#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

クリステン・スチュワートの新作映画『Love Lies Bleeding』の感想と評価

Love Lies Bleeding (2024)

クリステン・スチュワートが出る新作映画『Love Lies Bleeding』を観てきました。

A24・クリステン・スチュワート主演・そして女同士の物語だというのを聞いた時点で「もう絶対観るべき」と判断し、3月8日の全米公開後、速攻観てきました。劇場はわたしたちのような女性カップルや見るからにクィアな子たちと、あとは男性一人客が目立ち、実は満席という感じではありませんでした。

Love Lies Bleedingのあらすじ

1989年、ジムのマネージャーであるルー(クリステン・スチュワート)は、ジムで詰まったトイレ修理をしたり、あまり興味のないが過去に関係を持ってしまったデイジーにしつこく誘われるなど冴えない毎日を送っていた。

そんなある日、男たちに混じってトレーニングするジャッキーという女性に出会う。ジャッキーはラスベガスで行われるボディビル大会で優勝することを夢見ていた。言い寄る男たちを追い払ったあと、二人はルーはジムに来る男たちが忘れていったステロイド注射を打つことを示唆する。ルーがジャッキーにステロイドを打ったあと、二人はキスをする。

ジャッキーはこの街に来た直後に知り合った男J.J.(デイブ・フランコ)とカーセックスした後、彼に紹介された射撃場で働いていた。ジャッキーは家がないことを告白し、しばらく泊めてくれるように頼む。

ジャッキーがウェイトレスとして働く射撃場は、ルーの父親でありカブトムシ好きのルー・シニアが運営しており、J.J.はルーの姉ベスの夫で暴力的な男だった。ルーの父親は射撃場ビジネスの裏でメキシコへの武器の密輸を始めとする犯罪にも手を染めていた。ルーは幼い頃からその片棒を担がされたり、警察に告発しようとした母親が行方不明になるなどの、家庭環境で育ち、あまり家族と関わりを持ちたくなかったのだが、実はルーが働くジムも父親が所有していた。

ルーとジャッキーは、J.J.と妻であるルーの妹ベスと夕食を共にする。イライラしたJ.J.はジャッキーが自分とセックスして仕事を得たことをこっそりルーに言い、ルーは帰りの車の中でジャッキーに詰め寄る。翌日、ベスがボコボコに殴られて意識不明で入院する。病院を訪れたルー・シニアは、2人の交際を認める。ステロイドの効果をまだ感じていたジャッキーは、J.J.の家に押し入り、残忍にも彼を襲い、顎全体を切断するほどの力で殴り殺す。

ルーはJ.J.の死体と浴槽で呆然としているジャッキーを発見する。2人は、J.J.の死体を遺棄しようとする。

ルー・シニアがかつて商売敵を殺して死体遺棄していたのを手伝っていたルーとジャッキーはその秘密の谷へ向かおうとするが、たまたまルーに執着する元恋人デイジーに目撃されてしまう。

ルーは血まみれの家を片付けようとするが、その間にジャッキーはステロイドを大量に摂取し、脱走。ラスベガスまでヒッチハイクし、ボディビル大会に参加するが、薬物で朦朧としたまま暴力沙汰を起こし警察に逮捕されてしまう。デイジーは、警察がJ.J.の死体と複数の骸骨を発見したことで、自分が見かけたルーとジャッキーが何をしようとしていたのかを知り、警察には言わないから、とルーに交際を迫る。

行き場を失っていくルーとジャッキー。二人の「愛」はどういう結末を迎えるのか……? 

Love Lies Bleedingの感想

個人的には楽しめた!女性同士の関係を描いていて監督も女性なんですが、画面がめちゃくちゃザラザラしていて汗臭いし流血や暴力に溢れています。暴力シーンは結構激しくて、グロイ画面がバッと映し出されたりして、映画館中が「ヒィッ!」って声を上げるシーンとかありました。安易な比較かもしれないけど『TITAN』思い出したかな。

「ステロイドを打った『バウンド』」っていう前評判を目にしていて、まあ言いたいことはわからないではないだけど、声を大にして言いたい。『バウンド』と比べちゃダメ。可哀想です!

 名作すぎるんよ……

Love Lies Bleedingも悪くないんです!シリアスな演出で来て、最後まで押し通すこともできたと思うのだけど、なんで途中でギャグ路線というか女ハルク路線にした?あそこなしでもよかったじゃん?ラストシーンも謎。なんだろう。最後になって監督が息切れしちゃってエイヤ!って終わらせちゃったのかなっていう、そこはかとない「学生映画っぽさ」を感じてしまった。

超名作になりえるポテンシャルは感じられただけに残念でした。

あ、ただクリステン・スチュワートが思いっきりレズレズしい魅力を満喫したい人にはおすすめ。捨て犬のような不憫な目つきがチャーミングで可愛すぎるし、ジャッキー役のケイティ・オブライアンもムキムキでかっこいいです!デイブ・フランコはジェームス・フランコと似てるけど、それ以上に嫌な役がよく似合ってました。

ケイティ演じるジャッキーは映画の中ではちょいフェムみの強いバイ役なのだけど、プラベショットはもっとブッチな感じでクィアみむんむんでめっちゃイケてる!『マンダロリアン』や『エージェント・オブ・シールド』にも小さい役で出ているもよう。CWの『ブラック・ライトニング』 にも出てたみたい。『ブラック・ライトニング』は黒人スーパーヒーローもので、レズビアンも出てくるので、いいですよ!俳優業だけでなく、格闘家でもあるようで、とにかく鍛え抜かれたすごいボディ。そりゃ、アクション系の作品に多く出ているわけだ。

話がズレたけど、とにかくLove Lies Bleedingのジャッキーを観て以来、久々に筋トレを再開しましたw

Love Lies Bleedingの評価

*クリステン・スチュワートがかっこいい度 ★★★★★★ * ロマンティック度 ★★★★☆ * 暴力度 ★★★★★★

ロッテントマトではトマトメーター91%と概ね高評価を得ています。

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