#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

【ベタ飼育事故】水から飛び出て乾燥したベタが復活した話

この前、我が家のベタ水槽でこんな事故がありました。

いつの間にか、水が全部抜けていたのです。周りには水が漏れている形跡がなかったのだが、キッチンカウンターにおいてあったので、少しずつ漏れた水がシンクに流れていって気づかなかったのかも。

しかし、わたし、その時、キッチンの魚の見える場所で、料理してたんですよね!なので、いつからそんな状況だったんだ?って、ホントびっくりしました。で、もう砂利の上に横たわっているベタは完全に死んでるよな…と思って半泣きで見たら、ちょっとピチピチしてるわけです。

あ、まだ動いてる!

そこで、急いでカルキ抜きした水を入れようとしたら、容器の下がガバッと割れていたわけです。

焦って、横にあった大きな水槽に移しました。はぁはぁ。←さっさと大きな水槽に移しておくべきだった。

ベタは、背びれが乾燥して萎縮しているのか、泳ぎづらそうで、一日くらいは、水面や砂利の上でひたすらジッとしていました。

↑微動だにしないベタ。石の苔がすごいことになってますが気にしないでください。

ベタはヒレが大きく、フィルターの水流に当たると、ガーッと流されてキツそうなので、一晩止めました。とにかくこの時は、もしかして万一のこともあるかも…と、毎朝水槽を覗くたびに覚悟していました。

しかし、数日経ちすっかりベタが回復しました!今は悠々と泳ぎまわり、流木と水草の影がお気に入りのようでそこでよく休んでいます。尾びれは相変わらず避けてますが……。

エサやりの時は、水流が邪魔になってエサを追えてなっぽいので、フィルターを切ってますが、それ以外は大丈夫そうです。

調べると、ベタはエラ呼吸に加えて、ラビリンス器官を通じて空気呼吸ができるため、水上に出されても(体表が湿っていれば)比較的生き延びる可能性が高いようです。他にも飛び出し事故から生還した子の話がいくつかありました!

…にしても、もう二度とこんな目には合わせたくないので、気をつけます。ごめんなさい。ベタさん。

ベタ Betta: 164品種の紹介と飼育解説 (アクアライフの本)

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ジェックス 楽アクア ブラック

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水作 ベタのおやすみリーフ

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ミスUSAの謝罪と、「英語がわからないアジア人」

ミスUSAが、ミスベトナムと、ミスカンボジアをバカにしたコメントをして謝罪してます。

内容は「ミスベトナムさんさー、全然英語わからなくて、散々話しかけて、会話しようとしてるのに、(ニコニコうなずいてるだけなの、ウケるー!」みたいな感じです。←意訳

一緒に話しているのは、ミスオーストラリアと、ミスコロンビア。みんな可愛いけど、こーゆーことを流してよいと考えちゃう段階で知性がない。

ま、前回書いたように、英語圏の人で、「英語話すのが普通」って感覚にそまっちゃってると、こーゆー気持ちになることもあるんだろう。確かに英語ができない人とコミュニケーションするのは大変だし、誤解も生まれがちなのでストレスはある。そこはわたしもわからんでもない。

でも、それをこうしてインスタに流して平気だと思ってるのが馬鹿すぎる。

そもそも、このミスユニバースはタイで行われたみたいだけど、彼らはタイ語とか、他の言語は話せるの?

なんなら、今世界で一番話されている言語は英語じゃなくて、中国語なのだけど、この人たちは、中国語は話せるの?

