw)、純粋に発音矯正をしたい人のお役に立てれば!という気持ちで行っております。
ELSAのよい点
自分の発音レベルが客観的に測れる点
自分の録音した声が、自分に聞こえている声と違うように、「自分の発音レベルがどの程度か」というのは、自分ではなかなかわかりません。また、周りに聞いてもなんとなくしか教えてくれません。
そこでELSAですよ!
5分で終わる「アセスメントテスト」を受けることで、全体的な流暢さレベルはもちろん、「どの音が発音できていないか」もわかるのでとても便利です。コーチをつけている人は、ELSAでアセスメントテストを行ったで、苦手な音だけを個人レッスンしてもらう、とかもありですね。
わたしは、アセスメントテストの結果は83%でした。
以下のような音が苦手だと診断されました。
- 強調しないシュワ音(あいまい母音)
- 終わりの音
- R
LとRや、thなどは日本人が苦手な発音として有名ですが、「シュワ音」はそこまで意識して教わった覚えがありません。こうして、自分はここが苦手なんだ!と気づけるわけです。
何度も練習できる点
人間の講師に何度も同じ発音をしていると、うんざりされる気がして申し訳ない気持ちになりますが、ELSAなら徹底的に発音の練習ができます。何度でも同じ発音をしてくれますし、何度でもダメだししてくれます。
Elsaのイマイチな点
正しい発音の説明がわかりづらい点
「舌を後方にまるめて」とか文字で説明してくれるのですが、それがわからなかったりするので、将来期待するとしたらこちらですね。
既に一部ビデオを取り入れたレッスンが出てきていますが、動画による発音解説がすべてのレッスンについてほしいです。
例文が留学生向けすぎる点(…と初め思ったらそうでもなかった)
自らがスタンフォード大学に留学したというファウンダーの背景が反映されているのだと思いますが、とにかく、語彙や例文が学生向けすぎます。
- 今セメスターのクラスに登録しましたか?
- あなたの専攻は何ですか?
- 去年スタンフォード大学を卒業しました
などなど「一生使わんがなw」というフレーズを延々と練習するのはシュールです。
メインターゲットが留学生なのだと思いますが、ビジネスパーソンのユーザーもいるはずなので、もう少しビジネスよりの語彙やフレーズを入れてほしいと感じていたところ、ありました!
Skillから練習していくと留学生向けの例文が出ますが、Topicから選んでいくと、ビジネスや観光用のフレーズも、やまほど用意されています。面接向けレッスンなどもあるので、「英語圏で就職したい!」という方は英語面接対策に是非!
補足:「そこまでしてアメリカ英語を話す必要があるの?」「日本人英語でも個性だからいいのでは?」という話
最後に、結構大事なことだと思うので補足を書きます。
わたしは、英語の上手い下手は「発音のよさ」ではないと思います。
わたし自身、本記事のように、英語の発音についての記事を書きながら言うのも矛盾して聞こえるかもしれませんが、日本の人は「ネイティブっぽさ」にこだわりすぎだと思います。これは、在米歴が長い人と日本に住んでいる人の違いとして感じる大きい違いです。日本で「英語がうまい」とされている人のなかには、やたらRをいれたり、早口だったり、「ネイティブっぽさ」はあるけど、文法や発音の面では何を言っているかわからない人も多いです。
また、ELSAで練習できるのは、あくまでアメリカで誤解を招かないような「アメリカ英語でスタンダードな音の出し方」ですが、わたしは、何も「皆がアメリカ英語を話すべき」とも思っていません。
移民が訛りのある英語で話すのは自然なことですし、訛りも自分の個性でありルーツとして大切にするべきだと思います。
しかし、リアルにアメリカで生き、様々な背景を持つ人達と日常的に会話したり、電話会議などをやらなければいけない立場の人にとっては、「ん?何言ってるかわかんない」と思われてしまったり、軽く見られてしまうというのは死活問題です。そんな立場に置かれた人にとってELSAは強い味方になってくれます。
わたしがツイッターで紹介した際も、アメリカに住んで働いている人たちの反応がよかった気がします。
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