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アメリカで働くレズの徒然

スーパーヒーローものが苦手でも楽しめる!マーヴェル『ブラックパンサー』感想(ネタバレあり)

Marvel's Black Panther: The Art of the Movie

『ブラックパンサー』のあらすじ

アフリカの秘境に位置する小国ワカンダ。この高度な科学技術を誇る超文明国で、先代ティ・チャカに代わり、その息子ティ・チャラが新国王に即位した。彼の使命とは王として国を治めながら、漆黒のスーツに身を包んだ闇のヒーロー「ブラックパンサー」として希少鉱石ヴィブラニウムを守ることだった。ダイヤモンド以上の硬度を持ち、ウラン以上のエネルギーを放出するヴィブラニウムによってワカンダは他国を圧倒する科学技術を手に入れた反面、表向きは発展途上国として孤立主義を採り、他のアフリカ諸国が白人によって征服された中でも500年に渡って平和と独立を保つことができた。だが、世界のパワーバランスを変えてしまうほどの価値があるこの地下資源の秘密が知れるとワカンダも他国の攻撃を受ける恐れがある。ワカンダ国王は代々、ヴィブラニウムの秘密を守るためブラックパンサーとして活動していた。しかし、チャカの死とそれに伴うアベンジャーズの分裂騒動にチャラがスーツを着て参加したため、ブラックパンサーの存在を世界に知らしめてしまうことになり、ワカンダは大きな危機が迫っていた。(Wikipediaより)

『ブラックパンサー』の感想

想像を上回る面白さ!でした。

わたしは、アヴェンジャーズとか、マーヴェルシリーズはあまりそんなに好きではありません。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』とかも劇場で観たのだけれど、途中意識が飛んでしまって、よく覚えていない、というていたらく。決して「苦手」というわけではないのですが、スーパーヒーローものって「世界観」とか、以前から共通して出て来るキャラクターとか、「お約束」が多いじゃないですか。わたし、そういうのがよくわかんないというか、苦手なんですよね。だから、サーガ系の超大作も苦手です。『スターウォーズ』とかも、『フォースの覚醒』の時に一念発起してイッキ見してようやく理解できるようになりましたが、それ以外の『スタートレック』とか『指輪物語』とか苦手です。『ハリポタ』ワールドはなんとかわかります。

そんな状態でこの映画を楽しめるのだろうか?かなり不安だったものの、観始めると、そんな不安は一気に吹き飛びました。マーヴェル世界のスーパーヒーローに対する背景知識がなくても十分楽しめる良質なエンターテイメント作品でした。

特にわたしが気に入ったのは、敵役のマイケル・B・ジョーダン演じるエリック・キルモンガー。美形すぎっ!登場の時のインテリっぽい眼鏡姿もかっこいいし、ティチャラを倒すために現れ、自分の素性を明かすところもキャア!って感じだし、その後決闘シーンで魅せる肉体美もセクシー!

また、他にも『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴや、『ウォーキング・デッド』のミショーンことダナイ・グリラ、母親役のアンジェラ・バセット、フレッシュな妹役のレティーシャ・ライトなど、美形の役者がてんこ盛りです。あ、もちろん主役のチャドウィック・ボーズマンもよい味だしてます。

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あとは、ケンドリック・ラマーの音楽もめっちゃいいし、監督も「ちゃんと」黒人を起用しているし(これについては別エントリたてます)、それでいてきっちりヒットに仕上げているし。なんというか、ディズニーのエラさが際立つ作品でした。

富は分け与えるべきか?

