#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

カムアウトの本質は「セクシュアリティを公表すること」ではない

How Soon Is Now

たまにはセクシュアリティについて書こうかな。実は、最近は、セクシュアリティについてや、LGBTを巡るポリティクスだけに特化して何かを言うことにはあまり興味がないのだけど、カムアウトについて、感じていたことをちょっと書く。

と言っても、まぁ、以前ツイッターに書いたことの繰り返しなのだけど。

カムアウトの話してると「別にわざわざ言う必要ない」とか、「カムアウトを強制するな」論者が根強く出てきて、いろんな意味での抑圧を感じさせるのだけど、カムアウトって、究極的にはセクシュアリティを言う、言わないの話じゃないんですよね。

と言うのは、オープンリーゲイとして生きてても、TPOによっては彼女がいるとかそーゆー話をしないケースなんて普通にあるし、かと言ってそれをテコにして「言う必要がないならクローゼット」と言うのも欺瞞だと言うことを強く感じているため。言う必要がない、と、言えないって、全然違うんですよね。

わたしはカムアウトの本質は上で書いた通り、

①自分に嘘をつかず、やりたいように生きてるか?

②周囲にどの程度自己開示できる環境にいるか?

の二つだと思ってます。

①はもう、あたり前だと思うんだけど、意外に②も大事なんですよ。人と人が仲良くなる時に、自分から自分の情報を開示することってすごい重要だし、効果的なんです。とゆーかプライベートな情報をペラペラ開示しなくても「隠さなくてよい」と思えること自体が無意識に与えてるって言った方がいいのかな。

それができない環境って、自分では「何の問題ない」と思ってるつもりでも、実はジワジワと影響が出てると思う。

その影響は、あまりに微妙すぎて、自分がそこにいる間は感じないのだろうけど、その環境を離れた時に初めて、「あ、我慢してたんだ」「ずっと無意識に隠してたんだ」ってわかる。

ミュージカル『ハミルトン』歌解説一覧(ネタバレあり)

Obc: Hamilton

ミュージカル『ハミルトン』の歌の意味をものすご〜く簡単に紹介します。

で、ちょっと説明すると、『ハミルトン』ってもともと歴史的な話で(日本で言うと『勧進帳』とか『忠臣蔵』的な存在?)、アメリカでは大体の結末を知っているそうです。そこで、ネタバレをそれほど気にせず、歴史はもちろん、用語や登場人物などガッツリ下調べをしてから観た方が楽しめると思います!

もっとも、基本的にはバーとハミルトンのライバル物語であり、また、恋愛的要素や親子愛の要素もあるので、歴史に弱い人でも楽しめます。

  • ACT I
    • Alexander Hamilton


    • Aaron Burr, Sir


    • My Shot 

    • The Story Of Tonight 


    • The Schuyler Sisters 


    • Farmer Refuted


    • You'll Be Back 

    • Right Hand Man
    • A Winter's Ball 


    • Helpless 

    • Satisfied
    • The Story Of Tonight (Reprise) 


    • Wait For It
    • Stay Alive 


    • Ten Duel Commandments
    • Meet Me Inside 


    • That Would Be Enough
    • Guns And Ships 


    • History Has Its Eyes On You 


    • Yorktown (The World Turned Upside Down) 


    • What Comes Next? 

    • Dear Theodosia
    • Non-Stop
  • ACT II
    • What'd I Miss? 


    • Cabinet Battle #1 


    • Take A Break
    • Say No To This 

    • The Room Where It Happens 

    • Schuyler Defeated
    • Cabinet Battle #2
    • Washington On Your Side
    • One Last Time 

    • I Know Him


    • The Adams Administration 

    • We Know 

    • Hurricane 

    • The Reynolds Pamphlet 

    • Burn
    • Blow Us All Away 

    • Stay Alive (Reprise)


    • It's Quiet Uptown 

    • The Election Of 1800
    • Your Obedient Servant
    • Best Of Wives And Best Of Women
    • The World Was Wide Enough 


    • Who Lives, Who Dies, Who Tells Your Story 


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差別的な言動を指摘された時の人の反応あるある

クィアに限ったことではなく、いろいろな場面で見かける行動をまとめてみました!

  • 「そんなつもりはなかった」「差別の意図はない」と、自分の内面を説明する。

  • 「自分にはXX(問題となっているマイノリティ)の友達/家族がいる」と言う。

  • 「そのXXの知り合い自身も自分と同じことを言っていた」と言う。

  • 「指摘するやり方がよくない」と言う。←言い方が怖い、感情的、攻撃的、怒りすぎ、傷ついたなど。

  • 「(自分は味方だったのに)そんな言い方では味方を失うよ」とほのめかす。(自分は味方だったのに、これからは敵になる、的なことを言うのって脅しだよね…)

  • 「自分もOOOOという側面(問題になっている)ではマイノリティだ」と主張する。(や、マイノリティが別の属性のマイノリティを差別することなんて余裕にあるんですけどね)

  • 「あなたこそがXXを特別視している差別者だ!」と逆に告発する。「特別視してるから差別だと感じるんじゃないか。自分はXXを対等に(普通の存在として)扱っているから、差別じゃない」とかね。

