Swear to God I think Fu Yuanhui and I would be best friends. #FuYuanhui pic.twitter.com/cHcDqaJJdY
— Ariel (@Loveless1000) August 11, 2016
「変な中国の水泳選手」
数々のユーモラスな感情表現で人気者になった中国の競泳選手、傅園慧(Fu Yuanhui)が、生理についてオープンに語ったことが大きなニュースになってます。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/15/olympic-swimmers-candid-period-comment_n_11536120.html
てか、傅選手は既に「自由過ぎる」感情表現で、ネット上で愛されまくってたわけですが、今度は「昨日生理が来ちゃって……」とサラッと発言したことで、これまでスポーツ界で語られることのなかった「生理」というタブーを破った!とこぞって書かれています。
日本語でも、「生理時にプールに入ってよいのか?」というのは以前から大きなテーマになっています。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13103807013
実際に競泳をしてる人の世界では「生理中も泳いで当たり前」なのですが、そのことについて、オープンに話すことはなかなかないですよね。皆が沈黙したままなので、当事者じゃない人はいつまでたっても知らないまま。水泳に限らず、スポーツの世界では、自分が生理中であることを認める選手は少なく、もしもそれをほのめかした場合は大きなニュースになってきました。
例えば、2015年にテニスのヘザー・ワトソン選手が、「女性特有のアレ」という遠回しな言い方ではありますが、生理について触れ、この時も「タブーに触れた」と大騒ぎになっていました。
https://www.theguardian.com/sport/shortcuts/2015/jan/21/menstruation-last-great-sporting-taboo
生理中に泳いでも全然平気
実際に傅選手が発言するまで、「生理中に泳げるんだ」と言うことを知らない人も多かったようです。「生理なのに泳げるなんて、嘘だ!」とかいうネットの反応もあったとか。
また、「生理の時泳ぐのは、体に悪い」とか「生理でプールが汚れて不衛生」などという人もいます。しかし、実際にはそれは事実ではありません。抜いたタンポンをプールのなかに放置するとか、そういうことをしないかぎり、生理中に泳ぐのは不衛生でもないし、危険でもありません。
実際には、生理の血はプールのなかではさほど出ず、また、冷たい水のなかでは月経量が減るとも言われています。また仮に出てしまったとしても、汗や尿など他の体液と比べて、特に月経だけが大々的なものではないそうです。プールには体液が混入する可能性があるらこそプールには塩素を入れたり、入る前には消毒をするわけですよね。
それなのに、「生理中の女子は遊泳禁止」とかやってるプールというのは、背後に偏見や差別があるということで批判されているわけです。
↑生理中の女性は泳いではいけない、というジョージア州のプール。
批判されてます。
あ、あと「海で生理中に泳いだりダイビングやシュノーケルイングするとサメが寄ってくる」というのも都市伝説ですw
タンポンが手に入りづらい中国
ところで、中国では特に生理について対話することが難しく、「タンポン」や「生理」という話題がよりタブー視されているそうです。タンポンが発売されたのはすでに80年も前のことですが、中国の性教育はしっかりなされておらずタンポンを使用したことのある女性は2%にとどまっているそうです(参考資料)。タンポンって何か知らない人も多いそうです。
日本は、タンポン使用率は20%以上あるみたいですね。
「生理用品」に関するアンケート/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】
といっても、やっぱり生理についての話しってしづらいし「恥ずかしいもの」みたいな意識がありますよね。
今回の傅選手の発言によって、生理とスポーツに関する認識や、生理中でもアクティブにスポーツができるようになるタンポンの存在がもっと広まるとよいなーと思います。