さて、そんな高評判だらけの映画『ブラックパンサー』ですが、なかなか考えさせられるテーマも含んでいます。それは、自国が恵まれている時、その富を分け与えることによって、同胞を助けるべきなのか?という問題。

映画のなかでは、ワカンダ国は、「アフリカのなかの隠れた超先進国」という設定。その秘密ははるか昔、墜落した隕石に含まれていた希少な鉱物「ヴィブラニウム」です。ワカンダはこの胃ヴィブラニウムを独占することによって、高度な科学技術と富を享受しています。

でも、ワカンダの国外に目を向けてみると、同じような立場のアフリカ諸国やアフリカン・アメリカンたちは貧困にあえぎ、苦しんでいます。そんな時、ワカンダはどうするのが正しいのか……?これは、恵まれた立場として先進国に暮らす自分にとっては大きな課題として刺さってきました。

映画のなかでは、ワカンダは最後に非常に映画らしいオプティミスティックな選択をしますが、これが続編ではどう描かれていくのか……?非常に興味津々です。

『ブラックパンサー』の評価

  • アクション度 ★★★★☆
  • ブラック・イズ・ビューティフル度 ★★★★★
  • 何も知らずに観ても楽しめる度 ★★★☆☆

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夏時間になった。

I hate Daylight Saving Time


朝起きたら、驚くぐらい遅い時間だった。え?そんなに疲れてたの?自分。でもそれで気づいた。(あ夏時間なんだ)って。

 

夏時間になった。

 

とゆーか、本当はデイライトセイビングと言うらしい。

 

でも、わたしは夏時間と言う。

 

夏時間になった翌日は交通事故や何か変わったことが多いと言う。たったの一時間だけど。時差ボケって、あるのだ。

 

夏時間になった後は日が長い。1日の終わりになってもまだ太陽が出ている。これからちょっと買い物に行ったり、ちょっといっぱい飲みに行ったり、ちょっと高速に乗って、足を伸ばして、海へ。あの子に会いに行ったり……そんなことだってできる気がする。

 

今さりげない口調で言ったけど、本当はそのことばっかり考えている。そのことばっかり考えて、その日が来ることだけを見て、会える時、何話そうかなとか、君はどんな顔をするんだろ?とか、その瞬間を待ち遠しく思って毎日生きている。別に毎日がつまらないわけじゃないし毎日充実してるし幸せに生きている。でもその中で何か将来楽しみにすることがあるっていうのは大事だと思う。

 

この気持ちは誰にも何にも言われたくないし言わせない大切で幸せな自分だけの感情。

 

5月、友達カップルとキャンプに行くことに決めた。どんな些細な事でもわたしには嬉しくてたまらない。そういう予定があるから、生きていける。

 

フェイスブックを見てて、中学の同級生の新しいプロフィール写真を見つけた。彼女とももう何年も会ってない。でも彼女とエミリは何かどこか似てる気がする。

 

もちろんそんな二人が会ってもちっとも仲良くなることはないんだろうけど。

アカデミー賞受賞!ロシアのドーピング疑惑に切り込んだドキュメンタリー『イカロス(Icarus)』を観ました。

このドキュメンタリーは自転車界の“堕ちたヒーロー”ランス・アームストロングの話から始まります。ツール・ド・フランスを7連覇もした彼ですが、チームメイトなどの告発により、最後はドーピングを認めたアームストロング。でもそんなアームストロングは一度もドーピング検査に引っかからなかったのです。

もしかしたら、現行のドーピング検査制度は欠陥だらけなのでは…?そんな疑惑を抱いたブライアン・フォーゲル監督は、自らが身体をはって「ドーピング」を行い、でも、ドーピング検査には引っかからないようにしながら、アマチュア自転車の最高峰レース「HAUTE ROUTE」(オートルート)」に挑戦するという企画として『イカロス』の制作を始めました。

丁度、『弱虫ペダル』読んでたこともあり、「お!自転車レースの話?身体を貼ってドーピング?この人面白いなw」と思って観始めたら、途中から一気にサスペンスな雰囲気に。ロシアの国ぐるみのドーピングの事態を暴く!というような社会派モードになります。