ミスユニバースには日本代表も出ているし、今回の発言で揶揄いターゲットになっているのは共にアジアの国。そう考えると、日本にいても怒りを感じるニュースだよね。

少なくとも、今回のミスUSA、ミスコロンビア、ミスオーストラリアの三人は、ミスユニバースにはふさわしくないよなと思った。

というか、そもそもこの「ミス」コンテストもさ、そろそろもういいんじゃないかという説もあるね。

友達の彼女

今日は友達の彼女に初めて会った。2人はまだつきあってから一ヶ月くらいらしく、ラブラブな感じだったが、女の子はアメリカに10年以上いるのに、英語がド下手。ぶっちゃけ何言ってるのは理解に苦労するタイプだし、うちらが熱く語り合っている内容をどこまで理解しているのかわからない。

しかし、わたしも、完全白人とか、アジア系アメリカンの社会では、そーゆー「アジアから来たよくわかんない子」になってるわけで、色々考えさせられた。

アメリカナイズされているのが必ずしもよいわけじゃないけど、あまりに英語が下手だとなかなか意思疎通が難しい。特に「そんなつもりはない」のに、嘘をついたり隠しているのかのような感じで見えてしまうことは、あんまり得なことではないよね。

人種と階級を超えた友情を描いた映画『グリーンブック』がよかった!

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映画『グリーンブック(原題:Green Book)』評判よいだけでなく面白かったので紹介します!

映画『グリーンブック』のあらすじ

1962年のニューヨーク、ナイトクラブで用心棒をしていたイタリア系移民のトニーは、クラブが改装するまでの数ヶ月間、パートタイムの仕事として、世界的に有名なピアニストであるドクタードン・シャーリーのツアーに同行するという仕事を引き受ける。

ジム・クロウ法によるセグリゲーションが行われていた当時のアメリカ、特に南部を旅することは、黒人であるドン・シャーリーにとっては危険の伴うことだった。南部を車で黒人のために作られた旅行ガイド「The Negro Motorist Green Book」を手に、ツアーに旅立つ2人。用心棒としての経験を活かして、様々なトラブルを切り抜けていくなかで、ドンとトニーの間には奇妙な友情が生まれていく。

映画『グリーンブック』の感想(以下ネタバレ含みますので注意!)

面白かったです!

『ボヘミアン・ラプソディー』を観るつもりで映画館に行きましたが、時間が合わずにこちらを観たのですが、結果大正解でした。『ムーンライト』『ドリーム』にも出ていたマハーシャラ・アリが、またいい味出してます!この役者さん大好き。

また、レイシストの白人役トニーを演じるヴィゴ・モーテンセンも、よい感じ。粗野でマッチョなんだけど、憎めないんだよね。

ハートウォーミングなストーリーを通じて、人種や階級差別などが、自然と考えさせられるような作りになっています。また、クリスマス直前のニューヨークが舞台になっているので、クリスマスの雰囲気を感じたい!という人にもぴったり。今クリスマスムービーがたくさん出ていて、わたしはこの前『グリンチ』も観たのですが感想書く気にもならないほどしょぼかったので(汗)、この映画見てよかったです!

60年代アメリカの人種差別の状況は?

やはり衝撃的なのは、理不尽としか言いようのない人種差別ですね。

また、トニーの家族や仲間たちは、冒頭から黒人のことを「eggplant」と呼んで馬鹿にしたり、トニー自身も、黒人の作業員が使ったコップをつまみ上げて捨てるなど、かなりレレイシストな奴として描かれています。家族や仲間思いで「いいヤツ」なのですが、当時の空気感の中に「自然と」組み込まれていた差別の様子が見て取れます。

また、南部に行けば「なーんもしてないやんけ!」なのに、拒否されて、いちゃもんつけられて、殴られて、みたいな。そういう不利益がバンバン待っています。ドン・シャーリーだけでなく、当時アメリカに暮らしていた黒人たちは、こういう理不尽な枋寮を被る危険性をいつも感じていたわけです。だからこそ、既に成功を収めていたドンはあえて南部でのツアーをしたんだなと、彼の考えが徐々に見えてきます。

というか、実はこういう状況というのは60代年代のものではなくて、「今、現在も」残っているのかなと思ったりします。それはこの前観た『The hate U give』を観ても感じたことです。

ゲイ?

