2022年10月に凍結されたTwitterアカウントが復活してました。気づいたのは2024年の5月5日なので、約一年半後に凍結が解除されたことになります。そこで、その一年半に何をやったかまとめてみました。
凍結された時のこと
いつものようにTwitterで投稿しようとしたら、できませんでした。タイムラインは見えているのですが…‥。そこで、自分のアカウントが凍結されていたことに気付き、急いで連絡用に新しい暫定アカウントを作成しました。この時声をかけてくださったり「凍結はおかしい」と声をあげてくださった皆様には改めて感謝します。
凍結されていた間の見え方
アカウントが凍結されていた間もアプリにアカウントは残っていて、ログインしてタイムラインを見ることはできました。しかし「いいね」とかリポストとか投稿などの自分からのアクションは不可能。しようとすると「あなたのアカウントは永久にサスペンドされました」というメッセージが出てくる状態でした。
凍結を解除してもらうためにしたこと
結論から言うと、やったことは「Twitterにアピールを繰り返して出す」ということでした。2022年の凍結直後3~4回英語でメッセージを送りました。内容は「利用規約に反しているということだが、何かの間違いだと思っている。具体的にどこが違反したのか教えてほしい。当該投稿は削除し、今後は利用規約を守る」というような内容です。
Twitter/Xからの返答
Twitter/X運営からの返答はありませんでした。Twitterは、もともと投稿をレポートした時などにその結果を送ってくるのですが、初回のアピールを送った後に「あなたのアピールを受け付けました」というジェネリックな自動返信メールが来ました。そのメールを3通送りましたが、今に至るまで返信は来ていません。
また、その後もウェブサイトのアピールフォームから3回ほどアピールを送りなおしたのですが、その後は「受け付けました」メールすら来ませんでした。ちょうど2022年の10月末にイーロンマスクによるTwitterの買収が完了し、Twitter社内がカオスな状態に陥っていたので、Twitter内の人たちもそれどこではなかったんだと思います。
コンテントモデレ―ションチーム自体も大量に解雇されたことが報じられていたので、
もはやずーっとこのままなのかな、と、諦め気味ではありました。
Xの変化
2024年1月になってスマホが壊れて入れ替えたりしたのをきっかけに「このTwitterアカウント、どうにかならないのかな?」と思って久々に古いアカウントにログインして色々見ていました。
すると「プレミアムに入りませんか」とか「広告を消しませんか」みたいな有料プランの宣伝が出てきています。入れるの?と思って入ろうとすると、アカウントは凍結されています、という例のメッセージが出てきて結局できないのですが。
そこで、わたしは考えました。
凍結されているアカウントにまで広告を出してくるなんて、もしかしたらXは相当お金に困っているのではないか?凍結しているアカウントを削除せずにアカウントごとキープしているのも、一時はアクティブにTwitter使っていたユーザーは解凍されれればまたアクティブになると考えているのかもしれない(妄想)。
そこで、もう一度ウェブサイトからアピールを出してみることにしました。
アピールはここから出せます。
そして、今回はちょっと詳しく事情を書いてみることにしました。これまでは、内容に踏み込まず「自分はTwitterの規約には違反していないし違反するつもりもない」と書いていたのですが、具体的に「わたしは■■■■に関する加熱した議論に関わっており、それが〇〇だという理由で通報されたかもしれない。それは××××という理由で、〇〇には当てはまらない。もっというなら、これは『表現の自由』の規制にもあたるのでは?」みたいな感じで英語で詳し目に書いてサブミットしました。これが、おそらく3月末くらいのことでした。
英語が苦手な場合は、日本語で書いて、内容をDeepl.comで翻訳し、ChatGPTにAppeal用のそれっぽい英文にアレンジしてもらいましょう。需要あるようであればテンプレ公開します。
またこの時同時に「人間性の確認」としてキャプチャクイズをされました。これは以前アピールを出した時にはなかったプロセスです。車とかの向きをそろえる問題だったのですが、めちゃくちゃ難しくて4~5回やり直しました。
気付いたら凍結解除されるっぽい?
その後、5月5日になってなんの気なしに古いTwitterアカウントを見ていました。そして、テスト投稿してみたら、あれ?なんと投稿できるではないですか?
フォロワーさんとのやり取りもできて、無事にアカウントの凍結が解除されているらしいことが確認されました。
しかし、まだアプリには「このアカウントは凍結されています」という表示がでています。
解除された理由は?
さて、ずっとアピールが無視されていたのになぜ今回解除されたのか?改めて詳しく書いたアピールのおかげなのか、「人間性の確認」ができたためなのかはわかりません。再び凍結される可能性もまだまだあります。
しかし、同じような事態に陥って悩んでいる方の参考になれば幸いです。
そして、フォローしてください!また絡みましょう!
凍結されない、検閲されないSNSへ
今回Twitter/Xについてはなんとか凍結が解除されましたが、わたしはこの経験を経て中央集権的にアカウントがバンされることの危険性を強く感じるようになりました。プラットフォームや場を作る側が「暴力・ヘイトスピーチは許さない」などのポリシーをしっかり打ち出していることは重要です。しかし、具体的に何がそれに当てはまるのか?の判断やそれに基づく「凍結」については慎重であってほしいと感じます。わたし自身自分以前に自分が通報したアカウントが凍結された時には安堵感を覚えたこともありました。しかし、いざその凍結が自分に降りかかってきて、それに関する異議申し立てもできなければ、相手からのフィードバックもない、という状態が続き、これは非常に理不尽だし、結構怖いな、と感じるようになりました。
もちろん、このように規制されない「自由」を重視する考え方は、モデレ―ションの軽視と差別的な言説の跋扈も招きかねないし、マイノリティにとって必ずしも安全な環境とは言えません。(結局、イーロン・マスクは「表現の自由」絶対主義者を自称して、Xの”改革”を進めているのですから!)
古典主義的な「政府からの自由」は必然的に小さな政府を指向し、リベラルというよりも保守主義と親和性が高いです。わたしは社会的にはリベラルですが、政府にしろ企業にしろ、どこかに集中した「権力」をあまり信頼しておらず(それはどこの誰だからとかどの国だから、という話ではなく、「中央集権」という仕組み自体が「お手盛り」や腐敗の芽を内包していると思うからです)、近年その度合いがどんどん強くなってきています。わたしの発信など大したものではありませんし、別に規制されるようなものでもないが、それでもプラットフォームに依存せずに言いたいことを言い、自分のオーディエンスに届けることができる場を確保したい、という思いは徐々に強くなっています。