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ロシアのドーピングスキャンダルについては、こちら〜。

ロシア、国ぐるみでドーピングか | NEWS WATCHER | 朝日中高生新聞 | 朝日学生新聞社 ジュニア朝日

冬季五輪からのロシアの締め出しで、「ドーピング問題」は一掃できるのか|WIRED.jp

ロシアの反ドーピング機関のディレクターとして国家ぐるみのドーピングについて情報を握っていたRodchenkovは「ロシア版スノーデン」とでも言うべき立場に置かれたのです。「このままロシアにいたらプーチンに殺される」と感じて、フォーゲル監督の助けを借りて、アメリカに身を隠します。

Russian Insider Says State-Run Doping Fueled Olympic Gold - The New York Times

そもそもは「告発のため」ではなく、ドーピングの協力者として関係が始まったというのが面白いよね!ドキュメンタリーの最中にどんどんノリが変わってくるのがものすごく面白かった〜!もっとも、ロシアのドーピング疑惑についてはドイツのドキュメンタリー番組でロシアの一部の陸上選手とその夫の反ドーピング機関職員による告発が始まったのが、国際的な調査のきっかけであり、Rodchenkovはそのうち告発の影響が自分にも伸びてくると感じて、『イカロス』に協力を決めた……というような読みもあるようです。ふむふむ。

それにしても、ロシア、恐ろしすぎます。後半に、ジョージ・オーウェル『1984』の引用が出てくるのですが、「まさに」という感じですね。

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「銃じゃない、人が殺す」論にはウンザリだ

乱射事件が続くアメリカ。

 

こーゆー時、何を言うかで、その人が何を考えているか、すぐわかる。

 

銃規制とか、ライセンスのことに触れずに、「精神の病」だとか「FBIが無能」だとか「暴力的なゲーム」とか言い出す人にはまったく呆れてしまう。

 

「車の方が銃より人を殺している。酔っ払い運転で、「車を規制しよう」って言ったらおかしいのに、なぜ銃は規制しようになるのか?」

 

とかね。(飛行機もあり)

 

 

「銃はナイフと一緒。銃じゃない。人が殺すんだ」

 

とかね。

 

「教師を銃武装させるべき」 

 

とかね。

 

もうね、馬鹿かと。アホかと。普段馬鹿っていう言葉を使わないようにしてるけどもうこればかりは言っちゃう。言わせてほしい。B word. 

 

自動車の主目的は交通手段だしね。運転免許とか、車の登録制度あるわけだしね。ガンショーみたいに抜け穴だらけで手に入るものではないわけでね。教師は教えるのが仕事であって警備員じゃないしね。

 

それにいくらトチ狂った人がいてもね。ナイフとか、ハンドガン(一度に一発しか撃てない奴)とかであれば被害は制限されるの!戦争に使うようなバババババババーッて押し続けたら撃ち続けられるようなマシンガンみたいのが簡単に手に入るから、大量殺戮が可能になっちゃう。「銃じゃない、人が殺す」じゃなくて「銃を持った人が殺す」なの!

 

簡単にフルオートマチックに改造できるセミオートマチックの銃の入手をもう少しだけ難しくしようと言う(さんざん妥協した!)案にも、過剰に反対され、全米ライフル協会から巨額のお金を受け取っている無能な大統領は銃の「じ」の一語も口に出せない。

 

でも、流石に、最近乱射が多すぎるし、今回は生き残った子供がムーブメントの中心にいるだけあって過去の運動に比べて風向きが違うような気がする。被害者の多くがラテン系のラテン系のゲイだとパルスの乱射事件の時よりもずっと流れがマシになってきている。全米ライフル協会と距離をおく企業も増えているし、銃オーナーや保守派のなかからも規制に賛成するような動画やブログが出てきているし、一定以上のマガジンを規制したり弾丸を規制するような方向での議論も生まれている。もうそろそろよいよね、アメリカよ。今こそ、実効性のある銃規制が進むことを心から望んでいる。

 

 

