人生の真ん中あたりまで自分のことを顔も頭も人より優れてるとかイケてると思い込んで生きてきた。根拠のない全能感というか、まぁ子供だったんだよね。子供の時のラッキーさとか勘違いをずーっと引きずってきた。
でも現実に揉まれて、等身大の自分を知ることになり、そしたら、あれ?自分って思ったよりイケメンでもないし超絶優秀でもないのかな?って思えてきた。
成績で言うなら、75点。
中の上。
B+
それって別に絶望することでもなんでもなく、B+は、B+なりに生きていけばいいだけの話なんだけどさ。
かつての根拠のない自信が消えて、自分の実力が客観的にわかるようになったけれど、それに、まだ自分のメンタルが追いついてない感じ、と言ったらいいのだろうか。
「自分はこんなもんじゃない」「本気出したらもっといけるはず」みたいな勘違いがまだ残ってて、でも現実には「アレ?」みたいな、ね。
言語化すると、まじダサい。
だから自分の居場所や実力を理解してわきまえている人や、勘違いせずにそれでも自分なりの精進を重ねている人のことは異様に尊敬してしまう。
まだ感想エントリあげていないのだけど、役所広司演じた『Perfect Days』の平山のように足るを知る的な。世間的にはパッとしなくても自分の世界を持ち自分なりの美学を持ってやるべきことをちゃんと極めている生き方には魅力を感じる。彼が75点と言ってるわけではなくてね。
人生っていつまでも他人と比較した「点数」を意識するのではなくて、いかに自分の世界を確立し、そこで自分なりに信じる価値を生み出していくかってことだと頭ではわかっている。
自分自身に満足できてたら、他者から受ける評価なんて大したことないはずなんだ。自分に自信があるようで、実はなくて、他人の評価による「裏書」を求めているからこそ、それがイマイチだと不安になったりいじけて不満を抱いたりしてしまう。
実力に見合った適切な自己評価を持ちながら、自分なりに納得いく全力を尽くして生きていればその人生が他人から見て何点か、なんて、気にする必要はない。