写真:Kim Davis nominated for TIME Person of the Year · PinkNews
ケンタッキー州で同性カップルに対し婚姻証明書の発行を拒み、最高裁まで持っていって争ったキム・デービスが、雑誌『タイム(TIME)』誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされました。
はじめ、冗談かと思ったんですが、『タイム』誌の公式サイトで調べてみたら、本当にノミネートされてました!
といっても、実際には、キム・デービス以外にも何十人もの候補者がいて、ちょうど今日(12/6)まで読者投稿を受け付けているなかのひとりにすぎませんでした。昔、田代まさしがオサマ・ビン・ラディンを抑えて1位になってしまったアレですねw
今年は上位には、大統領候補のバーニー・サンダースや、オバマ大統領、コメディアンのスティーブン・コルベア、「難民」、ノーベル賞を受賞したマララ・ユスフザイ、数々の発言が話題となったフランシスコ法王などが並んでおり、キム・デービスには、ほとんど票は入っていません。ほっ。
実際の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」は編集部によって決められます。この、パーソン・オブ・ザ・イヤーとは、必ずしもポジティブな人物ばかりではなく、過去に選出されたなかは、ヒットラーや、スターリン、プーチンなども含まれるそうです。
キム・デービスの裁判の最中から思ってたんですが、アメリカのテレビやメディアは、キム・デービスのことで騒ぎすぎたと思います。そういう人が有名になればなるほど、結局「反ゲイ派」のアイドルのようになってしまうんですよね。貴重なメディアのリソースを使って、ホモフォビックな人に注目をこれ以上与えるのにはもううんざりです。
もちろん批判は大事です。でも、こんなホモフォビックな人に注目を集めて、いつまでも怒ったりからかったりするより、むしろ、歴史のなかで埋もれているけれども、勇気を出して差別に対してノーと言ったようなそういう人々に、光を当ててほしいです。
Time Inc. (2015-11-25)
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