真の英雄はアーロン・バーだった?ミュージカル『ハミルトン』と歴史上の真実

Obc: Hamilton

去年全米で大ヒットしたミュージカル『ハミルトン』をまた最近毎日のように聴いています。主役はアレクサンダー・ハミルトン。理想に燃え、恵まれない環境にも関わらず国のために身を粉にして働く正義のヒーロー。これまで、「10ドル札の顔」でありながら、あまりその功績が知られていなかったのに、2017年になって突然ファンを増やしたのがハミルトンだったと思います。

ところが、観劇してからも、その後、歌を聴き込んでも、どうも敵役の「アーロン・バー」が気になってしかたない。

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ミュージカル『ハミルトン』のなかでは、アーロン・バーは最後にハミルトンと決闘するという敵役なだけでなく、人に気に入られるためには、自分の考えていることを隠し(talk less, smile more!)、周りの流れを見ながら、自分の立ち位置を決める…、自分の信条がない、優柔不断な野心家のようなキャラとして描かれています。

しかし、わたしは悪役好きというのもありますし、成功するハミルトンに嫉妬するバーの気持ちとかって結構共感していまうんですよね。また「自分だって仕事をしてるのに、偉い人(ワシントンw)に何故か好かれているハミルトンが重宝されるのに嫉妬」とか「密室で大切なことが決められて、自分はその一部になれない」というのに耐えられない、という意味ではアーロン・バーの気持ちがわかるところもあるのです。うぬぬぬ。

「I gotta be in the room where it happens…」と歌い上げるアーロン・バーの気持ちはめちゃくちゃわかります。嫌だよね!自分の知らないところで大事なことがいつのまにか決まっていくの!耐えられないよね!!!!わかる!わかるよ!!!!!

ハミルトンの作者リン-マニュエル・ミランダは、ミュージカル歴が長く、『モアナ』を始めとして多くの曲を作っていますが、そんな長いキャリアのなかでも『Wait for it』と『The room where it happens』は自分の人生のなかでもっともよい2曲であるインタビューで述べており、実にその2曲ともがアーロン・バーが歌っているのです。それもバーの人間臭さの現れかも?ということで、実際のアーロン・バーってどんな人だったんだろう?と思って調べてみました。

史実と結構違うミュージカル

ハミルトンは、アメリカ独立前後を舞台にした歴史ミュージカルです。元となった「アレクサンダー・ハミルトンとアーロン・バーの決闘」は、子供の頃学校で習うため、アメリカ人であれば、たいてい知っているものだそうです。日本で言う源義経の話とか忠臣蔵的なモチーフなんでしょうな!しかし、史実そのままというわけであなく、当然脚色が入っており、「歴史の教科書」として鵜呑みにするのは危険です。

例えば、ミュージカル劇中では「男兄弟がいない」とされているスカイラー姉妹ですが、実際には、男兄弟もいました。「ハミルトンに恋心を抱きながらも、妹のイライザに譲った」という設定のアンジェリカは、2人が出会った時には、既に結婚していたそうです。

なにより、ミュージカルのなかで「信念がなく、出世のためならコロコロ立場を変える信じられない野心家」と描かれているバーは実は、ハミルトンよりもずっと進歩的な考えを持っており、英雄というにふさわしい人物だったようなのです。

Liberals love Alexander Hamilton. But Aaron Burr was a real progressive hero.

