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アメリカで働くレズの徒然

水原一平だけじゃない!スポーツ賭博でキャリアを失った人々(大谷翔平は大丈夫か?)

大谷翔平の通訳であり、その的確な通訳と親しさでメディアでも露出していた水原一平(なぜか水谷という誤表記をXでチラホラ見かけた。大谷と水原が混ざったのか?)がドジャースを解雇された。違法のスポーツ賭博にハマり巨額の借金を作っていたという。大谷翔平自身の関わりは今後捜査されるだろうが、あまりに脇が甘かったと言わざるを得ない。

 

思い出したのが、アメリカで過去にあった大学バスケやNBAで過去にあったスポーツ賭博絡みのスキャンダルだ。野球でもPete Roseのようなケースがあったようだがここでは二つのバスケのケースを紹介する。

 

Baseball gambling scandals: Shohei Ohtani's interpreter joins Pete Rose, Black Sox on list dating back to 1865 - CBSSports.com

 

結局、スポーツ関係者が賭博に関わってはいけないのは、「八百長」の入り口になってしまうからだ。スポーツに関わるものがスポーツ賭博に関われば、スポーツ自体のintegrityが問われる事態になってしまう。

 

今ちょうどアメリカではマーチマッドネス(3月の熱狂)という大学バスケのプレーオフでもちきりだ。バスケはアメリカで大人気で大学バスケもめちゃくちゃ人気だ。選手はどんどん入れ替わるけど、皆母校愛が強いので、熱いのだ。日本でいうなら箱根駅伝?甲子園?六大学野球?ま、そんな感じ。

 

で、かつて一切個人でお金を稼ぐことができなかったので(この状況は近年変わった)スター選手なのにお金がないという状態で、そこにスポーツ賭博に関係して、「〇〇点差で勝ってくれ」みたいな、勝敗は変えない範囲で微妙なリクエストにも応え、仲間の選手も巻き込んでどんどん大きくなっていくのだが、金遣いがあまりに荒くて発覚。NBA入りは確実で将来は安泰なはずがキャリアを失ったHedake Smithな話はNetflixのBad Sportというドキュメンタリーで観られる。

 

またNBAの審判でありながらスポーツ賭博にハマったのがTim Donaghy。NetflixのUntoldでは徐々に自分しか知り得ない情報を流すことで胴元と近くなっていく様子が描かれている。賭博と関わってはいけないと知っていながらも、妻も子もいたことや既に試合の指名結果を漏洩していたことをNBAに知られたくないとのことで協力し、自分自身が審判する試合に対しても賭けていくようになる。

 

最後はFBIの捜査でスキャンダルが表に出る。

 

水原一平は通訳という立場であり、直接プレイする選手ではない。しかし彼は大谷をはじめとして選手たちと親しかった。勝敗に関係するような情報へのアクセスも持っているだろう。水原自身が野球に賭けていなかったとしても、胴元からすればMLBに賭ける人はたくさんいるのだから、大谷翔平の通訳を「ハメて」おくことは、彼自身から賭け金を取る以上の価値があったのだろう。

 

大谷翔平はドジャースにとってスターであるのにとどまらず、人気が下がっているMLBにとっての救世主的な存在でもある。北米のスポーツ界の中で一番高額な契約をゲットした選手でもある。あまり厳しい処分はしたくないだろうが、何億円もする送金が違法ブックメーカーへの口座へとされていて「全く知らなかった」というのは無理がある気がする。今後の捜査の進展が気になる。

 

以前ここにも書いたが最近ではスポーツ賭博がどんどん合法化されてきてXの広告はスポーツ賭博アプリの広告ばかり。カリフォルニアにいてもそうだから、「スポーツ賭博が違法」という意識は薄かったかもしれない。それにしてもプロスポーツに関わるものとて意識が甘いし脇が甘い。とにかく残念である。

 

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