  • あなたこそが自分を差別する差別者だ!」と逆に告発する。逆差別っていう言葉には要注意。

  • 「学びたいので、一からすべてわかりやすく教えてくれ」と要求する。書籍を読んだりブログ読んだり。自分でも少しは謙虚にできることってあると思うんだけどね……。

自信は後からついてくる

自信をつけたいって思っていた時があった。仕事とか、恋愛や友情をはじめとする人間関係…人生の全てにおいて。

その時は、どうすれば自信がつくのかわからなかった。

でも、いきなり自信だけつけることなんて不可能なんだよね。

自信ないながらに、いろいろ行動して、試行錯誤してみて、時には成功し、失敗から学び……そして、それがやがて自信につながる……。

だからはじめは自信なくて当然なんだけど、それでもできるふりしてやってみる。それが自信をつける近道なのかなと。

英語だと、「fake it until you make it」ってゆーけども、そーゆーことなのかな、と最近痛感しました。

ロサンゼルスの丸亀製麺で「アメリカで成功しそうな和食レストラン」の条件を考えてみた

ロサンゼルスに新しくできたうどん屋「丸亀製麺」に行ってきました。

丸亀製麺(ロサンゼルス)の場所

丸亀製麺は、ロサンゼルス国際空港(LAX)から北に30分ほど行った「ソーテル(Sawtelle)」というエリアにあります。ソーテルには日系のお店が集まった一角があり、最近正式に「リトル大阪」と名付けられました。←使われてるの聞いたことないけどw

ソーテルは、日系だけではなく、いろいろ面白いギャラリーとか、洋服やとか新しいレストランがどんどん生まれています。

そんなエリアに、新しくできたのが丸亀製麺でした。オープン直後ということで、かなり行列ができていました。

丸亀製麺(ロサンゼルス)のメニュー

普通の釜揚げうどんにトッピング乗せて食べる系だけじゃなく、とんこつうどんとかクリーム系とか変わり種もありました。

しかし、この日は残念ながら「とんこつうどん」と「クリーム系」のうどんは品切れ…残念。

目の前でうどんを茹でてくれます。

わたしは肉玉うどん。同僚は釜揚げうどんを頼みました。

味つけは、肉を煮込んだタレのせいかな?結構甘く感じましたね。あと、うどんの歯ごたえが……。「讃岐うどん」ということで期待しすぎたかもしれませんが、もう少しコシがあってもいいかなあということ。もう一度くらい行って今度はクリーム系のうどんを試してみたいと思います。

丸亀製麺(ロサンゼルス)で思ったこと

内装やシステムでも感じたのですが、丸亀製麺さんは、日本のレストランをそのまま持ってきてるんですよね。これまでの成功パターンをそのまま持ってきたら、アメリカでもイケる!と考えているのかもしれませんが、実は、こういう考え方はアブナイです。

近くにある有名ラーメン/つけ麺店「つじ田」も、英語では「Tsujita LA Artisan Noodle」と自己紹介をしていますし、アーバインで行列のできるラーメン屋「HiroNori Craft Ramen」も同じです。「日本から来た風」を装っているUmamiバーガーとかもそうですが「うまみとは?」とかをきちんと英語で伝える努力をしています。

ところが、丸亀製麺は、名前も「Marugame Seimen」。ロゴも日本のをそのまま持ってきている。

壁に書かれた「こだわり」も日本のパネルそのまま持ってきただけ。これじゃあお客さんには文字通り伝わりません。ローカライズと翻訳は違うよーなんていう話をよくしますが、ここは「翻訳」すらちゃんとできてないということです。これで、お客様にお店のこだわりなどが伝わると思っているのかなあ?

メニューは、なんとか翻訳されていますが、単純なスペルミス。うーん。残念すぎる。店一軒出すのにいくらかかるのかわかりませんが、印刷物のプルーフリーディングくらい依頼しようよ……。

丸亀製麺は中国・台湾・インドネシアなどアジアではそこそこ世界展開に成功しているようです。しかし、アメリカ本土はここが初店舗。過去にアメリカで寿司ブームやラーメンブームなとで、どんな店が残りどんな店が消えたのか、研究できていない気がしました。

翻訳の話だけではありません。完全に家族経営で細々としている店を除くと、アメリカでうまいこと生き残っている外食チェーンって、ちゃんと、現地のコンサルやデザイン事務所を入れたうえでの「ローカライズ」がちゃんとできてるんですよね。日本の人にとっては「グッとくる」デザインや空間でも、アメリカではそれがウケるとは限らないわけです。というか、むしろ「ローカルの壁」を越えられず、在米邦人や日本からのお客さんが「グッときちゃう」ものばっかり提供しているお店は必ず衰退していきます。

そこらへんは、日系だけでなく、他のエスニックレストランもそうだし、レストランだけではなく、プロダクトやサービスも同じです。

というわけで、ちょっと辛口な言い方になってしまいましたが、うどんの美味しいお店は大歓迎なので、丸亀製麺には頑張って欲しいです。

↑薬味にネギだけでなくてパクチー。これはベトナム進出で得た知見かな?

あ、タイトルにある「条件」は、こんな感じです。

  • (アメリカ人にとって)美味しい
  • (アメリカ人にとって)新しさがある
  • アメリカ人がちゃんとコンサルに入ってローカライズしている
  • ベジタリアンやビーガンなどの選択肢がある

この丸亀製麺ソーテル店がどこまでこのスタイルで「持つ」のか観てみたいと思います

※ちなみに、丸亀製麺を手がけているのは、多くの外食チェーンの海外展開をしている「トリドール」という会社です。

https://www.toridoll.com/