Forget Hamilton, Burr Is the Real Hero

移民の権利

ミュージカル『ハミルトン』は有色人種のキャストをフィーチャーしており、移民排斥を打ち出しているトランプ大統領や観劇に来たペンス副大統領に対し抗議をするなど、多様性を賞賛する内容になっています。しかし、実際にハミルトンが率いたフェデラリスト(連邦党)が実は、移民(イギリス以外から来た人々)が国を率いることに対して反対しており、外国生まれで帰化した移民に被選挙権を与えないとする憲法修正を提案しました。それに反対したのがアーロン・バーでした。当時のニューヨーク議会において、バーは「アメリカは、全ての国で抑圧されている人々に保護を与え、両腕を開いて迎える。我々は憲法上のような神聖な源に基づく重要な権利を、これらの人々から奪うべきだろうか?」

※ちなみに、今は帰化したアメリカ市民は政治家になることができますが、大統領に立候補することはできません。また、ハミルトンが率いた連邦党(Federalist Party)はその後消滅しますが、現在まで続く共和党の源流となっており、ハミルトンに対抗してトマス・ジェファ―ソンとジェームス・マディソンが立ち上げ、またバーも属した民主共和党(Democratic Republican Party)はその後の民主党へと続いています。

奴隷解放

ハミルトンもバーも、奴隷を保持していました。「ハミルトンは奴隷を持っていなかった」というような美化する言い方もありますがハミルトンの実の家族を始めとする多くの証拠がこれを否定しています。ハミルトンの奴隷制に対する考え方には諸説ありますが、バーはいち早く奴隷解放に賛成しています。

女性の権利

また、女性の権利についても、アーロン・バーは、ハミルトンよりも進歩的でした。フェミニズムの先駆者であるメアリ・ウルストンクラフトの考えに傾倒していたアーロン・バーと、妻のセオドジアは、娘に高い教育を与え、そのために3歳の時には読み書きができ、フランス語、イタリア語、ラテン語、ギリシャ語、数学、歴史などをマスターしました。女性が男性と同じように知的であるという考えは当時ラディカルなものでした。

ハミルトンは当時の書簡のなかで、バーのことを他の悪口と並べて「ゴドウィン主義者」(ウィリアム・ゴドウィンはメアリ・ウルストンクラフトの夫)と呼ぶなど、このような考え方に反対していた様子が見て取れます。

庶民の味方

バーは、投票するためには財産を持っていなければいけないとするルールに反対し、ニューヨークで初めて、クレジットを民衆にも与える銀行を開設しました。また、ハミルトンが義理の父とやっていたような家族の支配ではなく個人個人の票がより重みを持つような投票制度を提案したのもバーでした。

結婚

建国の父たちの多くが、成功した入植者一家の出であり、富裕層だったのに対し、ハミルトンは地位も名声も財産もない家に生まれ、しかも若くして孤児となります。ハミルトンは、当時の名士であり、政治家であり富豪でもあったスカイラー家の娘イライザと結婚し、しかしその後「不倫」スキャンダルを起こし、名声は傷つきます。ハミルトンの結婚が、見るからに「逆玉!」なのと対照的に、バーは、夫を黄熱病で亡くしたセオドジアと恋に落ち、愛情に基づいて結婚しました。2人が交わした書簡は、ロマンティックな話だけでなく、政治やルソーの思想、そしてフェミニズムにまで多岐に渡る会話がなされていました。2人は単なる結婚ではなく「成熟した愛情」に基づく平等な関係としてお互いの関係を定義しました。そして、歴史に残る浮気スキャンダルを起こしたハミルトンと異なり、バーが浮気をしたという証拠はありません。

ハミルトンは「坂本龍馬?」

アメリカ人の、独立前後の歴史に対する情熱や「建国の父」たちに向ける熱い視線はいわば、日本でいうと「幕末の志士人気」に通じるものがあるのかな〜と思います。歴史上の人物たちは語り継がれる物語のなかで一定のキャラクターを与えられ、いつしかそれが定着していきますが、「悪役」が定着してしまった人物の功績も今一度見返してみると面白いかもしれません。

ミュージカルのラストシーン『誰が生き、誰が死に、誰が君の物語を語るのか』という歌で、他の「建国の父」たちに比べて、その功績が語られることの少なかったハミルトンの功績が謳われます。しかし、実は本当に、自分の物語が語られることがない「アンダードッグ」はアーロン・バーなのかもしれません。

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