人種問題と比べると、はっきりと明記されてはいませんが、この映画ではダン・シャーリーの巻き込まれるトラブルの一つに、彼が男性と性的関係を持っていたからではないかとサジェストする場面があります。

実際には、深く突っ込まれるシーンはなく、実生活でもドン・シャーリーがカムアウトしたという事実はないようですが、ゲイだったのではないかと言われています。←こういう「カムアウトしてないけどバレてる」状態っていうのは、故人としてはどうなんだろうね。アウティングにあたるのでしょうか?

また興味深いのは、この事件に対するトニーの反応です。冒頭ではレイシスト仕草がバキバキに描かれていましたが、このシーンではトニーは特にホモフォビックな反応は見せず、また、翌日改めて「昨日は悪かった」と謝罪を受けると、トニーは笑って言うのです「ナイトクラブで働いてたから、この世にはいろいろあるってことはわかるよ」と。

「黒人っぽさが足りず、白人っぽさも足りない。私は誰なんだ?」

この映画の面白いところは、「白人vs黒人」という図式だけではなく、文化や階級といった格差もまた描かれていることです。

ジャマイカ系の黒人であるドン・シャーリーは、南部では肌の色が原因でレストランでの食事を断られたり、理由もなく逮捕されたりといった差別を受けるものの、裕福な家庭で育ち、クラシック音楽を学び、複数の外国語を操り、複数の学位を持ち、高いインテリジェンスを持つ人物。また政府の高官とつながっているなど人脈も持っています。

それに対し、トニーは、白人ではあるものの、イタリア系移民として同じ白人からは見下され、代々ブロンクスの貧困地区で育っています。「金持ちのお前より俺の人生のほうがもっと『ブラック』だよ」と言い張るトニー。それを聞いたドンは

I’m not black enough, and I’m not white enough. What am I?

と涙します。

黒人訛りがなく、また(アメリカで黒人の好きな食べ物であるというステロタイプがある)フライドチキンを食べたこともないようなドンは、「黒人専用」のホテルやバーに行っても、そこでのブラックコミュニティーに馴染むことはできず、浮いてしまったり、下手をすれば「金持ちっぽい」っということで狙われたりする疎外感を覚えたいたのです。

また、貧乏なりに、助けてくれる仲間や家族がいるトニーに対し、経済的も社会的にも成功しているはずのダンは、結婚生活も破綻し、家族と音信不通であることがわかります。

文章が下手なトニーが妻に手紙を書くことを助けたダンは「次は自分が弟に手紙を書いたらどうなんだ?」と言われますが、「連絡したければ向こうから来るだろう」としています

一体どちらが恵まれていて、どちらが辛い生活を送っているのか?というかそれは一概に比べることができるのか?いろいろなことを考えされられました。

『グリーンブック』は実話なのか?映画に対する批判とは?

映画『グリーンブック』は実話に基づいており、ドン・シャーリーも、トニーも実在の人物です。

↑実際のドン・シャーリー・トリオの演奏。

↑オルフェウスのアレ。オーフェン(孤児)じゃないよw

映画の最後では実際のドンとトニーの写真が映し出され、2人の友情はツアーのあとも続き、2013年に2人が亡くなるまで続いたということが示されます。

トニーの息子ニックがこの映画の制作に関わっており(トニーが愛すべきキャラクターとして描かれているのはある意味当然かもしれません)、映画は「基本的には事実に基づいている」とニックは主張しています。

しかし、制作陣は、ドン側の家族には協力を仰がなかったようです。ドン・シャーリーの弟(映画の中では存在がドンの口から語られるのみとなっております)は、「映画は嘘ばっかりである」として、映画を観ることを拒絶しているそうです。

また「黒人の話なのに、また白人の経験が中心にならなきゃいけないのか」「すごいレイシストが、ちょっとましになるだけの話」などの批判もされています。

ですが、全体的には好評を持って迎えられており、トロント国際映画祭では観客賞を受賞、アカデミー賞候補になるのではないかという話も出ています。批判するポイントは諸々あるものの、個人的には「観てよかった」と感じた作品でした。

実在した『グリーンブック』

映画のタイトルにもなっている『グリーンブック』は存在しました。1936年から66年まで、毎年自らも黒人である郵便局員のヴィクター・ヒューゴ・グリーンさんが「黒人でも利用できるレストラン、モーテル、ガソリンスタンド」などの情報を集めて出版したもので、当時は、同じ用に差別されていたユダヤ人向けにも同様のガイドブックが出版されていたそうです。

『グリーンブック』のデジタルコピーは以下で読むことができます。

『グリーンブック』の評価

追記:2019年2月24日、アカデミー賞で、『グリーンブック』最優秀映画賞と、最優秀映画賞助演男優賞(マハーシャラ・アリ)を受賞しました。

  • ほっこり度 ★★★★☆
  • クリスマス度 ★★★★☆
  • クィア度 ★★★☆☆

『グリーンブック』の日本公開は?

映画『グリーンブック』は2019年3月1日日本公開予定です。

映画『グリーンブック』公式サイト

The Don Shirley Point of View

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Water Boy/Gospel According to

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小さなクリスマスツリー

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オフィスでもホテルでもモールにも大きなクリスマスツリーが飾られる季節になった。 それらのゴージャスさとは比べ物にならないのだけど、スーパーで小さなクリスマスツリーを買った。 生の木で、鼻を寄せるとふんわりスパイシーな香りが漂う。

もう完全に衝動買いである。17ドルくらいだからいいの。

これまで、ずっと、わたしは自分でクリスマスツリーを飾ったことがなかった。クリスマスなんて別に、祝うもんじゃないし。ずっと、アメリカに来てからも「ここが自分の家」って感じたことなかったし。だからデコレーションしたりもしなかった。だってクリスマス終わったら捨てるのにもったいないじゃん?生木じゃない奴買うにしても、1年に一度しか使わないもの普段どこにしまっておくんだ?って思ったし。

でも、Fちゃんと暮らすようになってから、「あ、この人はもしかしてクリスマスツリーを飾りたいのかな?」って思うときがあった。彼女だって、全然キリスト教信者ではないのだけど、多分、アメリカで育った人にとって、クリスマスに大きなツリーがあって、ツリーの下にプレゼントがたくさんおいてあって、ソックスにたくさんいろいろ詰めてあって、みたいのって、子供の頃の幸せな思い出なんだと思う。日本でいうなら、昔夏には、スイカたべて線香花火したね、みたいな。お正月には羽子板で遊んで、みんなでおせち食べて、凧揚げしたね、みたいな。そんな感じなのかなと思った。そうしたら、それをちゃんとFちゃんにまた味わわせてあげたいなと思った。

そこで、クリスマスツリーを買ってきた。

まだ丸裸なので、まずは家の中にあったオーナーメントを一つ飾った。そしたら、今日会社からクリスマスプレゼントがあって、そのなかに金色のオーナメントが入っていた。そういえば、1つ目の赤いオーナメントも、去年会社からもらったものだった。というわけでまだ2つしかオーナメントが付いていないのだが、少しはクリスマスツリーらしくなった気がした。

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↑オーナメントとはこうやってクリスマスツリーにぶら下げる飾りのことです。

わたしはこれまであまり知らなかったんだけど、クリスマスツリーのオーナメントは一つ一つに意味がある感じで、例えば、家族のイニシャルがついたものを毎年使い続けたり、祖父母の第から受け継がれているようなオーナメントがあったりする。わたしはそんな大層なオーナメントは持ってないし、高価なオーナメントを買うお金もないし、それはFちゃんも同じ。

でも、オーナメントが2つしかついていない小さなクリスマスツリーを見ていると、「これから2人で歴史を作っていくんだよ」と言われているようで、なんとなく嬉しかった。うちも狭いのでそんなに大層なオーナメントは集められないが、少しずつ集めていけたらいなと思う。

クリスマスツリーをかざろう

クリスマスツリーをかざろう